1W9A0766 のコピー

お店 コミュニティ ひと

【ぼくらが連れて行きたい店vol.03】「ゆっくり過ごす、自分を取り戻す時間と空間」朝倉の隠れ家カフェ(Cafe mii)

2016.8.5  

魅力的なお店、また行きたくなるお店って何だろう?
それは提供される商品(サービス)の質?もちろんそれもあると思います。でも“誰が手掛け、どんな想いやコンセプトでやっているのか。その人に会いたいから行く、その人が手掛けたお店だから行く”これが一番の動機になるのではないかと思うのです。
このコーナーでは単なるお店の紹介ではなく、“人”にフォーカスしてお店を紹介していきます。


ずっと「食」まわりの仕事がしたかった。

朝倉市で1番栄えているエリア、郊外型のチェーン店が立ち並ぶ県道8号線から少し入った路地に面する調剤薬局の2階に、この6月、ひっそりとオープンした『Cafe mii』。朝倉市在住で、「珈琲を飲める自分たちの隠れ家的カフェ」を計画していたオーナーたちと出会い、「カフェをやりたい!」という目標を形にした店長・田中萌海さんに、会いに行きました。

1W9A0591

-入口を開けた時のギャップがすごいですね。中に入ると、窓が大きくて明るくて、ゆっくり出来そうな空間が広がっていて・・・びっくりしました。植物たちが空気を柔らかくしてくれている感じも。本当に素敵です。インスタグラムやFacebookをチェックしたら、タグ付されている記事が多かったです。

「ありがとうございます。来て下さるお客様、同じような事をおっしゃってくださいます。駅から遠いこのお店にわざわざ来て頂くのだから、ゆっくりと時間を忘れるような気持ちで過ごしてもらえたら嬉しいです」

1W9A0585

1W9A0536

-そうなんですね。個人的な意見ですが、甘木に「カフェ」というイメージを持っていなかったんです。萌海さんはずっと「こういうお店をやりたい!」という目標をお持ちだったのですか?確か朝倉市ご出身ですね?

「はい。京都の学校を出てから、しばらく京都で仕事をしてたんですね。24歳までです。家庭の事情でこちらに戻ってきました。それから今まで色々なお店でお仕事をさせていただいてきて、隣りのうきは市にあるお店でお世話になった時期もあったんですね。若い頃から食に関わる仕事がしたかったんです。けれど、うきはにはもう色々なお店があって、皆さんすごく個性もあってそれぞれが確立されていて。そんな中で、自分が新しいお店をしようとは思えなくて」

1W9A0676

友との出会いがきっかけで。

「5年ぐらい前、東日本大震災を機にこちらへ移住されてきたお母さんたちとの出会いがあって、友達になりました。それでビーガンと言う形での食との関わり方を知って、それがすごく腑に落ちたんです。例えばお肉は私自身は口にしますが、お肉を扱う事に長けていない。それはもう職人と呼べる位の技術がいると思うので、そうした料理は提供しません。でも、ビーガンの考え方をベースに置いたら、自分が安心して気持ち良くお料理を作って提供出来るなぁと思ったんです。それと・・・前職の同僚で、料理人をしている人がいるんです。その人の、料理と向き合う姿勢、心を込めたものをきちんと提供することが大切という姿勢にすごく感動して、私自身はまだまだ未熟ではあるんですけれど、環境のことや安心な食べものって何だろうっていうようなことを、“食べること”を通してお伝えできるようになりたいと思ったんです。尊敬出来る友達と出会えて、自分の考えが明確になったんです。そんな頃に、オーナーのお2人が、[甘木エリアで、自分たちがゆっくり珈琲を楽しめるような場所を立ち上げたい]と企画されている事をうかがって。確かに、甘木には私たち世代がゆっくりと集まったり、1人でも楽しめるようなカフェって無くて。それで、私も参加させていただこうと思いました」

13711612_867124753420035_1911569154_o

―なるほど。ちなみに、ビーガンとはどんなお料理か、改めて説明していただけますか?

「動物性のもの・・・肉、魚、卵、乳製品、それらを含むものを使いません。うちのお店の場合、プリンには動物性のものも使っていますが、ランチには使わずにご用意しています。スイーツも1種類はビーガンのものです。それと、あともう1つ心がけているのが、なるべく地のものを使うことです。朝倉・うきはで揃えて、そこでなければ県内で、そこでなければ北部九州で・・・という形で、なるべく近距離の生産者さんのものを使っています。使うことで、そうした作り手の方々へのささやかな応援になると思って。例えば・・・お米はうきは産減農薬米、お塩はいくつか使っているのですが、1つは糸島のまたいちの塩です。あと、珈琲豆はもう何年も前から“いつか自分でお店をやりくり出来るようになった時は、絶対に使わせてもらおう!”と心に決めていた豆岳珈琲さんのもの。オープンしてすぐだったんですが、豆岳珈琲さんにイベントをしていただけた時は、本当に嬉しかったです」

1W9A0550

―今、30代前半でいらっしゃいます。お友達との出会い含め、色々な経験から「こうしていきたい!」という目標もあると思います。例えば・・・3年後、どうしていたいと思いますか?

「顔の見える作り手の方々ともっとお取引出来るようになっていたらなぁと思います。それと、ランチでお出ししている料理の調理法などを、お客様に質問してもらえたら嬉しいです。その方の日常に入っていくことが出来るっていうふうに思うので。そんなやりとりが出来る場所に育てることが出来たら、嬉しいと思います」

1W9A0752

取材の間にも1人、また1人とお店を訪れる方が。ゆったりと会話を楽しんでも良いし、1人静かにその空間と時間を楽しんでもいい。Cafe mii・田中さんが「美味しい」をふるまう心地よい日々、これからじっくりと育っていくのですね。楽しみにまた伺おうと思います。

【Cafe mii】
https://www.facebook.com/Cafe-miiミー-164221180612659/

福岡県朝倉市頓田531-2
TEL:0946-21-2279
営業時間:11:00〜17:00
定休日:水曜日+不定休

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう。

Facebookページでは最新の情報をお届けします。

高木 亜希子
千葉県出身。
うきは市浮羽町で自然卵の養鶏を営む【ゆむたファーム】の嫁。また【あきこ商店】として筑後地方の食に関わるヒト・モノ・コトを伝える活動をしている。