【うきはDMO】麺のように長く、しなやかに、味わい深く。 情熱と絆が盛り上げる“麺の聖地”のストーリー。

ライバルではなく、良き友と。麺の聖地の明日をつくりたい

ご当地ラーメンの裏にはそんな熱いドラマが…。業界を超えた友情に感動していると、栗木さんがさらに嬉しそうに教えてくれました。

栗木さん:友情と言えば、うきは市の製麺業社同士も一緒にイベントを開催したり、旅行に行ったりと協力しているんですよ。

ライバルであるはずの同業者ですが、もともとは先代の時代から、うきはと田主丸の製麺業者6社で「うきは麺研クラブ」というグループを結成していたそうです。結成当時のメンバーはちょうど同じ世代でそれぞれ跡を継いだばかり。

栗木さん:まずはお客さんの反応が見たいと『浮羽めん祭り』というイベントを始めたんです。毎年母の日に流しそうめんを楽しんでもらうのですが、もう50年以上続いています。全国でもこれほど長く続いたそうめん流しは無いんですよ。

栗木さん:日常でも、機械が故障した時には貸し借りなんかもしていますよ(笑)乾麺だけで勝負するところ、うちのようにインスタントラーメンに力を入れているところなど、各社で強みがそれぞれ違う。それもうきは市の魅力です。

実は、うきは市のように個性豊かな製麺業社が集まっている場所は全国にもあまり無いんです。だからこそ、栗木さんはうきはを「麺の聖地」にしたいと語ってくれました。

栗木さん:地元の麦を使ったり、できたてをいただける食堂を併設したり、ここに来れば美味しい麺を買って、食べて、楽しめるような場所。そんな『麺の聖地』として盛り上げることで、商品自体のブランド力を高めたいですね。そのためにも、同業者には製麺を辞めて欲しくない。ラグビーのスクラムのように、ずっと一緒に戦っていく仲間だと思っています。

栗木さんをはじめ、うきはで麺に携わる人々の中には、時流を読んで動くしなやかさと共に、地元と商品、お客様や仲間への一本通った思いが隠れていました。それこそが、うきはを「九州麺どころ」に成長させた大きな要因だったのではないでしょうか。まるで味わい深い麺のように、噛むほどにあふれ出す情熱に後押しされて進化し続ける。麺の聖地・うきはから今後も目が離せません。

【栗木商店 ちくご手づくり村】
http://chikugo-tezukurimura.com
福岡県うきは市吉井町191-3
TEL:0943-75-2153
FAX:0943-75-2153

【イベント情報】

【MUJI キャナルシティ博多】
『うきはの麺と水 〜歴史と産業〜』
うきは市は、“ 九州三大麺どころ ”として古くから製麺業が盛んです。
今回の展示では、うきはの製麺所にスポットをあてた製法や製品の紹介と、産業としてのうきはの麺と歴史をお伝えします。
また9月23日に開催されるトークイベントでは、工場見学や麺打ち体験ができる施設「ちくご手作り村」を運営される栗木商店の栗木社長がうきはの水と産業のお話しと実際に試食を通じながら『うきはの麺』を体験していただきます。
—————————-
場所:MUJI キャナルシティ博多 Open MUJI
展示期間:2018年9月18日(火)〜9月30日(日)
トークイベント開催日時 : 2018年9月23日(日)14:00 ~ 15:30
時間:約90分間 参加対象:6歳以上
講師:栗木商店 代表取締役社長 栗木良祐 氏 / 司会 NPO法人うきはのあん
申込方法:Open MUJIのウェブサイトよりお申し込みください。
https://www.muji.com/jp/events/13845/
※定員になり次第、受付を締め切らせていただきますのであらかじめご了承願います。

1 2 3