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ひと レポート

【HOOD天神より】〈イベントレポート〉Talk!! work&local around30 vol.2 「雑誌、ウェブ、広告に進んだ人たち」

2016.6.28  

このコーナーでは、私たちが西日本鉄道(西鉄)さんと共同運営している『HOOD天神』からの情報(イベントやレポート、その他)をお届けします。



先月開催したアラサー世代が考える働き方についてのイベント。
このイベントは『Talk!! work&local around30』と題され今後月1回で開催されることになりました。

そして先日「雑誌、Web、広告に進んだ人たち」をテーマに第2回が開催されました。

司会進行を務めたのは第1回でゲスト登壇された雑誌『HOWLAND』を出版している栗山さん。

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前回司会の東さんに今企画をやりたいと直談判し実現しました。
(HOOD天神から新たな動きが生まれて嬉しいです。)

そんな栗山さんがアテンドしたゲストは以下の3名。
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【米村拓也】
1987年生まれ。熊本で飲食・物販関連の会社に就職。九州自動車道サービスエリアでの売店長経験を経て、言葉に興味を持ち宣伝会議コピーライター養成講座に通う。2014年秋より電通九州のコピーライターに。TVCM、WEBムービー、ラジオCMや紙媒体の企画制作に加え、地方自治体のプロモーションなど幅広く担当中。主な仕事に、熊本県「くまもと赤の本気モン」、延岡市「河童と人魚の延岡移住計画」などがある。

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【小松里紗】
1988年生まれ。西南学院大学卒業後、福岡に拠点を置く外食企業の広報・PRとして勤務。マーケティング・カンファレンス「ad:tech tokyo 2012」への参加がきっかけでWEB業界へ。福岡のITベンチャーを経て、WEBメディアの立ち上げや運用に携わりながら、福岡で会員制バー「Bar Sumica」を経営。地元の企業やクリエイターの声を広く伝えるべく、イベントMCやライターとしても活動中(「HereNow Fukuoka」「SENSORS」「THE BRIDGE」「ITmedia」など)。

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【黒木仁史】
1978年生まれ。大阪芸術大学卒業後、デハラユキノリ氏のアシスタントを経てフリーのイラストレーターに。ファッション&カルチャー誌にイラストを提供するほか、広告、CDジャケット、テキスタイルデザインなども手掛け、多彩に活動中。主な仕事に、雑誌『GINZA』表紙イラスト、『POPEYE』挿絵、梨花『NO.22』肖像画、ステラ・マッカートニーのレセプションにてライブドローイングなどがある。

広告、Web、雑誌という一見華やかなイメージのある業界で働いている3名ですが、お話を伺っていると共通していたのは「挫折」というキーワードでした。

挫折ときっかけ

ー(栗山さん)3人はどういう経緯で今に至るんでしょう?

米村さん:「保育士になるために大学で学んでいましたが、1年目の実習で挫折して、2年目では介護の方を目指したんですが、同じく実習で挫折してしまいました(笑)。就職はあまり移動もしたくないという理由で、地元しか動いていないバス会社に就職し、異動でパーキング内での売店長として日々を過ごしていましたね。
でもある夜のゴミ出し作業で星を見上げていた時に、“こういう生活がずっと続くのかなー”と思ったんです。そこから元々言葉が好きという感覚があったこともあるんですが、本屋でたまたま『BRUTUS』のコピーライター糸井さん特集を読んだことをきっかけにコピーライターに興味を持ち宣伝会議の養成講座に通いだしました。今の職場に就けたのは養成講座の講師の先生からの繋がりからですが、それまでは採用活動していない会社にも履歴書を送ったり、先生に紹介いただいた会社にも関わらずお断りしたりと転職活動は2年間にもわたりました。」

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小松さん:「元々学生時代からMCはやっていましたが、就職活動には失敗しました。私たちの時は超就職氷河期と言われていたんですが、それでも周りはちゃんと就職していくのですごく焦りましたね。結局就職できずに卒業をむかえてしまい、自分にできることはMC業だけだったので卒業後はなんとかそれで食い繋いでいました。その中でちょっと飲食店の受付に立って欲しいという依頼があったのですが、その日にテレビの取材が入って、しゃべることになり、会社の人に評価していただいたことがきっかけで外食産業に携わることになりました。そこは1年半くらいで辞めることになるんですが、実家が酒屋ということもあり実家の将来のためにも通販などのWeb知識があった方がいいと思い、Webの業界に入りました。そして25歳の時に知人と飲んでいて“将来Barをやりたい”と雑談していたら、たまたま居合わせていた不動産会社の人に物件を紹介され、条件も良かったので完全に勢いで契約しちゃってはじめたのが『Bar Sumica』です。」

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黒木さん:「大学在学中にいろいろな賞を取っていたので、自分を天才だと思ってましたね(笑)。なので賞をたくさん取れば仕事がくるものだと思ってました。しかし現実はそう甘くなく、イラストは書きつつもアルバイト生活でした。そういう生活を27歳まで続けていて、上京したらいいことがあるんじゃないかと思い上京しました。ちょうどその時大学の先輩でもあったイラストレーターのデハラユキノリさんに引っ越しの挨拶をした際に、アシスタントのお話をいただいて仕事をしていきました。でもこの時に一線でやっている人たちを目の当たりにして挫折して凹みながら福岡にやってきました。実家が鹿児島なんですけど、鹿児島まで帰るのは何か違うと思いクリエイティブで盛り上がっている福岡を選びました。イラストの仕事はコツコツ続けながら、ようやく30歳の時に仕事として回りだし34歳で『POPEYE』 や『GINZA』の話をいただきました。」

ー(栗山さん)みなさん挫折を経験しているんですね。異なる職や環境に飛び込むのは怖くなかったですか?

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米村さん:「コピーライターになりたいと思った時に電通九州に入れるとは思わなかったので、入社が決まってからが不安になりましたね。自分でやれるのかな?と。でも今考えると何も考えずに売店でお土産を売る生活が続く方が怖かったかもしれません。やりたいことがあるなら挑戦しないと後悔するし、飛び込むことが怖いというよりずっと曖昧に続ける方が怖いという感じです。30歳くらいまでには自分のやりたい仕事をしていたいと考えてましたし、それまでは迷ってもいいかなとも思ってました。」

小松さん:「Web業界に入った時はもちろん未経験なので、それこそ企画書を作る時のパワーポイントの使い方すらわからない状態でした。中途採用で入っているのですぐいらないと思われてしまうんじゃないかという恐怖感は常にありました。私も米村さんと同じでお仕事を引き受けた後に怖くなりますね。人伝えで依頼いただくことが多いので、その期待にちゃんと応えないとというプレッシャーはあります。」

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黒木さん:「30歳までにはなんとかしたいと思っていましたが、大阪の時は周りも食べれていない人が多かったので、そんなものなのかなと思っていました。なので東京に出ていろいろな人に出会って焦りましたね。周りで活躍している人を見ると敵わないと思ったり、正直辞めようと思ったことは何度もあります。でも諦めかけた時に仕事がくるんです(笑)。これをやりきったら次大きいものがくるんじゃないかと思って今に至る感じです」


ー(栗山さん)今の自分になるために何をしたことが良かったと思いますか?

米村さん:「未経験への業界ということと年齢のことも考えると、根性しかないと思ってましたので、求人しているとこともしていないところもひたすら応募しましたね。それ以外だと広告関係のイベントがある時には必ず顔を出して名前を覚えてもらうよう努力しました。どこから仕事につながるかわからないので、頭で名前が浮かんでもらえるような人になるために必死でした。それが今につながっているんだと思います」

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小松さん:「MCをやっていたことが今につながっていると思いますね。MCはゲストから話を聞き出すじゃないですか、実はそれがライターにも似ていて、どの話を聞き出せば読む人は楽しいだろうかと考えながらインタビューするので経験が活かされているなと思いますね。Barも酔っ払うと普段聞けない話が聞けて、そうするとめちゃくちゃ取材したくなるし、良いことは知らない人に伝えたくなるんです。なので今やっていることは全部がつながっていますね。昔は役に立たないと思っていた経験もちゃんと今の自分のためになっているという感じです」

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黒木さん:「友人が出版社の外部スタッフになったりと運が良かったというのはあるんですが、アシスタントに3年間ついたのでイラストレーターについてしっかり学べたのが良かったのかもしれません。水彩デザインが紙に馴染む馴染まないなどいろいろ研究もしてました。あとは一個仕事したら次につながるという感じで、コツコツとやっていたのが良かったのかな」

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みなさん挫折を経験しながらも自分なりに“行動”したからこそ今があるのかもしれません。
それが運であれ、誰かのつながりや紹介であったとしても動かないと何もはじまらないですからね。
最後に参加者から「5年後にどうなっていたいか?」という質問がありました。

米村さん:「まだ全然やれてないと思っています。今はいろんな人の力を借りてやっているので、5年後は自分が中心となって仕事をやっていたいですね。あと家族に“CM見たよ”と喜んでもらいたいですね」

小松さん:「過去を振り返った時に就職活動に失敗した原因がわかってきていて、今は仕事も人としてもまだまだなので、5年先に振り返って“あの時あれがダメだったから今はできるようになったな”と振り返れるようになりたいなと純粋に思いました」

黒木さん:「自分の場合は将来こうなりたいという夢が都度変わってきています。昔だったら東京でないとイラストレーターの仕事はできないと思っていたが、今では出来る時代になっているので、5年後はさらに時代が変化していると思います。なので、時代の変化に柔軟に対応しながらも、ステップアップはしたいと思いますね」

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『Talk!! work&local around30』と題した30歳という節目を迎える人(あるいは迎えた人)のリアルな経験に基づいたトークイベント。共感する部分も多かったのではないでしょうか?

このタイトルでのイベントは月1で開催していきます。
次回のキーワードは「海外」です。
興味のある方はHOOD天神HPないしFBで告知しますのでお楽しみに。

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窪田 司
宮崎県えびの市出身。
雑誌「TURNS」、「九州ちくご元気計画」を経て、福岡移住計画の企画・運営を担当。