どう働くかは、どう生きるか
――ここまでやりがいをメインにお話を伺ってきましたが、一方で大変だと感じることもありますか?
浅川さん:やりがいと表裏一体だと思うのですが、自分の意見を常に求められつづけるのは、時として大変だと思うこともありますね。
丹羽さん:そうですね。私は前職が別のアパレル店舗でしたが、そのころとはだいぶ感覚が違います。「ショップスタッフというのはこういう仕事だろう」と思っていた点がすべて取り払われて、こんなに自発的に動くのか、と最初は戸惑いました。
浅川さん:常に自分に問い続けるのはやっぱり大変です。でもそれを乗り越えた先に一皮むけた自分がいて、少しずつできることが増えていく楽しさもある。だから考えつづけて、また少し成長して、また考えて……という繰り返しを常にやっている感じですね。
――自分に問い続ける。具体的にはどんな問いになるのでしょうか。
浅川さん:店舗はものづくりの出口です。つまり私たちしか、生産者や途中でがんばってくれた皆の思いを伝えられないんです。一方で、今日出会うお客様に明日は出会えない。だから一期一会に対して責任があると思っています。毎日毎時間、違うお客様に対して常にベストを尽くせているか?という問いはありますね。
――深いですね……。そういったマインドは、入社当時からお持ちだったのでしょうか?
浅川さん:いえ、理念には当初から共感していましたが、その実現を自分に問い続けていくマインドはなかったです。働きながら、必要だなと思ってやり続けているうちに、なんとかできるようになったのだと思います。
――たとえばこの記事を見て興味を持ち“自分にできるかな?”と考えている方がいるとしたら、なんと説明されますか?
浅川さん:そうですよね……。ちょっと大きな話をすると、働くことを考えることは、人生を考えることに重なると思うんです。だからその方が人生で目指したいことと、マザーハウスがやっていきたいことの親和性が高いのであれば、問い続けるマインドは働きながら身についてくるものだと思います。ただ“入社するだけでそれが実現する”わけではないので、ここで働くことをご自身がどれだけ納得できているか、が一番大切かなと思います。
――納得感があってこそ踏ん張れる部分もある、と。それは今回とても大切なポイントだと思うのですが、おふたりはマザーハウスのどういうところに共鳴して、働いていらっしゃるのでしょう?
浅川さん:そうですね。会社の理念は「途上国から世界に通用するブランドをつくる」なのですが、マザーハウスが大事にしている哲学も含めて、いろんな共感ポイントがあっていいかなと思います。「お客様にベストを尽くす」や「ものづくりを通して可能性を伝える」など、哲学はいろいろとあります。
私の場合は、途上国への思いが強いです。学生のときにインドのストリートチルドレンに出会ったのですが、何もできなかった自分が悔しくて。その後ボランティアをしたり、日本語教師として海外で働いたりもしていたのですが、何か違うと思っていました。そんな中でマザーハウスと出会い、途上国の方々と対等な関係でがんばるという関係性に深く納得して。だからその環境で精一杯働くことに疑問はないですね。
――説得力がありますね。丹羽さんはいかがですか?
丹羽さん:私の場合は、ビジネススタイルとしてのマザーハウスに興味があって入社しました。それまで自分の中で、貧困国への支援というとNPOなどしかないと思っていたのですが、マザーハウスではビジネスでその基盤を固めていくと知って感銘を受けたんです。社会課題に対してビジネスで取り組むというのは、日本国内でも活かせる考え方だと思っているので、それを実現している組織に興味があって入りました。
――おふたりとも、背景はそれぞれ違っておもしろいですね。
浅川さん:そうなんです。他のスタッフも一人ひとり、全然違います。ただ共感ポイントは違っても、それぞれがここで働く意味についてしっかりと納得できていれば、同じ方向を見てチャレンジしていけると感じています。
福岡から、未来を描く
――今後は店舗も増やしていきたいということですが、福岡や九州エリアの出店プランについても、店舗が主体的に考えられているのですか?
浅川さん:会社の方向性と一致しているかなどの確認はありますが、主体的に動いていますね。そもそも出店する必要があるのか、あるとすればどこに出店したらいいのかなどを自分たちで検討しています。
丹羽さん:実際に店舗を出せそうなところに行って、通行量やお客様の年齢層などをリサーチし、候補地を提案したりもします。本部には出店候補地の土地勘はないので、「ここにポテンシャルがある」と調べて提案していくんです。なかなか大変なことですが、皆で一緒に「こうしたらいいんじゃないか」と議論をしていくのはおもしろいですし、やりがいがありますね。
――ちなみに浅川さんの名刺には「店舗統括責任者(九州エリア担当)」とありますが、福岡にとどまらず、九州エリア全体も見られているのでしょうか?
浅川さん:九州エリア全体にマザーハウスをどう作っていくかの責任をもってやりたい、という宣言の意味を込めて、私の意志で書きました。すぐには無理でも、ゆくゆくはできれば九州全県に、という思いはあります。そういった構想も視野に入れつつ、スタッフと一緒にチャレンジしていきたいですね。
――店舗が増えてきたら、どんな取り組みを増やしていきたいですか?
浅川さん:ポップアップショップの運営や店舗イベントの開催、それから地域に対してのアクションも増やしていきたいです。たとえば先日は、ある中学校のワークショップに参加して、私の仕事やその背景について子どもたちに話す機会がありました。人が増えれば、そんな取り組みにも力を入れていけると考えています。
また、人が増えれば議論も活性化し、これもできる、あれもできるとアイデアが生まれ、いろいろなチャレンジができる可能性が広がるかなと思っています。
――最初から最後まで「チャレンジ」が一貫してキーワードになっていましたね。
浅川さん:福岡はスタートアップの街、と言われることが多いので、いわゆる起業家マインドを持っている方も多いと思うんです。マザーハウスはいわゆる小売業で、国内外で35店舗を展開しているお店ではありますが、会社という冠を使って、起業家マインドでチャレンジしていくことができる環境だと思います。私たちと一緒に、福岡のマザーハウスの未来を作っていってくれる方をお待ちしています!
取材中も穏やかな雰囲気をまとっておられたおふたりでしたが、お話を伺ってみると、その中には想像を超えるほどの熱量と、仕事や社会に対する真剣な思いがありました。マザーハウスの理念や哲学に共感する方にとっては、福岡を拠点に自分のアイデアを形にしていける、とても魅力的な募集だと思います。
自分と向き合い、問いから生まれるチャレンジを続けた先にどんな未来が待っているのか。一緒に見にいってみませんか?
<お知らせ>
11/17(日)に福岡店にてマザーハウスの現場スタッフと執行役員が登壇する採用説明会が開催されます。マザーハウスで働くリアルを聞くことのできる絶好の機会ですのでぜひご参加ください。
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「マザーハウスで働くを知る」採用説明会
日時:11/17(日)10:15-12:15
場所:マザーハウスラシック福岡天神店
https://www.mother-house.jp/magazine/event/4668
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会社名 | 株式会社マザーハウス |
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募集期間 | 決まり次第終了 |
募集職種 | ショップスタッフ・ショップマネージャー候補 |
採用人数 | 若干名 |
雇用形態 | 正社員・アルバイトスタッフ(週5〜)・学生アルバイト(週2〜) |
勤務地 | 福岡県福岡市中央区天神2-1-1 福岡三越地下1F ラシック福岡天神 |
勤務時間 | シフト制、フルタイム(1日実働8時間、週5日勤務) |
給与 | 入社時給与※23万円~27万円 【年収300万円程度〜】 ※前職の経験やスキルを考慮して相談 入社後年収例 |
福利厚生 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、定期健康診断実施、インフルエンザ予防接種 |
休日休暇 | •土日(店舗スタッフは月9休) •有給休暇:初年度10日 •慶弔休暇 •産前・産後休暇 •夏季休暇(5日間)、年末年始休暇(4日間・店舗スタッフは別時期に連休取得) 連続5日以上の休暇を年2回以上取得することを推奨。 |
仕事内容 | お店は一つの中小企業と捉えています。 店長は、その経営者として店舗の経営戦略や予算、人材育成の立案遂行を担当していただきます。 •店舗運営(戦略立案、商品発注、在庫管理、ディスプレイなど) •直営店での接客、販売 •イベント企画、店舗発の商品企画 •人材育成 |
応募資格 | 年齢・性別・学歴不問 |
選考プロセス | STEP-1.当サイトへのお申込み STEP-2.書類選考 STEP-3.面接(2〜3回) |
備考 |