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【香春町ぐらしトライアルウィーク参加募集中】町の魅力は、やわらかさと余白感。移住交流の場づくりをはじめた地域おこし協力隊1期生の、地域への飛び込み方

2016.9.12  

「香春町ぐらしトライアルウィーク」とは、福岡県田川郡香春町に短期滞在しながら、移住やこれからの暮らしを考えるプログラムです。実施主体である香春町から委託を受け、福岡移住計画が実施します。この連載インタビュー記事では、トライアルウィークに関わる人たちに聞いた香春町の魅力や移住のヒントをお届けします。
※プログラムへのご参加お待ちしております!

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【村井勇輝さん】
香春町地域おこし協力隊員1期生(移住交流の場づくり担当)。食品容器の営業販売などの会社員生活を経て、2016年4月から香春町で暮らす。

香春町での今とこれから

村井さん:「11月に実施するトライアルウィークに向けて、今は滞在用の古民家物件のリノベーションを進めています。自分はその家の2階に4月から住んでいるので、まずは暮らしながらひたすら大掃除でした(笑)もともとすごくしっかりと造られた家なので、物がなくなっただけですごくよみがえった印象です。リノベ後が楽しみです!」

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村井さん:「お茶を教えていた先生が住んでいたので、1Fは来客用のお茶室になっていてすごく広いんです。でもお茶室としての機能は今回、思い切って無くしてしまいます。リノベーションでは建築士とプロジェクトマネージャーを外部から招いて進めているのですが、その中で“人が集まりたくなる場にしよう!”と。それで大きなアイランドキッチンのある空間につくりかえることにしたんです」

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村井さん:「リノベーション工事はDIY講座にして、9月に実施します。キッチン作り、床作り、左官作業などを体験しながらプロから学べる内容で、みんなでつくりあげていきます。7月には、大掃除前の状態を公開する事前見学会を開いたのですが、10名の定員に16名が参加されました」

改修前

改修前2

村井さん:「トライアルウィークに参加される方には、この場を使ってぜひ人を呼んでほしいと思います。町の人だったり、外の人だったり。町の人とつながるお手伝いは僕がやりますよ!そしてトライアルウィーク終了後も、この1階スペースは人と人をつなぐ空間として活用していきます。その場作りが僕の仕事の1つなんです」

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村井さん:「僕は香春町でこれからいくつかの仕事をつくって、カケていこうと思っています。例えば最近、この家のすぐ近くに耕作放棄地を貸してもらって、これから畑をつくろうとしているんです。自給自足的に食べ物をつくったり、農業ワークショップをしていけたらなって考えています」

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村井さん:「段々畑になっていて、4段あります。あの家の手前まで全部借してもらいました。これから草刈りをして耕して、少しずつ畑をつくっていきます!ここに小さな小屋も建てたいな、とかいろいろ考えるとワクワクします」

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村井さん:「自分は農業はまだわからないのですが、町の人が親切にいろいろアドバイスをくれるんです。トライアルウィーク中にはここはまだしっかりした畑になっていないかもしれませんが、プロ農家の方に協力をお願いして、農業体験をできるように進めているところです。

その1人が坂本さんです。Uターンして実家で農業を継いだ30代。栽培したかぼちゃを加工してプリンをつくったり、いろいろ新しいことに挑戦している方です。他にも自給自足な家庭菜園をしている方々の暮らしに触れてもらいたいと考えています」

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村井さん:「そして今年は、採銅所駅というこの地域の中心にある駅舎を改修して、地域おこしの拠点を駅内につくります。いろいろ場作りをしていくのですが、地域おこし協力隊の任期である3年以内に特にやりたいことは、ゲストハウスづくりです!そのための空き家物件も今探しているところなんです。これからいろんな人をこの町に集めていきたいですね」

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風景と人が好きで、香春町に決めた

村井さん:「香春町にこの春夏と住んでみて、このままずっと住めたらなと思っています。これからの課題は、まず仕事です。もし任期の3年が終わっても稼げていなかったら、都会に仕事を求めるかもしれませんが… そうならないように頑張っているところです。なんとかイケる感触はあるんです」

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村井さん:「僕はイナカで自立するために必要そうな職人的な技能とかを持っていなくて。大学生活ものうのうと遊びで満喫して、流れにのって会社に就職。営業をやっていたんですけど、身についたと感じることといえばタイピングが速くなったかなくらいのレベルで。これまで大して技術を身につけてこなかったので、これからだ!と思っています。

もともとイナカが好きで休日にはよく山に行ったり、1人でキャンプしたりしていました。イナカに移住しようと考える前から、そうしていろいろ巡っていて。だから地域の人たちと関わることも多かったんです。

たとえば以前仕事で岡山にいた時、地域おこしにメディアも注目するエリアで活動している協力隊の人たちにも会いました。それがものすごく頭いい人たちばかりで、地域研究のレベルとかもすごく高度だったんです。それで、自分はこんなスゴいところには絶対に入っていけないと思ったんですね。すごくいいところなんですけど、“ついていく自信がないな”と感じてしまって。やっていることもスゴいから、自分は単に誰かのお手伝いさんになってしまうと思って。でもやっぱり自分が主役で何か始めたかったんです。

移住を考えるようになった時には、“九州に戻ろう”と思いました。前職で福岡に2年間住んだこともあって気に入っていたし、九州で人脈もできていたので。出身は大阪なんですけど、地元に帰っても友達はみんな散り散りになっていて、九州の方がつながりが多いんです。

香春町については、福岡県上毛町の“田舎暮らし研究サロン ミラノシカ”で地域おこしをしている西塔大海さんに紹介してもらって知りました。ミラノシカには2015年の秋ぐらいから遊びに通っていたのですが、4~5回目ぐらいの訪問時に“香春町で地域おこしの協力隊の募集をするから、よかったら見てきたらどうですか?”って。それで実際に来てみたらとても気に入ったんです」

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村井さん:「大阪の地元は奈良との県境で、山の上にある中学校に20分かけて登って通うような場所だったんです。最初に香春町に来た時、山があってセメント工場がある風景がその原風景に近いなと思いました。地元よりもこちらの方が圧倒的にイナカなんですけど、“なつかしいな”と感じたんですね。それで自分の中でもつながって腑に落ちた気がしたんです。落ち着くというか、よそに来た感じがあまりしませんでした。まさにこの採銅所のあたりのような風景のところに住みたいと思っていて、ちょうど空き家もあったんです。

最終的に“ここにしよう”と思った決め手は、人ですね。応募前に町を案内してくれた、町役場の坪根さんがすごくいい人だし、出会った町の人もいい人たちでした。特に粟崎さんというおじいさんに、すごく良くしていただいて。移住を考えていると言ったら“来たらいいやん!誰を紹介しようか?”と声をかけてくれたのも、背中を押してくれました。

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坪根さん:「3人募集した地域おこし協力隊員のうち、一番最初に地域に入ったのが村井さん。だから何人か紹介してつないだんですけど、他の2人は村井さんにつなぎ役をお任せしました。これから移住者を迎える時の勉強にもなるようにと、トライアル物件の改修も掃除から村井さんに中心になって動いてもらっています。するとだんだん地元の水道屋さんとかガス屋さんとかと知り合いになって、今はもう移住者の相談にのれるようになっていますね」

村井さん:「こんなに早く町の人とつながれると思っていなかったです。移住を考えている方や移住する方と町の人を、今度は私がつないでいきます。トライアルウィークに関心のある方はぜひ、まずは気になることを気軽にお問い合わせくださいね!」

香春町

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板村成道
山口県宇部市出身。
2011年に東京から移住。大分と熊本での暮らしを経て、2014年から福岡市在住。移住計画のライティングやWebディレクションに関わりながらソーシャルウェブマガジン『greenz.jp』などでもライターとして活動。