2018年1月、福岡県久留米市に民間初のシェアオフィスとして誕生した『Mekuruto』。このシェアオフィスは、私たち「福岡移住計画」と「久留米移住計画」が連携運営しています。
オープンしてから1年6ヵ月、『Mekuruto』にはどのような方々が入居し、日々空間を共有しているのでしょうか。シリーズ「Mekurutoな人」では、利用者の視点から『Mekuruto』という場のリアルについてお話を伺います。
今回のインタビューは、最近久留米に引っ越してこられ、広島のホームページ制作会社でリモートワーカーとして、「Mekuruto」に入居された大城暁子(おおしろ あきこ)さんにお話を伺いました。
夫の転勤で久留米に移住、社内初のリモートワーカーへ
ー前回の内山さんに続き『Mekuruto』で働く方々を紹介していますが、今回は大城さんのお話を伺えればと思います。まずは大城さんのご自身の紹介と、お仕事内容を教えていただけますでしょうか?
はい。出身は広島県で、香川県の高松市で育ちました。大学進学を機に広島に戻り、卒業後は保険会社に就職。その後、結婚をきっかけに転職をして、広島でホームページの制作会社に入社しました。
ひと月ほど前に久留米に引っ越し、いまはここ『Mekuruto』で、広島の会社の仕事に取り組んでいます。具体的には、ホームページ制作を行うときに、お客さまと社内の制作スタッフの間に立つ、つなぎ役を担当しています。今回、社内では初めてのリモートワーカーとなりました。
ー社内初のリモートワーカーなんですね。なぜまた久留米への移住だったのでしょうか?
久留米に移住したのは夫の転勤がきっかけです。それまでは仕事で1度来ただけだったので、街の印象などはあまり強く持っていなくて。久留米ラーメンが有名、くらいのイメージでした(笑)。
でも、実際に引っ越してみたら、住みやすいなあ!という印象です。バスなどの交通網が発達しているし、食べものもおいしい。それから、言葉のやわらかさもあって、人がやさしいなと感じます。お店の方にわからないことを聞いたりすると、すごく丁寧に教えてくれますし、飲食店などの対応でも嫌な思いをしたことがないですね。
▲写真はこちらでもご紹介した久留米を代表する食堂「かわむら食堂」
ー久留米に徐々に慣れてきているという感じですね。そんな中リモートワーカーということで、なぜご自宅ではなくシェアオフィスでお仕事をしようと思ったのでしょうか?
リモートワークをするにあたり、弊社の代表と「自宅にするか、どこか借りるか」の話し合いをしたんです。いろいろと考える中で、自宅だと、プライベートと仕事の時間を分けるのが難しそうだと思い、シェアオフィスを借りることにしました。
ーその中でなぜ『Mekuruto』なのでしょう?
交通の便がよさそうなところで探している中で『Mekuruto』と、別のレンタルオフィスが候補にあがりました。ただ、もうひとつのほうは個室を借りるという形のみで、その部屋も大きすぎたんです。そんな中『Mekuruto』に見学に来て、個室もあるけれど、共有スペースでデスクを借りる形もある、という選択肢の広さから、ここに決めました。
あと、内装に木が多いのが個人的にすごく好きで。いまも毎朝、入ってきたときに木の香りがふわっとして、「よし、がんばろう!」という気持ちになっています。
新しい価値観が、流れ込んでくる日々
ー実際入居してみて、『Mekuruto』はどうですか?
毎日いろいろな発見があります。その上、会員のみなさんが本当にいい方ばっかりなんですよ……。困ったときも、周りの方に聞くと気持ちよく助けてくれる。その感じがすごく心地いいですね。
それに、わたしはリモートといっても会社勤めですが、ここにいると、みなさん本当に自分のペースで、いろんなことをやられているんだなと感じます。会社勤めをしながら、その雰囲気を間近で見られることが新鮮で、楽しいです。
たとえばお子さん連れで来られている方がいたり、グループで何かのレッスンをされている方もいたり、わたしのようにずっと仕事をしている人もいる。お昼休みに入居者さん同士で会話をすることもあります。会社の中で働いていたら、なかなか触れられないシチュエーションだなと思います。
ーお勤めの会社でのリモートワーカーということですが、業務効率などは変わりましたか?
業務効率は、かなり変わりました。電話対応や自分の業務以外のことに時間を使うことがなくなり、自分がやるべき仕事がより明確になったなと感じます。そのぶん社内には負担をかけてしまうので、申し訳なさも感じています。
また、まだリモートで働きはじめて1ヵ月ほどなのですが、「ここはやり方を変えていかないといけないな」と気づかされることも多いです。そこは今後、代表や上司と相談をしながら社内でも対策していこうと考えているところですね。