福岡市東区の近隣都市である古賀市は、都市と自然が調和した魅力的なまちです。博多駅から快速電車で約20分、古賀インターチェンジを有し、優れたアクセス性を誇ります。人口約59,000人の古賀市は、海と山に囲まれた豊かな自然環境と、程よい都会的要素が融合した住みやすさが特徴です。
本記事では、古賀市の魅力や古賀市への移住情報について、総務部経営戦略課交通政策係の横山さんと清水さんにお話を伺いました。古賀市の現状、まちの特長、そして移住を考える方々へのメッセージをご紹介します。
-まずは、それぞれの自己紹介をお願いいたします。
横山さん:出身は福岡市東区です。古賀市役所の前は隣県の市役所で2年間広報と統計に携わり、2022年に古賀市の経営戦略課に配属され、公共交通担当とシティプロモーションの副担当を務めました。その間、「古賀市LINE公式アカウント」や「AIオンデマンドバス のるーと」の立ち上げに携わりました。2024年からは交通政策係の係長として新たな挑戦を始めています。
清水さん:2024年4月から経営戦略課に配属されました。公共交通から移住定住まで幅広い分野を扱う経営戦略課に来て驚いたのは、古賀市民や地元事業者の方々が市を盛り上げるために積極的に活動されていることでした。こうした”プレイヤー”の方々と交流し、共に仕事ができることに大きな喜びを感じています。
-それでは、経営戦略課について詳しく教えてください。
横山さん:経営戦略課は15名(2024年10月時点)で構成され、広報公聴係・経営戦略係・交通政策係の3つに分かれています。私たちは交通政策係に所属し、「公共交通」「シティプロモーション」「移住定住促進」の3つを担当しています。
経営戦略課は市の目標やビジョンを達成するための計画や方策を策定したり進行を管理したり新規イベントの企画やトライアル運用を立ち上げ、その後他の課へ引き継ぐという、企画立案から実行までを担う部署です。言わば、新しいアイデアを形にし、前例のないことに挑戦する。それが経営戦略課の役割だと思っていただければわかりやすいでしょう。
人口減少時代の中、活気が生まれ始めた古賀のまち
-「20年前の古賀市」と「今の古賀市」を比べて、感じる変化はありますか?
清水さん:20年前は「移住」という言葉さえ耳慣れませんでしたが、人口減少が懸念される地方で移住定住促進に力を入れ始めたことで、地域に変化が現れてきているように思います。
西口商店街に新しい店舗がオープンしたり、快生館で多くの方々が生き生きと活躍されており、市に活気が出てきたと感じています。
横山さん:以前働いていた市と古賀市を比較すると、古賀市は穏やかで静かな印象を受けました。しかし、経営戦略課に配属され、実際に古賀市で活躍する方々と出会うと、多くの人がまちの活性化のために自分なりの方法で活動していることがわかりました。20年前と比べ、まちの発展に尽力する人々が増え、その結果、活気が生まれてきているように感じます。
-古賀市がどういうまちか教えてください。
清水さん:古賀市は、福岡都市圏の域内にあり、博多駅からJR鹿児島本線の快速電車で約20分の場所に位置する、山と海に囲まれた自然豊かなまちです。山側には温泉があり、小旅行気分を味わえます。国道3号線や九州自動車道(古賀IC)もあり、通勤、通学や休日のおでかけにも便利で、交通手段が充実しています。
また、近隣にはIKEAやイオンモール、コストコといった大型商業施設もありますので、便利で楽しめるまちだと思っています。
横山さん:福岡市東区に近接しながらも、人口約59,000人の適度な規模を保つのが古賀市です。駅前の商店街では、見知らぬ人とも自然に会話が弾むような温かさが息づいています。特に、古賀市の方々は横のつながりが深く、新しく事業を興したい方に寛容です。起業の際に困ったことがあれば、協力してくれたり、人づてで助けてくれそうな方を紹介してくれたりと、世代を超えて皆でまちづくりに取り組む姿勢があります。お店や事業を営む方が多いため、まち全体が一つの大きなコミュニティのような雰囲気を醸し出していますね。
駅前の西口商店街では新しいお店や施設が次々とオープンして、活気が戻ってきていますが、今後は東口周辺の開発もはじまりますので、こちらも注目していただきたいですね。
また、古賀市は教育にも力を入れており、小中学校は2学期制を取り入れています。夏休みを2週間ほど短くすることで、6時間目の授業を減らしています。午後の子供達の集中力も続き、先生の授業準備も取れています。共働き世帯からは「給食の期間が長くて助かる」という声も上がっていますね。
清水さん:古賀市に移住を検討しているといったお問合せもいただきますし、最近では、関西や関東在住の方からのお問いわせが多い感触を持っています。参考までに、令和5年度は社会増に転じています。うれしいことに転入者が徐々に増え、古賀市は緩やかに人口増加傾向にあります。
-住環境の良さと人の温かさが決め手となり、古賀市を気に入ってくれる方が増えているのでしょうね。ところで、古賀市では、移住定住に関する取り組みはどんなことをやっていますか?
横山さん:ファミリーでの移住は大変ですし、移住を決断するのも簡単ではないので、移住後のギャップを感じないよう、毎年「親子体験型 移住体験プログラム」を実施しています。
このプログラムでは、3日間快生館(天然温泉付き 起業・創業支援施設)に宿泊し、地域資源を活用したプログラム(親子ワークショップや農業体験、料理教室など)を実施しています。移住者との交流イベントもあり、参加者は地域の方々から古賀での暮らしについてリアルな声を聞くことができます。
その他、福岡県の移住支援の一環として、三大都市圏等から県内の対象地域に移住した方向けの支援金制度を設けています。支給額は単身者で60万円、18歳未満の子どもがいない世帯で100万円、子育て世帯では100万円に加え、子ども一人につき最大100万円が上乗せされます。ただし、支給には細かな要件がありますので、詳細を必ずご確認ください。
参考:親子体験型 移住体験プログラム / 福岡県移住支援金制度
地方自治体ではめずらしく、多くの情報媒体で魅力を発信
-古賀市について気軽に知れる情報媒体は何かありますか?
清水さん:「古賀移住計画」というサイトで、移住に関する支援情報を発信しています。移住者や地元の方々へのインタビュー記事、施設やスポット紹介など、多彩なコンテンツを掲載しています。
横山さん:古賀移住計画では、移住者の移住理由や活動内容などを紹介しており、人生が垣間見える記事が多いんですね。そのため、「移住しようかな?」と思ったときに古賀移住計画のインタビュー記事を読むと何かしら共感する部分が出てくると思うんです。
移住に踏み切れない方も多くいらっしゃると思うので、まずはサイトを見て、古賀を知っていただくきっかけになればと思っています。
古賀移住計画の他に、YouTubeやInstagramでも情報発信しており、お店やイベントの紹介をしていますので、より身近に古賀の魅力を感じていただけたらうれしいです。
移住の相談窓口は、古賀市役所の経営戦略課、ふくおかよかとこ移住相談センター福岡窓口、東京窓口の3か所があります。オンライン相談も受け付けていますので、保育園の空き状況や学校の雰囲気など、お気軽にご質問していただける環境を整えています。また、新たに「古賀市LINE公式アカウント」で移住相談窓口を設ける予定ですので、公式LINEからご一報頂くことも可能です。
【参考】
サイト:古賀移住計画
YouTube:ここ古賀チャンネル【福岡県古賀市公式】
Instagram:ここ古賀グラム【福岡県古賀市公式】
公式LINE:古賀市LINE公式アカウント
-最後に、UIターンで福岡へ移住を考えている方、新しい住まいや仕事を福岡で見つけようとしている方に向けてメッセージをお願いいたします。
清水さん:古賀市の人々の温かさは、私も大好きなところです。年間を通して様々なまつりやイベントがありますので、実際に古賀市にお越しいただき、地域の方々と交流を深め、古賀市やその人々の魅力を感じていただけたらうれしいです。
起業を考えている方は、古賀市で活動されている事業者の方々とのつながりを持っていただきたいですね。快生館という温泉付きのワーキングスペースがありますので、ぜひ、お越しください。宿泊もできます。
横山さん:古賀市の方々の温かさについて何度も触れましたが、決して過干渉というわけではありません。むしろ、適度な距離感があり、とても生活しやすい環境だと思います。福岡県への移住を検討されている方には、ぜひ古賀市の魅力を知っていただきたいですね。
▼古賀移住計画のサイトはこちら(画像クリックでページへ飛びます)