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サービス ニュース ひと

【しごとの裏側】個性的な旅をカタチに変える「あなたの旅をつくる社」の旅行サイトを開発中!Web担当に同行して、どんな旅をつくるのか聞いてみた。

2016.10.18  

旅行サイトをお手伝い

情報発信をしたい地域の小さな事業者の方のために、私たちは『Web KOYA(小屋)』というWeb制作サービスを行っております。一方で規模の大きな開発のご依頼もいただいており、現在も企業様の旅行検索&予約サイト開発をお手伝いさせていただいています。

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お声がけいただいたのはIMD Alliance株式会社さん。「博多廊」「白金茶房」「鮨 麻生」「BUTCHER NYC」「星期菜」などの人気レストランを運営する会社です。そんなIMDさんが考えている旅行サービスとそのWebサイトはどんなものなのでしょうか?Web制作担当に同行して、お話を伺いました。

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※白金茶房

「光」の先を「観」るのが、観光

制作を担当するのはSDA(福岡移住計画)の万野です。GMOペパボでlolipopやminnneの立ち上げに携わり、現在は糸島国際芸術祭『糸島芸農』の運営やWebを通したまちづくりボランティアにも関わっています。

そんな万野にサイト制作の相談に訪れたのは、IMDの越路さん。越路さんは、「まだ経験したことがない光の先を、観て経験できるのが観光。それを提供したい」と、知人の万野に語ったそうです。

そんなご縁で始まった旅行サイトづくり。しかしそもそも、どうして飲食店を経営する会社が旅行サイトをつくるのでしょうか?IMD社長の麻生さんが教えてくれました。

点で培ったノウハウを面へ広げ、地域観光に挑む

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【麻生 宏】
17歳から飲食の世界へ飛込み、料理・サービスの腕を磨いた後、20歳で独立・開業し経営者の道へと進む。その後ホテルーチェーンの取締役総支配人、全国規模のホテル・旅館・飲食チェーン「カト― プレジャーグループ」の取締役社長兼開発事業本部長と要職を歴任。開発経歴においては、ホテル・旅館・飲食店等50施設以上、開発規模延べ300億円超を手掛ける。

麻生さん:「私はサービス業に入ってからずっと、サービスを極めようとやってきています。そしてレストランから始まってホテルまでやるようになりました。特にシティホテルでは中にいろいろと揃っているので、物販・飲食・会議・宴会といろいろと経験できました。

それからコンサル事業もやるうちに、長崎雲仙の『雲仙 富貴屋』という旅館を自分たちで運営するようになりました。そして旅館だけでなく地域の魅力も伝えるツアー旅行をつくるために、旅行業登録をして“あなたの旅をつくる社(あな旅)”という新会社を立ち上げたのです。

今のルールでは基本的に宿泊施設が売れるのは宿泊のみ。地域観光するようなツアーは“旅行商品”なので、ホテルや旅館は売れません。でも旅館だけ売るよりも、地域の様々なものを旅行商品としてセットにして売った方が地域の魅力を発信できるし、お客さんも地域を深く手軽に楽しめると思うんです」

きめ細やかな旅をつくる

−どんなサービスになるのですか?

麻生さん:「旅行商品を売るのは大きく2タイプのエージェントです。窓口店舗で売るリアルエージェントと、オンライン販売するOTA(Online Travel Agent)。昔はみなさんリアルエージェントの窓口に行っていました。そして例えば“雲仙に行きたい”と言えば窓口の人が雲仙の旅をコーディネートしてくれたんです。今はオンライン販売が進んでいますが、自力でたくさん調べないといけなかったり、欲しい旅行商品がなかなか見つからなかったりします。

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われわれはその2つのいいとこ取りを目指しています。地域ならではの旅行商品を手作りして販売するOTAですね。きめ細やな旅作りをしようと考えて、新会社の名前も“あなたの旅をつくる社”としました。マス向けの商品は考えていません。マニアックでも個人にあったものを提供したい。

イメージしているのは、セレクト旅行社みたいなものです。そのセレクト方法は“場所”で分けるのではなくて、“価値観”や“体験”などで分けようと考えています。今まさに万野さんと詰めているところです。

コンサルを実際やってみて、地方の小さな旅館さんは宿を切り盛りすることで精一杯で、マーケティングがほとんどできていないことが多いと感じました。リアルエージェントさんに言われるがままに団体客向けに部屋を作ってきて、販売もお任せというような。それが今、エージェントさんの衰退とともに旅館も経営が厳しくなってきています。エージェントさんがダメだというのではなくて、これからは地域の魅力を発信していくことが旅館再興のために重要になってきていると思うんです。

地方の旅館の商品は1泊2食プランが中心です。すると地域性というより、旅館の良し悪しと料理の違いが勝負になりますよね。そこで私たちは旅館宿泊に様々な地域体験をセットにした、セレクト旅行商品を作ってサイトで売ろうと考えています」

それからIMDでサイト制作プロジェクトを担当する木村さんも、Webサイト制作にあたって要望を挙げました。

木村さん:「私からは実務的な面で要望を伝えました。例えば、旅館の人たちが自分で触れるようにしたいとか、地域に関わらず汎用的に使えるシステムにしたいとか。

それから、いろんな魅力を混ぜて伝えられるサイトにしたいということです。IMDでは『博多ぐるめ便』というフード・デリバリーサービスも展開しているのですが、和洋中のいろんなレストランの料理を選べるという点が特に支持されているんです。なので旅館宿泊や地域の魅力体験など、いろいろ混ぜてお客さんに提供したいと思いました。“セレクト”というのがIMDの強みなんです」

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※博多ぐるめ便

−そんなサービスを実現するWebサイトをつくるにあたって、万野さんはどんなことを感じましたか?

万野:「IMDさんから新しいビジネスのビジョンをお聞きして、“これは普通の宿泊予約サイトではないな”と思いました。泊まるということよりも、体験することを重点的にお考えで。そして“そんなサイトができれば地域のためにもなる”と思いました」

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麻生さん:「そうですね。“あなたの旅をつくる社”の“あなた”は地域のことでもあります。地域に寄りそって旅をつくろうと。そしてもちろん“あなた”は旅する人のことでもあります。個性的な旅をカタチにして提供していきます。

旅する人は、安くて楽に旅したいとも考えますよね。だからタダで泊まれる旅というプランも計画しています。旅するあなたにも、地域のあなたにもいいプランだと思っています。

例えば秋の稲刈りの時期、農家さんは人手が足りなくて困っていることがあります。収穫バイトを募集しても人が集まらないそうです。そこで私たちが、稲刈りボランティアをすると旅館にタダで泊まれる旅をつくります。農家さんは収穫バイト代が浮く代わりに旅館宿泊代を支払うんです。地方の旅館は農繁期が閑散期だったりするので、お客さんが来て旅館もうれしい。そうするとみんながいいんじゃないかなと。

これは農家さんじゃなくてもたとえば漁業でもいいし、中小企業の工場とかでもいいと思うんですよ。かまぼこ工場とか、漬物工場とか、そうめん工場とか、酒蔵とかいろいろ魅力的な体験を揃えたいと思います。地域のいいもの、地域の魅力を表舞台に上げていきたいです。旅行商品になっているとお客さんも便利ですよね。

それからお客さんの旅をもっと便利にするために、ガソリンスタンドでレンタカーを貸す会社とも連携したいと思って動いています。スタンドで旅行商品も売れればスタンドの経営にもいいと思うし、お客さんにも便利です」

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万野:「例えば普通に泊まると朝食の券が部屋に置かれてたりしますよね、でもあな旅ではプラスで収穫体験のチケットもある、というイメージです。

体験といっても梨狩り体験のようなものよりも、どちらかというとお手伝いですかね。例えば朝6時に起床して農家さんと一緒に収穫作業をするとか。そういう体験ってなかなかできないですよね。それを手軽に体験できる旅が“あな旅”かな。そういう旅だと、食のありがたみとかが痛感できると思います。

Webサイトでは収穫体験がすぐに見つかる仕組みなどを入れていきます。いわゆる旅の概念をくずせたらいいなと思っているんですよ。今までの旅行サイトと違ってエリアや旅館の名前で選んでただ泊まるのではなくて、いろいろな体験を軸に選んで宿泊する旅ができるようになります」

−楽しみですね!なんだか旅行したくなってきました。

万野:「“あな旅”でできますよ。実は“九州ふっこう割”の旅を販売するサイトを特急で作ったんです」

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サービスのプロがセレクトする名湯旅館に「九州ふっこう割」で宿泊できる

麻生さん:「ええ。“九州ふっこう割”の旅でも地域の魅力を伝えたいと思っています。“九州ふっこう割”が登場すると、地方のメジャーホテルに安く泊まろうというのが広まったんです。すると人気ホテルがますます人気になる一方で、本当に復興が必要な地域の旅館宿泊はそれほど売れませんでした。そこで我々は、そうした旅館のなかでも実は名湯な旅館をセレクトして“九州ふっこう割”を使って泊まれるようにしたんです。ぜひこの機会にいい旅館を見つけて頂いて、“九州ふっこう割”で試してみて欲しいと思います」

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【あな旅】
https://creativejapan-tours.com
【九州ふっこう割】
http://kyushu-fukkou.jp

IMD Alliance株式会社
http://imd-a.jp

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板村成道
山口県宇部市出身。
2011年に東京から移住。大分と熊本での暮らしを経て、2014年から福岡市在住。移住計画のライティングやWebディレクションに関わりながらソーシャルウェブマガジン『greenz.jp』などでもライターとして活動。