福岡市の”住みたい街”、西新エリア。
福岡市で“住みたい街”として挙げられる、西新エリア。
地下鉄で天神駅から西新駅まで7分というアクセスの良さと、隣の藤崎駅まで散策が楽しめる1.5kmの商店街が人気です。
2019年夏にリニューアルオープンした西新駅直結の商業施設「PRALIVA(プラリバ)」や生鮮販売のリヤカーなど、新しさと懐かしさが混ざり合い、多世代がゆったりと憩える副都心エリアとなっています。
また西新は県立修猷館高校や西南学院大学がある文教地区としても人気のエリア。学区の高取小学校は2021年春に増築もされました。保育園も個性的な園(※)が多数点在し、気のあう園がきっとみつかるはずです。
(※)食育ドキュメンタリー映画で取り上げられた高取/第二高取保育園や、市の民間保育園第1号としてリードしてきた西新保育園などが本物件より徒歩5〜10分圏内にあります。
そんな西新の街の路地裏には、ひっそりとした山が隠れています。
海辺のPayPayドームや百道(ももち)のマンション群まで臨める、その標高は33m。鎌倉時代、ここに陣を構えたという元寇も、きっと上陸後おなじ様に福岡の街をぐるりと見渡したのでしょう。今はモコモコとした樹々が風にそよぎ、整備されたアプローチをベビーカーで散歩したり、雑木林や遊具でゆったりと過ごせる穴場スポットです。
今回ご案内するのは、この「祖原(そはら)公園」へ100mで通える、約84㎡のマンション物件です。
▲祖原公園(駅徒歩10分)の中腹から見る海側方面。物件は写真左方向にあり、写真右方向にある国道(早良街道)からの交通音を山がかき消してくれます。
室内案内:食べて遊んで寝る、リビングスペース
オーナーの子どもたちが「坂の上のレンガのおうち」と呼ぶ、1979年竣工の鉄筋コンクリートマンション。共働きで3人育児に挑む現オーナー夫妻が「ワークライフバランスのためのベース基地」としてここを気に入ったポイントは「通勤アクセス」、「保育園環境」、「徒歩で楽しめる街と自然の両立」、「地震や浸水に強い防災立地」だったといいます。
夫妻が、1人目の育児をきっかけに「もっとすっきりのびのび暮らしたい!」と探し回った理想の場所で、子どもと暮らしやすい家をフルリノベーションで作り上げました。
そして5年間暮らした夫妻は、今度はさらに大自然がある育児環境を求めて県外へ移住、次の住み手を探すことになりました。
リノベーションを担当した設計事務所は「北欧住宅フーセット」。自然素材・普遍的デザイン・エネルギー効率をコンセプトに、北欧らしく住み継がれる家を得意としています。
設計時にオーナー夫妻がこだわったのは、子どもたちとのすっきりとした共存を考えて「暖かくてはだしで駆けまわれる」、「セントラルキッチンから見守れる」、「間取りや部屋用途を柔軟に変更できる」ことでした。
▲子どもも一緒に料理できる大型キッチン。床は蜜蝋ワックス仕上げの無垢床、壁天井はオーナー夫妻が設計事務所とともにセルフ塗装した水性塗料です。キッチン横の部屋は、戸を追加すれば個室にもできます。
▲LDK奥。キッチン床はタイルで、トクラス製のシステムキッチンは食洗器とガスオーブン付(引き出しは一部損傷したため修理依頼中)。
▲窓は二重窓で断熱、床にはヒーターを接続できるガス栓があります。厚いフローリングの下は二重床にして遮音性能をアップ。戸は全体的に、子どもも開け閉めしやすくぶつからない引戸に(全て職人さん手づくりで、ここの3枚戸は床段差のない吊り戸)。
バルコニーに出てみると、空が開けた南側には戸建てが複数件あり、庭の様々な木花は丁寧に剪定されていました。祖原山の野鳥のさえずりが聴こえ、春にはチョウ、秋にはトンボも舞うなど四季を目の前に感じるそうです。
▲現オーナーの子どもたちは外を観察したり、日向でのお絵かきやおままごとがお気に入りで、休日のランチやお月見でもバルコニーに出たがっていたそうです。
▲柑橘が実り、もみじが紅葉するご近所さん。視線を感じないプライベート感で、祖原山の樹々が風にそよぐ様子にリラックスできるバルコニーです。山とはちょうどいい距離感で、公園からの遊び声や蚊はこちらまで届かないそう。
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室内案内:のびのび育児のための空間活用