人気の大楠エリアに誕生したリノベーション物件
天神・博多までバスで10~15分、アクティブな若者が集う福岡市南区大楠。ここ数年、単身者向けの新築マンションが次々と建設されるこの人気エリアに、築33年のビルをリノベーションした『フォリアオークス』が2016年1月末に誕生しました。実はこの物件、ただの賃貸ルームではなく、自分の好きなように部屋をカスタマイズできるまったく新しい「ワンルーム賃貸」なんです。
手掛けたのは福岡を拠点にビンテージビルの再生を行う株式会社スペースRデザイン。この『フォリアオークスリノベーションプロジェクト』は、ビルのオーナー・福泉さんの「夢」からスタートしました。
「元々、私たち夫婦の将来的な財産としてこの中古ビルを購入していたんです。でもここ5~6年で、周囲には新しく設備が整ったマンションが次々と建ち、この古いビルは何かしら手を入れなければ価値は下がる一方…。この現状をどうにかしなければと、リノベーションをすることを決めたのですが、ただ普通に改装しても夢がないな、と思ったんです。」
理想は「明日が楽しみになる、ワクワクする家」
新築マンションの建設ラッシュが続く人気エリアの中で、個性を出す物件にしたい。たくさんの物件の中で「ここだから住みたい!」と思ってもらえる部屋にしたい。そのために、福泉さん自身が思い描いていた「理想の家」の形をこの物件で実現することにしました。
「賃貸ルームって、壁に押しピン1つ押すのにも気を遣いませんか? 壁に絵を飾りたくても、壁紙が破けたらどうしよう、汚れたらいけないとか…。そういうことに気を使って生活するのって疲れちゃいますよね。仕事して疲れて家に帰ってきたのに、休まるどころか気を使わないといけないなんて! 何の楽しみも持てずに、家をただ寝るためだけのスペースにしたくないなって思いました。というのも、私自身がこれまで家に帰って寝るだけという生活を送っていたんです。外でイロイロあってヘトヘトになって帰宅して、明日のことをアレコレ考えてから寝る。毎日がそのルーティーンになっていたんです。そこでせっかくリノベーションするなら、家に帰ってきたら『楽しいこと』が待っていて、『明日が楽しみ!』と思える空間にしたいと思いました。そんな夢を抱いて、スペースRデザインさんにリノベーションを依頼したんです。」
「オーダーしたことは『私自身が住みたくなる、楽しい部屋』。リノベーションを始めるにあたって、私は具体的なデザインや設備の提案はせず、ただ漠然とした理想を伝えただけ。それでもスペースRデザインの皆さんは私の思いを上手く汲み取って下さって、出来上がりに大満足!理想通りの仕上がりになり、私が家賃を払って住みたいくらい(笑)。入居者が入ったら、どういう暮らしをしているか見てみたいです!」
どんな部屋になるかは、あなた次第
物件のこだわりや特長について、プロジェクトリーダーであるスペースRデザイン・ビンテージビルディレクターの北嵜さんにお話を伺いました。
「元々の6畳1間+キッチンというワンルームに対して素材や仕上げを替えてリノベーションし、A~Dの4タイプの部屋を11室作りました。限られた枠の中で『楽しいこと』を見つけられる部屋づくりを目指し、行き着いたテーマは『何、コレ!?』から始まる部屋づくり。それぞれの部屋の一部では、合板の壁を好きな色に塗ったり、壁に棚を取り付けたり、そこに絵を描いてもいい。そんな感じで、住む人のアイディア次第で自由にカスタマイズできるようにしています。実際に見学した人の中には、合板やモルタルがむき出し状態の壁を見て『え?これで完成?』と驚く方も少なくありません(笑)。」
「部屋の大まかなデザインは4タイプですが、柱や床など、元々の持ち味を活かした仕上げにしているので全11室それぞれに違いがあります。台所のレトロなタイルがそのままだったり、柱のキズや凹凸をあえて残していたり。建物の現状を活かしつつ、リノベーションしているところもこだわりです。ちなみにカスタマイズOKな部分に自分で取り付けた棚や描いた絵は、引っ越すときに持ち帰ってもOKですよ(笑)。」
固定概念を覆し、新しい自分の発見へ
全ての部屋はシンプルで無駄がなく、その分収納スペースが少ない造り。一見デメリットに思えるそんな部分にも、無駄なく快適に暮らす工夫が隠されていました。
「デザインはそこに住む人が自分の色に染められるように、全室一貫してシンプルなものにしています。シンプルにするために、余計なものは極力省くようにしました。Dタイプ以外の3タイプにはクローゼットがありません。収納スペースを作らない分、厳選したものだけで暮らす意識が高まることはメリットだと思っています。もしくは『見せる収納』をすることで、片付けたくなるような部屋になればいいなとも思います。」
「物件自体に駐輪場が少ないという課題を解決するために、各部屋に自転車を置けるバイクハンガーを設置していることも空間を上手く使うこだわり。壁にかけることで、自転車自体もインテリアとして楽しめますよ。」
ワンルームにキッチンとお風呂・トイレ・洗面台の3点ユニットつき。住まいとしてはもちろん、オフィスとしての利用もOK!天神・博多まで自転車で行ける好立地なので、ビジネスの幅も広がります。
「『フォリアオークス』は、フォレスト(森)の造語です。学生さん、OLさん、サラリーマン、アーティストなどなど、いろんな人に住んでもらえる『人が集まる森』のような空間になって欲しいと、この名前をつけました。ただ住むだけの場所ではなく、ここでの暮らしを想像するとワクワクするという人に住んでもらいたいですね。友達を呼びたくなるような家にして欲しいし、何より、その人自身が楽しめる家にして欲しいと思います。」
タイプ別のお部屋のご紹介
まずはAタイプを拝見しました。
4タイプある中で、広さでいうと一番狭くコンパクトなお部屋ですが、2面に窓があり解放的なことからそこまで狭く感じません。
暖かい光が注ぐほぼ正方形に近い間取りです
イメージイラストはこのような感じです。
続いてBタイプです。
部屋全体に広がる木目の模様が独特ながらも他にはない印象を持つお部屋。正直好きな人は好き、苦手な人は苦手という感じですが、好きな人が自分なりにカスタマイズしていけば、どハマりすること間違い無しです。
壁にかかる合板の使い方が印象的でこれから部屋を自分なりにDIYしていく際の創作意欲が駆り立てられそうです。
さらにはお仕事でもクリエイティブな感覚が研ぎ澄まされそうです。
こちらは一見柔らかい雰囲気のお部屋です。
コンクリートは土間部分に抑え、床は無垢のフローリングに壁は白を基調とした落ち着いたお部屋。コンパクトであるが故のスペースの有効活用について考えるだけでもワクワクしてしまいます。
『フォリアオークス』はそれぞれのタイプで印象の異なるつくりになっており、自分好みのお部屋をチョイスして、これからさらなるDIYが楽しめるのがいいですね。
最後に北嵜さんより。
「ここは固定概念のない場所なので、『自分にこんなセンスがあったんだ!』というように、新しい自分に出会えるかも。この場所が新しい人生のスタートのキッカケになれば最高です!」
まとめ
緩やかな空気が流れ落ちつした街並みの大楠エリアです。
駅から若干距離があるため、自転車があると非常に便利です。
・単身の自転車愛好家にはピッタリの物件かと思います。
・一部DIY可。その部分は原状回復なし。
・物販は不可ですが、事務所利用が可能です。
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