【ママとこどもの良い暮らし】こどもを連れて行ける、大人のための満足空間を。清川のイタリアン&カフェ(清川SALON)

「ママとこどもの良い暮らし」は、“「子連れでお出かけ」をもっと楽しく!”するために活動する『ママリボン』と福岡移住計画の共同企画です。子連れママ&パパたちも福岡の街に自然に溶け込んで、みんなで多様性をもっと楽しんでいくためには?子連れでも過ごしやすいお店などを紹介しながら、暮らしやすい街の姿を連載で探っていきます。

今回は中央区清川・イタリアン&カフェ『清川SALON』をご紹介します。博多駅からのびるメインストリート城南線を進むと、博多の台所、といわれる「柳橋商店街」のほど近く、那珂川沿いに伸びる清川エリア。古くからの商店の街並みのなかに溶け込むようにカフェや雑貨店などこだわりのお店が近年多くオープンしています。そんな清川の路地裏に2016年4月にオープンした『清川SALON』。オーナーの長谷川忍さん(以下しのぶさん)にお話を伺いました。

子連れでも『大人のための満足空間』をあきらめない

「ちょっとオトナなデートの日にぴったりだな…」そう思っちゃうくらいな雰囲気のおしゃれな内観。アンティークの家具や、ゆったりとしたソファに心落ち着く照明のあかり。しかしそのなかに思わず二度見してしまうものがありました。それは…素敵なインテリアにも馴染みながら、ばりばりの存在感を放つ大型のすべり台!

しのぶさん:こどもを持ったことで気付いたんです。例えば友人と「子連れで集まろう」って外食するとき行くお店ってかなり限られてて。納得いくお店選びってむずかしいなあって。だったら自分でつくろうと思って。コンセプトは『こどもを連れていける、大人が満足できる空間』です。

—奥のひと部屋は、まるごと“こども服屋さん”のスペースが。飲食店なのにここまでたくさんのアイテムを揃えるお店って珍しいですよね。

しのぶさん:せっかく子連れで大変な思いして出てきたなら、「一か所ですべてがまとまったらいいな」って思いません(笑)? 家族でごはんを楽しんで、こどもを遊ばせることができて、こども服もある場所って素敵だなって。

自分のお店が持ちたい―空間づくりへの想い。

—そんな『清川SALON』の前身は、福岡市中央区谷にあった雑貨&カフェのお店『antenne(アンテンヌ)』で、アーティストの個展やイベントなどを多く手掛ける人気のお店でしたよね。しのぶさんがいまのお店をはじめるまでの経緯を教えてください。

しのぶさん:小さなころから漠然と“自分のお店を持つ”ことに憧れがありました。洋服が大好きだったので、アパレル業界に就職。アパレル業界で店長を経験し、新しいブランドの新店舗の立ち上げなどの様々な経験を積んだあと、「年齢とともに好みが変化していく洋服の世界でなく、変わらないものを仕事にしたい」とフラワーショップで働くことにしたんです。その翌年、住居用で借りようとした物件に入口が2つあって「ここなら自分のお店できる!」って思って、雑貨店として『antenne』をスタートしました。お店では全国からこだわりのアーティストの作品をセレクトして販売したりイベントや個展も多く開催していました。アクセスが良くない場所までせっかく足を運んでくださったお客様へおもてなしがしたくてカウンター3席のカフェをスタートして、そこからどんどん席を広げ、雑貨とカフェのお店に。本当に多くのお客様にお越しいただいて、たくさんの思い出があります。

ここしかない!運命を感じた物件は元・旅館?

そうして7年が過ぎたころ。出産をされ、時にはおんぶでお店に立つことも増えてきていたしのぶさん。「(当時の店舗は)やりたいことを表現するには狭く、十分に満足できない。イチから空間づくりをしたい」という想いから、いつものように物件を検索していたところ、運命的な出会いをしたんだそう。

ーいままで縁のなかった「清川」エリア。元旅館の分館跡地で、決して使い勝手がよさそうな間取りではなかったといいますが、そんなにときめいた理由って何だったのでしょう?

しのぶさん:まっすぐ伸びた廊下に小さな部屋がいくつかくっついてて、襖で仕切られていた間取りでした。店舗用に貸し出す場合って、壁を抜いて単なる広いひと空間にしているところがほとんど。でも仕切りがあるからこそ、いろんなことができそう、なんておもしろい間取りの物件なんだろうって、思ったんですよね。

▲改装前の物件

しのぶさん:そのまさに翌日、常連のお客さまから久々にご予約が入ってお会いできたので、物件の話をしたら、なんと管理人さんのお知り合いというミラクル!不思議なご縁を感じ、その場で連絡を取っていただきました。長らく、この間取りがネックとなってか借り手がつかなかったそうで。でも現地を初めて見たとき「やっぱりこの仕切られた空間、いい!」ってわくわくした私は、周りからの反対もありましたけど、そのまま即決したんです。

—おお、思い切りましたね。周りの反対には心が揺れなかったんですか?

しのぶさん:揺れませんでしたね(笑)。私って、いつも何か始めるときって反対されちゃうんだよなーって(笑)。いっつもそんな感じなのでね。ふふ。

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仕切り空間からうまれる居心地。お店づくりのひと工夫

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