【プログラム参加者募集】「椎葉村×福岡移住計画」で仕掛ける秘境の場づくりプログラム。(1/2)

2018年の春、宮崎県椎葉村で「テレワーク」に関するプロジェクトがスタートした。私たち福岡移住計画もお手伝いさせていただくということで、ちょうど1年前の2018年1月に椎葉村を訪れて、村の魅力や新プロジェクトについて3本連載でお届けした。
前回の訪問時は、村内の老人ホームを改装してテレワークの拠点にするということだったが、その後、建物のあり方について検討を重ねた結果、古い建物は取り壊し2020年4月にコミュニティセンターを新築して、その中にテレワーク拠点ができるとのこと。それに先立ち準備期間も兼ねて、2018年には上椎葉商店街の旧宮崎銀行にテレワークセンター『katerie~カテリエ~』がオープン。FreeWifiや貸し会議室、コピー機などを備え、通りに面して大きな窓のある開放的で便利な空間だ。
今回はここで2020年の新しいコミュニティーセンターに関わる人たちに、今の想いや構想について、そして2月18~20日に実施する場づくりプログラムについて話をうかがった。今回も2本連載にてお届けしたい。

1回目のテーマは「椎葉村×福岡移住計画×ソト者」で生み出す新しい価値について。
椎葉村と福岡移住計画では、2020年の新拠点の立ち上げに向けて、2019年2月18(月)~20日(水)に合宿型のプログラムを企画中。椎葉村やテレワーク、場づくりなどに興味・関心のある参加者を大募集する。同プログラムを担当する福岡移住計画の鎌苅と、椎葉村の地域おこし協力隊でテレワーク分野を担う天野朋美さんに、プロジェクトに関わる意義や椎葉の魅力などをざっくばらんに語ってもらった。

―まずは今回のプロジェクトは場づくりということで、おふたりのことを教えてください。

鎌苅:僕は大阪出身で、東京の不動産会社でデベロッパーとして住宅やシェアオフィスの開発などをしていました。2016年に福岡へ移住し、今は福岡移住計画で不動産の有効活用と仲介事業を統括しています。

天野さん:私は広島出身で、関東でシステム・エンジニアとして働いていました。椎葉村の地域おこし協力隊の募集を知り、実際に来てみて、人の温かさや暮らしに魅かれて2017年4月に移住。前職の経験を活かして空き施設利活用事業を担当し、その一環でテレワークセンターの立ち上げに関わっています。

―前職では主に都市部を舞台にしていたと思いますが、いま地方に関わることのやりがいと課題はどんなところでしょう?

鎌苅:前職では大規模な開発やまちづくりに関わり、やりがいは感じていました。ただ、企業としては当然ながら経済価値を最優先に考えなければならず、そこに少し違和感が出てきて…。日本を見渡すと、地方はそれぞれ多様な可能性を秘めているのに、衰退していくところもある。地方で本質的な価値を見出し、その可能性や魅力を世の中に表現していきたいと思っています。
移住して福岡を拠点に地方の開発に携わっていると、「何とか盛り上げてほしい」という切実な声がたくさん寄せられます。そこにはいろんな暮らしがあり、さまざまなスキルを持った人たちの生活がある。そんな新たな価値観を提案できるのは、地方のプロジェクトならでは。場所や人に寄り添って、どうすれば場所の価値が上がっていくかを考えさせてもらえることにやりがいを感じます。
一方で、地方の人たちは、自分たちの地域や不動産には魅力や可能性がないと諦めているケースが多々あります。そんな中、微力ではありますが僕らが可能性を見出して地元の方々と一緒に表現することで、そこに魅かれる人が現れて、地元の人も地域も輝いてくれたらうれしいですね。

―福岡から見て椎葉村にはどんな印象を持っていますか?

鎌苅:これまで10回くらい来ましたが、日本三大秘境といわれるほどものすごい山の中で、初めのうちは全体がつかめなくて(笑)。でも、知れば知るほど可能性を感じるようになりました。椎葉村は人や暮らしがすごいんですよ。「生きる力」がすごく強い。
先日こんな話を聞きました。あるとき、土砂災害で村の道が通行止めになり、しばらく外に出られなくなった。ニュースでは孤立していると騒がれ、ヘリコプターが飛んでくるけど、当の村人たちは家で楽しくお酒を飲んでいたと。僕らならテンパってしまいそうだけど、椎葉村の人たちは生き延びる術を持ち合わせているから、全く動じないんです。人生100年時代と言われるようになり、何があっても生きていく力がある椎葉村の人たちには、僕たちが見習うべきこと、学ぶことがたくさんあるなと実感しました。今は一緒にプロジェクトを進めていく期待感がどんどん膨らんでいます。

―天野さんには1年ぶりにお会いできてうれしいです。天野さんは椎葉村に移住して2年目ですが、改めて村にはどんな魅力がありますか?

天野さん:私は人の温かさに魅かれて移住しましたが、今でも一番の魅力はやっぱり人だなと思います。椎葉村は「日本で最も美しい村」連合に入っていて、それは村の人が丁寧に暮らしてきたことの証。例えば、美しい石垣や棚田は代々、人の手によって受け継がれ守られてきたからなんですよねぇ。

―住んでみて、人の温かさに触れることは多いですか?

天野さん:椎葉村の人は接すれば接するほど奥深く、惜しみなく与えるという感じの方が多くて、こちらが何かのお礼を返そうと思って手土産を持っていくと、また倍ぐらいもらっちゃって(笑)。皆さんから「何もしてやれんけど、野菜はあるから、いつでも取りにおいで」と言ってもらい、冷蔵庫の野菜室がいただいた野菜でいっぱいになると、「あぁ、私はこの村の皆さんに支えていただいているなぁ」と実感します。

―この『katerie~カテリエ~』は新しいコミュニティセンターができるまで利用されるのですよね。どんな風に使っていますか?

天野さん:今は協力隊が常駐し、協力隊の活動拠点になっています。ここでイベントをしたり、村の方々が打ち合わせや集まりに使われたり、たまにテレワーカーの方が利用されることもあります。

―村に新しいテレワークの拠点ができることで、どんな未来を描いていますか?

天野さん:もともと村には男性に比べて女性が働ける場が少ないから女性の仕事を増やすことと、農家さんが農閑期に働きたいという需要があるので、テレワークを推進することになりました。今はライティング講座を開いたりしていますが、私たちがテレワークでできる仕事を増やせればいいなと思っています。そうしたら、一度村を出た人たちが村に帰って来るきっかけになるかもしれない。
この前、椎葉村出身で日向市の高校に通っている子に会ったとき、「椎葉村でできる仕事を私がとってきて、高校に求人を出してよ!」と言われたんです。本気で実現したいです。

―2020年の新施設の立ち上げに向けて、来月2月18~20日には宿泊型のプログラムを企画されています。村外から参加者を募集されるとのことですが、ソト者に期待することは?

天野さん:ここは魅力がいっぱいある村なのに、村の中にはもう活気が戻らないと諦めてしまっている人がたくさんいます。観光地としてきっちり整備しないと無理とか、若者が返ってこないからダメだとか…。でも、2本目の連載記事でお話する関係人口を増やすプロジェクトでは、わずか半年で全国から約30人以上の人が椎葉に興味を持って関わってくださって、多くの人が足を運んでくれました。
だから、村の人には今のままでも限りないポテンシャルがあると改めて知ってほしい。ソト者の目線から気付かせてもらえるといいなと思っています。関係人口のプロジェクトでは村内外の人が関わりを持ち、互いに刺激し合ってます。人と人がつながれば、何かしらが生まれるんですよね。

鎌苅:そう、まちづくりというと大げさに聞こえて構えてしまうけれど、村に活気を取り戻そうとすると、その間には100も1,000もステップがあって、その1段1段を積み重ねていくしかない。その変化を内外に伝えていくことは大切ですよね。この秘境に多くの人が来てるということは、ものすごい希望の光だと思う。そうやって人が集まり関わることで、何か変化が生まれて次のステップに進めるのが理想ですね。

―鎌苅さんはこの2月の合宿型プロジェクトでどんな役割を意識していますか?

鎌苅:僕らがプロジェクトに関わらせてもらい地域の魅力を発信することで、興味を持ってくださる人を増やしたい。ただし、地域が主体となって村の未来を創る施設となるべきなので、ソト者だけで盛り上がるのではなく、きちんと地元の方々と共生していくような場所にしていきたいなと。地元の人だけでも、ソト者だけでも、限界があることをこれまでいろんな地域で見てきたので、その交わる部分も丁寧にアレンジできればと思っています。

―最後に、2月の合宿にかける意気込みと参加者へのメッセージをお願いします。

鎌苅:普段、僕たちがやっている場づくりのプロセスを2泊3日にギュッと詰め込んで展開します。椎葉に興味がある人はもちろん、拠点づくりについて学びたい人、一緒に何かを作ってみたい人、福岡移住計画の活動に共感してくれる人など、みんなでいろいろな意見を出し合って、いいものを作っていきたいですね。自分の意見が実際の施設に反映されるかもしれません。そして、きっと自分のこれからの暮らしや人生を考える機会になると思います。

天野さん:私たち協力隊には、施設の運営やソフト面のノウハウがありません。だから、鎌苅さんと一緒にプロジェクトをさせてもらえるのは大変ありがたい。ソトから参加してくださる方には、どうしたら椎葉に来て、新しいコミュニティセンターを使いたくなるのかなど、ぜひ率直な意見を聞かせてもらえるとうれしいです。役場の職員や協力隊など現場の人や住民、そしてソトから来てくださる多様な人たちで一緒に施設づくりについて考える経験はすごく貴重で、勉強になるし何より面白いと思います。私たちもワクワクしています。ぜひ積極的に参加してください。お会いできるのを楽しみにしています。

◎秘境の場づくりプログラム(宮崎県椎葉村)

▽2月18(月)~20日(水)の合宿プログラムの詳細と参加お申込みはこちらから。

イベントのPOINT 1.福岡移住計画が普段の場づくりで行っているプロセスを体感。
2.福岡移住計画のメンバーとともに、場づくりのプログラムを行う。
3.リアルな計画であるため、良いアイデアは採用される可能性あり。
4.日本3大秘境である椎葉を体感!
日時 2019年2月18日(月)~20日(水)
場所 宮崎県椎葉村
参加人数 最大10名 ※先着順
タイムスケジュール 詳細は、参加者に個別で連絡いたします。
▼2/18(月)
9:00  熊本駅集合、移動※無料
12:00 椎葉到着、昼食
13:30 村内視察
19:00 交流会

▼2/19(火)
10:00~18:00 プログラム

▼2/20(水)
9:30  発表
10:30 プログラム終了
13:00 熊本駅到着・解散※椎葉村での現地合流・解散も可能です

参加費用 14,000円(宿泊費2泊分※朝夕食つき)
※交通費他は参加者負担
当日までの流れ 1.下段の参加申し込みボタンをクリック、フォームを記入・送信
2.福岡移住計画より連絡、参加決定

▽参加お申し込み(画像をクリックいただくと申し込みフォームに飛びます)

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