【Mekurutoな人vol.1】「久留米をもっと住みやすい街」に。180度変わった価値観。

2018年1月、福岡県久留米市に民間初のシェアオフィスとして誕生した『Mekuruto』。このシェアオフィスは、私たち「福岡移住計画」と「久留米移住計画」が連携運営しています。
オープンしてから1年6ヵ月、『Mekuruto』にはどのような方々が入居し、日々空間を共有しているのでしょうか。シリーズ「Mekurutoな人」では、利用者の視点から『Mekuruto』という場のリアルについてお話を伺います。

今回のインタビューは、東京での音楽活動やWeb制作のお仕事を経て久留米へ戻り、現在はフリーランスでWeb制作のお仕事をされているという内山智衆(うちやま ともみつ)さんにお話を伺いました。

久留米には目もくれず、仕事していた

—今回から『Mekuruto』内で働く人を紹介していきたいと思っています。内山さんは記念すべき第一号になりますが、まずは自己紹介と、お仕事内容を教えていただけますでしょうか?

ありがとうございます! 出身は久留米市の草野町という、コンビニもないような田舎町です。仕事はWeb制作で、コーディングの仕事をメインでやっています。5年前までは東京のWeb制作会社で仕事をしていて、その繋がりで今もリモートでお仕事をさせてもらってます。ただ久留米に帰ってきてからは「Web制作をやっているなら何でもできるよね」と思われることも多く(笑)、それ以外にもWebデザインや印刷物など、幅広くやっています。

ー久留米のご出身なんですね。東京に一度出られて、久留米に戻ってこられた背景は何だったのでしょうか?

実は、最初は音楽をやっていたんです。結構真剣にやってまして、九州での活動を経て、27歳のときにバンドメンバーと上京しました。でもなかなか思うようにいかず、早い段階で活動を辞めてしまって。その後、東京のWeb制作の仕事を手伝うようになりました。そんな中、家庭の事情もあって実家である久留米に戻ることになったんです。

―久留米に戻られてからも、引き続きWeb制作のお仕事をされているということですが、ご自宅ではなくシェアオフィスでお仕事をしようと思ったのはなぜでしょうか?

5年前に久留米に帰ってきてから去年の夏まではずっと、家で仕事をしていたんです。取引先も東京の会社ばかりだったので、久留米に住んではいるけれど、久留米には目もくれず、ただただ家で仕事をするという人生を送っていました。
そんな中、昨年7月の豪雨で、家が床上浸水になってしまって…。当時は結婚して妻と一緒に住んでいたのですが、とりあえず避難のために僕の実家に場所を移したんです。そういった環境の変化で、仕事をする場所は別にほしいなと感じて『Mekuruto』に入りました。

ーそうだったのですね。数あるシェアオフィスの中でなぜこの『Mekuruto』だったのでしょう?

『Mekuruto』の前の道をよく通っていたんです。だから、もともとそこにシェアオフィスがあるというのは知っていて。でも当時は「僕にはかっこよ過ぎる」と思っていました。きっと熱い人がいっぱいいるんだろう、ずっと家の中にいた自分は疲れてしまいそうだ、と腰が重かったんです。でもたまたま、豪雨で実家に移るというタイミングがあったので、じゃあ行ってみるか!と。そしたら思っていた印象と違ったんです。

▲Mekurutoの入るビル。*2FがMekuruto

“いい気分”で仕事ができる場所

ー印象が違ったということですが、実際に利用してみた『Mekuruto』はどうでしたでしょう?

いい気分で仕事ができますね。シェアオフィスを借りて仕事するというのは初めてだったので、自分の中で「新しい環境に移った」という気分が大きく、新鮮な気持ちで仕事ができるようになりました。カフェのように音楽が常に流れているのも、僕にとってとても好きな要素のひとつです。イヤホンをしながら仕事していることも多いんですが、イヤホンを外しても音楽が流れているという空間が好きで。しかも自分ではなく、誰かが選んだ音楽を聴けるのがいいんです。
そして何より、外を見るようになって「何かをしよう」と思うようになりました。これまでは本当に、画面に向かってコードを書くだけの生活だったんです。家で仕事をしていると、夜出かけるのもなかなか億劫で。でも『Mekuruto』で働くようになって、出かけるようにもなったし、いろんなひとの話を聞くチャンスが増えました。

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自分が住みよい街にしたい

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