【Mekurutoな人vol.5】一冊の本が、人生を変えることもあるから。

それぞれの世界で、輝いて

―本を介して自然とひとがつながる、おもしろいですね。また、『Mekuruto』には毎週水曜日にディレクターとしても入られているそうですが、スタッフとして関わる中で、『Mekuruto』はどんな場所だと感じていますか?

「友だちの家」みたいな感じでしょうか。ただ最初は、「シェアオフィスなんて、主婦のわたしには敷居が高い!」と思っていたんです。でも来てみたら、お仕事されている方もいれば、ハンモックで寛いでいる方や、本を読んでいる方もいて。
それに、入り口の黒板に「おかえり くるめ」と書いてあって、会員さんが出かけるときには「いってらっしゃい」と声をかけたりしていた。それを見たとき、ああ、友だちの家に来たみたいだなあと。自分の家よりは緊張感があるけれど、いわゆる“オフィス”とは違って、やわらかく、あたたかい。居心地がいいんですよね。

―敷居が高い!というイメージから、今では居心地がいい場所に。

はい。でも実は、最初のひと月くらいは、来るたびにドキドキしていました。それまで子育てしながら仕事をしてきて、家では毎日すっぴんに適当な服で過ごしていたので“こんな自分に何ができるのか……”と。でも少しずつ他のワーカーさんやスタッフの方と仲良くなってくると、とても居心地がよくて。今では水曜日が待ち遠しいです。

―待ち遠しい、っていいですね。そうやって変化したのはなぜでしょう?

……それぞれができることをすればいいのかな、と気づいて。わたしは読書会を主催する以外はただの主婦なので、じゃああとの時間は掃除をがんばろう!とか。そう視点を切り替えたら、ここに来るみなさんも、それぞれ違うことをして、違う世界で輝いているんだとわかり、ああ、それでいいのか!と腑に落ちたような感覚がありました。

―たしかに、みなさんそれぞれのペースで過ごされている感じがとても心地いいです。他にもディレクターとして関わる中で、特に印象的だった出来事などはありますか?

打ち合わせで知人をここに呼んだんです。その方もお母さんで、最初は「シェアオフィスなんて行っていいの?」と言っていて。でも実際に来たら、居心地がよかったようで、打ち合わせ後も寛いでいかれたんですね。その中で突然「実はわたし、こういうことがしたいんだよね」と夢を語り始めて。音楽関係の話だったので、それなら!と音楽好きな入居者さんをご紹介したら、また話が広がって。その光景は、見ていてすごく嬉しかったです。

―この記事を読んで、初めて『Mekuruto』へ行こうかな、という方がいたら、なんて声をかけますか?

友だちの家に遊びに行くくらいの感じで来てください、って。わたしも最初は「赤ちゃん連れなんですけどいいですか」とドキドキしていたんですが、「いいですよ!」と快く受け入れていただいて、いつも子どもをおんぶ紐に入れて仕事しています。最近はちょこちょこ歩き回っていますが、みなさん優しく見守ってくださって。そんな場所なので、ぜひ気楽に来てほしいです。

気どらない「街の本屋さん」に

―今後やっていきたいことなどはありますか?

近い目標は、九州でブックフェスを開催することです。長野で毎年『ALPS BOOK CAMP』という催しがあるのですが、同じようなブックフェスを九州でもやりたいと思っていて。すでに『ALPS BOOK CAMP』の方には連絡し、許可もいただきました。今年は子どもが小さくてやむなく断念したのですが、来年以降、ぜひ実現したいですね。
本を読むって、読まないひとからするとやっぱりハードルが高い。だからキャンプなど、他の彩りを添えることで、楽しく本に接するきっかけを作れたらと思うんです。自分の本屋を大きくするというよりは、読む人も読まない人も楽しく本と関われるようにしたい。ただその中で、わたしみたいに、人生を変える一冊が『るーこぼん』の本だったら嬉しいなあ、というのはあります。

長期的には、たとえば川沿いに座って本を読んでるひとがいたら「よっ!」と挨拶できるような、気どらない「街の本屋さん」になれたらいいなあと思うんです。

―近い距離感の本屋さん、素敵なイメージですね! そこへ向かう中で、『Mekuruto』でやっていきたいことなどもありますか?

そうですね。『読みたい本をひたすら読む会』は、今後も長く続けていきたいです。今もステンドグラスの作家さんとコラボして、夜にお酒を呑みながらの『読む会』をやろうと企画中なんです。
あとは、『Mekuruto』と本、という部分でもっと貢献度をあげていきたいですね。たとえば「あの本があるから『Mekuruto』行ってみよう」とか、「あのひとの読んでいる本が知りたいから『Mekuruto』で聞いてみよう」とか、そんな会話も生まれるような状況が作れたら嬉しいなあ、と思います。

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