【ママとこどもの良い暮らし】人も植物も無理なく一緒に。(& green)

「ママとこどもの良い暮らし」は、“「子連れでお出かけ」をもっと楽しく!”するために活動する『ママリボン』と福岡移住計画の共同企画です。子連れママ&パパたちも福岡の街に自然に溶け込んで、みんなで多様性をもっと楽しんでいくためには?子連れでも過ごしやすいお店などを紹介しながら、暮らしやすい街の姿を連載で探っていきます。

福岡市南区花畑、自動車試験場のすぐそば。いつも通る道なのに、知らずに通り過ぎていました。こんなにステキなお店を!大きなクスノキがニョキッと顔を出す、お店の名前は『& green(アンド グリーン)』。花とグリーンのお店です。

お店に来た…というより、まるで森に迷い込んだ気持ちになる不思議な場所。花や緑が文字通り“生き生き”とそこに佇んでいます。



オープンして丸2年という『& green』を切り盛りするのは、卜部(うらべ)さん一家。今回は奥さまの仁美(ひとみ)さんにお話を伺いました。

植物が当たり前にある暮らしを

ーそもそもどうして植物を扱うお仕事に就こうと思われたんですか?

仁美さん:実家がずっとこの場所で造園業をしていて、まぁそういう環境にはいたんですけど、特に興味も無くて(笑)。大学は英文科に入って、卒業した時にイギリスに行ったんです。もっと英語を勉強したいと思って。でもその時、たまたま色々な庭園を見る機会があって“え!お庭や花ってステキ!”と、強烈に思っちゃったんです。…で、急遽向こうで学校を探して園芸や栽培・デザインの勉強を始めました。そこからもうずっとですね。植物の世界に浸っています。

ーイギリスは、生活の中に花や植物が根付いているんですよね。

仁美さん:そうなんです。自宅で植物を育てて楽しんで…っていうのが当たり前なんですよね。何軒かホームステイをしたんですけど、どこもお花好きのママがいて、生活に植物が溶け込んでいる感じにとても刺激を受けました。


▲お店の畑で育った“自家製”の花たちは、強くてお値段もお手頃で大人気だとか。

仁美さん:実家は、父が好きな日本庭園に母がバラなどを植えてどんどん洋風に開拓して…みたいな感じでしたかね。だから特別興味は無かったけど常に花は溢れている環境だったので、イギリスの庭園にあれだけ感動したっていうのは、そういう育った環境は大きかったかもしれないですね。

▲左から、ご主人の桂吾さんと愛娘の藍ちゃん。

緑の中で、気持ちよく過ごして欲しい

ー今はご夫婦でお店をされていますが、ご主人は以前から植物関係のお仕事をされていたんですか?

仁美さん:いえ、全く!自動車関係の仕事だったんですよ。でも、私がいつか花やグリーンを扱うお店を作りたいって話したら、ぜひ一緒にやりたいって言ってくれたんです。

ー仕事を辞めて今のお店をすることに“全く抵抗が無かった”と話すのは、夫の桂吾さん。

桂吾さん:前職は自動車関係っていっても、会社の人事みたいな仕事だったので、形が残らない仕事だったんですよね。僕は大学が芸術学部で物を作るのが好きだったので、どちらかと言うといまの仕事のほうが“戻って来た”って感じです。たくさんの個人のお宅に植え込みに行ったりもするんですけど、昨日もちょうど2年前に植えたお宅を見に行って、すごく元気に育っていて。そういうのをみると本当に嬉しくて、すごくやりがいを感じます。セメントを使って、オリジナルの鉢も作ってみたり。楽しいです!

▲桂吾さんが作った、セメントの植木鉢。

ー1歳になったばかりの藍ちゃんが赤ちゃんの頃は、よくおんぶしてお店に立たれていた仁美さん。その影響もあってか、徐々に子連れママの間で評判のお店になったとか。

仁美さん:お店をスタートさせた時は、そこまで“子連れで…”って言うのは意識していなかったんですけど、オープンしてすぐ、スタッフが10か月の赤ちゃんを連れて店に来てくれていたんです。その姿を見て、こどもを連れてお母さんが一緒にいる空間ってすごくいいなぁと思って、その頃からちょっとずつですかね、こどもたちがお店にいるっていうのが当たり前の風景になってきました。やっぱり緑に囲まれるって、気持ちがいいですしね。お母さんやこどもたちにもどんどんいい気分になって欲しいんです。

▲取材も藍ちゃんと一緒に。笑ったり、泣いたり、くるくる表情が変わる1歳の藍ちゃんを優しく見守る仁美さん。

ーお店では月に1回ペースで、ワークショップが開かれています。ママに大人気だそうですね!

仁美さん:そうですね。リースやスワッグ、ハーバリウム…色々なものを作っています。小さなお子さまを連れて、たくさん来てくれるんですよ。ベビーカーで来られて、たまに抱っこしたりとか。皆さん、すごく楽しんでくれています。本当に嬉しいですね。姪っ子たちもよくお店に来てくれるんですけど、自分たちで石とか実とか葉っぱを持って来て、“バーベキュー!”って言いながら遊んだりしています。店の奥には温室があって、ジャングルみたいで楽しいので、見るだけでも大歓迎!ぜひママやパパと一緒に、こどもたちも遊びに来て欲しいです。

▲広々したお店で自由に遊ぶこどもたち。小石や木の実は、とっておきの遊び道具に。


▲お店の奥には温室が。小さなものから、むくむく巨大に育ったグリーンも全て売り物。

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植物も人も、ストレスなく暮らせる提案を

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