SALTとの出会いが働き方を変えるきっかけに
ーーとにかくやってみる姿勢を大切にされている調さんだからこそ、アートやWebなど様々な道を切り開かれてきたのですね。企業でシステムエンジニアをしていた後、なぜシェアオフィスでお仕事をしようと思ったのでしょうか?SALTに入居されたきっかけも併せて教えていただけますか?
SALTに入居する前は神奈川県横浜市で大手企業でシステムエンジニアをしていました。古い体質の会社で融通が効かないことも多く、いわゆる”がんじがらめ”になっているような状況でした。
年度切り替えの時期に差し掛かり、このままその会社で働き続けるかどうか考えていたタイミングで福岡の友人から、「面白いシェアオフィス があるから一度いってみないか」と誘われたのがSALTを知ったきっかけです。
その後2017年の春に実際にその友人とSALTを訪れたのですが、衝撃でしたね。入居者の方が波の音を聞きながら仕事をしている姿を目にして、上司の視線を感じながら死んだ目でエナジードリンクを飲みながら仕事をしている当時の自分の職場とのギャップに驚きました。それがきっかけで、SALTの入居者の方のようにフリーランスやフルリモートなど自由な仕事スタイルで生きていくにはどうしたらいいのかを真剣に考えはじめました。その後、福岡市のスタートアップカフェに相談にいったり、エージェントに登録したりと情報収集を続けていたら、仕事の話が決まりまして。それを機に会社を退職し福岡へ帰郷。そして、SALTへの入居を決めました。
ーーSALTとの出会いが現在の働き方に繋がるきっかけになったんですね。調さんがSALTに入居されてちょうど2年ですがSALTで自分らしく働くことはできていますか?
はい、僕にとっては、SALTはものすごく自然体の自分でいられる場所ですね。仕事に集中するあまり、どうしても緊張やこわばりなどでストレスフルな場面はありますが、SALTにいると自然と緊張がすーっと抜けるような感覚があって。緊張とリラックスの波が交互にきて無理なく集中が続く、よい循環が生まれる場所です。
ーーシステムエンジニアさんはパソコンと向き合う時間が長いですもんね。無理なく集中が続く環境だと感じてくださり嬉しいです。SALTでの仕事をしていてプラスになったエピドードがあれば教えていだけますか?
フリーランスなので家でも仕事はできるんですが、自分一人でやっていると自分を客観視できなくなります。例えば、自分が間違った方向にいったとしても気がつかなかったりとか。
SALTにはさまざまな価値観をもっている人がいるので、彼らと話をする中で自分の立ち位置を確認したり、他の人の意見もとりいれてもいいかも、と自然と学びや気づきがあって、常に自分を客観視することができる点が助かっています。
ーー確かに。SALTに入居して仕事以外でよかったことがあれば教えてください。
仕事がちょっと一区切りしたときに、同じように一息ついている人と話ができるのがいいですよね。SALTにいると仕事場だけど、そうじゃないような不思議な感覚になります。スタッフも運営者という立場でありながら、利用者の視点も持たれていると感じますね。また、入居当初はフリーランスとして駆け出しだったので、同業のスタッフの方に仕事の相談によくのっていただいて心強かったです。
ーーちょっとした休憩時間の入居者さん同士の会話などもSALTらしい風景ですよね。今後SALTをこんな風に活用していきたいという希望がありましたら教えてください。
徐々に余裕ができてきたら、SALTの仕事で何か自分にできることや、イベントにも積極的に参加したいですね。あとは、SALTで音楽ライブができたらいいな、と実はアイデアを温めています。ドラムとかの激しいものもありますが、SALTの環境に配慮して楽器を選定することもできるのでアコースティックな感じとかで。
仲間にもSALTの素晴らしい環境の話をしているので、実現できたらいいなと思っています。
ーーわー！それはいいですね！SALTの空間でぜひ調さんたちの演奏を聞いてみたいです。最後になりましたが、調さんが今後取り組んでいきたい活動、挑戦していきたいことがありましたら教えてください。
SALTに入居する直前、北欧の島、アイスランド一周の旅をしました。
レンタカーだけ借りて、Wi-Fiルータをもって気ままに車を走らせて、滞在した場所で少し仕事をしたりして。
もともと世界のどこにいても仕事ができるスタイルを目指していたので、次回はそこにアートも加えて、「旅×アート×仕事」を組み合わせて、現地で作品を発表しながら旅をしてみたいですね。
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