八女で「ちょうどいい」暮らし、見つけよう。〜大好評!令和7年度八女市お試し移住体験の魅力と八女のリアル〜(後編)

八女市のお試し移住体験の魅力を深掘りする本連載。後編では実際に参加した方々のリアルな声と、このプロジェクトにかける八女市定住対策課の思いをご紹介します。

移住体験者の声〜八女での暮らし、リアルな感想は?

実際にお試し移住を体験した2組のご家族に感想を伺いました。八女市の魅力や「里山ながや・星野川」での暮らし、移住の決め手などを語っていただきます。

ドイツから移住したモリッツ・サンドロさん&矢部川クリステル(本名:國武恵美)さん夫妻

矢部川クリステル(本名:國武恵美)さん(左)とモリッツ・サンドロさん(右)夫妻

取材当日、華やかなドイツの民族衣装姿を披露してくれたのはモリッツ・サンドロさんと矢部川クリステルさん夫妻。ドイツでお子さん2人と暮らしていましたが、令和4年にクリステルさんの母親のサポートが必要になり帰国することに。そこで移住先として選んだのが、モリッツさんに縁があり、クリステルさんの実家がある久留米市から近い八女市でした。「日本の石灯籠に憧れて平成15年に来日し、八女石灯籠の技術を学んだことが八女市との出会いです。その時に彼女(クリステルさん)と結婚し、平成17年にドイツへ帰国して夫婦で石灯籠の会社を立ち上げました」とモリッツさん。帰国後も定期的に八女市を訪れていましたが、新型コロナの流行で行き来が難しくなり、日本への移住を決断したそうです。

「ネットで見つけた福岡移住計画さんの<八女里山賃貸>の記事が参考になり、八女市のお試し移住に申し込みました。自然豊かな奥八女エリアに興味があったものの、土地勘も地縁もなかったので、<里山ながや・星野川>を拠点に地域の雰囲気を体感できて良かったです」とクリステルさん。

お試し移住体験をした当時、2人のお子さんは小学6年生と2年生という就学真っ只中の時期。八女市に移住して就学するにあたり、体験入学も経験されたそう。「学校教育課の方に始まり、市役所の方々、矢部清流学園の校長先生や先生たちともつながりができました。小中学校合わせて児童約50人という規模感にも安心できたポイントです。お茶摘みや林業、田植えなどの八女市ならではの体験ができる環境があることも魅力に感じました」。

現在は奥八女エリアの矢部村に移住し、モリッツさんは八女石灯籠職人と地域おこし協力隊として、クリステルさんも地域おこし協力隊として地域や伝統工芸の魅力を全国、そして全世界へと発信したいと意気込みます。「UターンやIターンという言葉がありますが、私たちの場合はW(ワールド)ターン。海外からの移住者も伝統文化を継承し、地域に貢献できるモデルケースになりたいです」とクリステルさん。夫婦はこれまでの経験を活かし、矢部村でドイツと日本の食や文化を融合させたクリスマスマーケットを開催することも企画しているそうです。

佐賀県からお試し移住に参加した原田さん夫妻

原田さん夫妻

福岡県のお隣、佐賀県佐賀市在住の原田さん夫妻がお試し移住体験に参加したのは、令和6年の秋のこと。佐賀県内へ通勤できる範囲での移住先を探す中で八女市に関心を持ち、「八女里山賃貸」のWEBサイトを通じて参加を申し込みました。

八女市に来てまず感じたのは、環境とアクセスの良さだったと原田さんは振り返ります。「八女市は空気と水がきれいでお茶やお米、野菜などの農産物が美味しく、静かな環境です。昔ながらの伝統文化や、祭りの風習が息づく賑やかな土地だと思いました。市街地から黒木町、立花町、星野村などの自然が豊かな場所にも車で15分程度で行けますし、佐賀県内にも車で1時間程度と、通勤可能だったことも魅力に感じたポイントです」。

滞在中は地元の方とさまざまな話をすることができ、交流を深めたそう。「滞在中はよく<里山ながや・星野川>のグラウンドや近くにある神社、星野村にある<茶の文化館>と<おばしゃんの店清流>という直売所にも足を運んでいました。<里山ながや・星野川>は長屋スタイルということで、気軽に周囲の人と交流ができたのも良かったですね。入居者の方とバーベキューをしたり、柚子胡椒づくりをしたりしたことも良い思い出です」。

そうして10日間の移住体験を経た原田さん夫妻は、次のように振り返ります。「遊びに来るだけではわからないリアルな雰囲気や実際の生活リズムを体験できました。地域の方々には優しく接してもらい、他所から来た人にもにこやかに接していただけることもわかりました。地域の木材や自然素材を使用した家に住めたこともいい経験になり、今後の家づくりの参考にもなります。このような体験が無料でできたことも魅力に感じました」。

原田さん夫妻は移住体験後に「将来は水と空気がきれいな土地で地域の木材や自然素材を使用した家に住みたい」と思うようになり、佐賀市内にあった自宅を売却し、現在は佐賀市郊外にある築30年の和風の一軒家を借りて暮らしています。「将来住むところについては、これからゆっくり考えていきたい」と話してくれました。

八女市が描く未来〜定住対策課からのメッセージ

続いてお話を伺ったのは、八女市定住対策課の中村由佳さんと齋藤愛さん。移住対策に力を入れている理由について、次のように話していただきました。「八女市は平成22年の合併当時は約7万1千人だった人口が現在は6万人を下回っており、人口減少が進んでいます。そのため、外部から人を呼び込むことが重要だと考え、さまざまな移住政策に力を入れています」と中村さん。

その対策の一つが、お試し移住体験です。前編でも触れたように、今年度(令和7年度)は3月まで既にほぼ予約で埋まっているほどの好評ぶり。その成功の理由については次のように推察します。「管理者の沖さん夫妻自身が移住者であり、移住者の気持ちに寄り添ったサポートができていることが人気の理由だと考えます。また、八女市では体験場所の長屋がある久木原地区と協定を結び、移住定住者に対して地域と連携協力しながらサポートしているため、他所から来られた方も地域に馴染みやすいと思っています」。

お試し移住の他にも、移住者への手厚いサポート体制を整えていることも八女市の特徴だと齋藤さんは話します。「定住対策課では、1つの窓口で移住に関するさまざまな補助を相談できるワンストップに近い対応が取れるように心がけています。その他、家賃補助や住宅改修補助、移住支援金、通学定期券補助、八女材を活用した住宅助成など、多彩な支援制度を用意しています」。

補助金制度について詳しくはこちら

最後に、八女市が目指す“未来のまち”の姿について、中村さんにお話しいただきました。「八女市は“ふるさとの恵みと誇りを未来につなぐ安心と成長のまち”を目指しています。地域の恵みや人の温もりを未来につなぎ継承するためには、多彩な地域資源を活かした交流や連携によって新たな賑わいづくりや移住・定住を促進し、成長し続けていくまちを作ることが大切です。今後も現在行っている移住支援に加えて、都市住民に八女市の自然豊かな保育環境を体験いただく保育園留学事業、都市圏からの起業志望者が八女市で起業する方に伴走支援を行うローカルベンチャー事業、八女市の農村でプチ田舎暮らしを楽しめるクラインガルテン事業などなど、さらなる移住促進に向けた取り組みを行っていきますので、ぜひ八女市を体験しに来られてください。お待ちしております!」

八女市定住対策課の齋藤愛さん(左)と中村由佳さん(右)

八女市で見つける、あなたらしい暮らし

八女市は豊かな自然と伝統文化が息づく地域に、コンビニ・スーパーや医療・教育施設などの便利な生活環境が調和したまち。「里山ながや・星野川」のお試し移住体験は、そんな“ちょうどいい暮らし”や、里山で暮らした場合の地域のリアルを体感できる絶好のチャンスです。今年度はほぼ予約で埋まっている状態なので、体験してみたい方は来年度からの受付情報を「八女里山賃貸」でチェックしてみてください。

詳細(募集要項や予約フォーム)はこちら

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