福岡市内に、現在7店舗を展開するお子様向けのフォトスタジオ「Acestudio」は、神社や自然豊かなロケーションにあるのが大きな魅力のひとつとなっています。
鳥飼八幡宮店は、瑞々しい緑と木漏れ日が心地よい境内の中にある古民家スタイルのスタジオ。アンティークの扉を開けると、白を基調とした遊び心いっぱいの空間が広がっていました。七五三撮影ではスタジオで支度をして、そのまま神社でのご祈願・撮影をすることも可能だといいます。
また、鳥飼八幡宮から徒歩1分にある、マンションの一室を利用したプライベートスタジオ鳥飼八幡宮別館1003と205では、それぞれのコンセプトに沿った異なるタイプの空間が用意されています。お部屋の一角には、ここで撮影されたお客様の写真がいくつも額に入れて飾られており、私もこんな写真を撮ってもらいたい!…と、胸が躍るようなわくわくとした気持ちになります。
「このスタジオは自然光がたっぷり降り注ぐ、心地よい空間となっています。自分たちでDIYしたこだわりのインテリアに囲まれたスタジオで、お子様のかけがえのない大切な思い出を未来に残すお手伝いをしていきたいと考えています」と、軽快な口調で明るく穏やかに話すのは、ジェネラルマネージャーのNaomiさん。スタジオをご案内いただきながら、Acestudioだからこそできることや、スタッフ募集についてお話を伺いました。
福岡に移住。出産を機にお子様向けフォトスタジオ「Acestudio」をオープン。
― まずは、Naomiさんが福岡へ移住したきっかけをお聞かせいただけますか?
私の出身は栃木県の宇都宮、主人は神奈川県の鎌倉です。もともとは、ふたりとも福岡県と縁があったわけではありませんでした。主人は、人事・経営コンサルティングやイベントの企画・運営、宿泊事業などを展開する会社を経営していますが、結婚2年目のころ、仕事の都合で福岡へ移住することが決まりました。
移住してすぐは、知らない土地で周りに知り合いもおらず、もちろん不安はありました。とはいえ、それも一週間ほどでクリアしてしまいました。心配ごとよりも期待の方が大きかったんですよね。福岡は旅行で何度か訪れていた場所で、食べ物も、お酒もおいしいく、自然とまちのと距離感もちょうどよい土地だなという印象がありました。主人とは海外へ移住する話もあったので、近いところに落ち着いたなという感覚でした。
― 知らない土地への移住となると、人との関わり方やコミュニティの作り方に苦労する方が多いと思います。Naomiさんは、どのように地域と関わっていきましたか?
私も主人も、人と会ったり話したりすることが好きなタイプなので、コミュニティ作りにはあまり苦労しなかったように思います。移住して一週間経ったころに、主人から「僕の知り合いと会ってきてよ」と言われ、私にとっては面識のない方と一緒にご飯を食べに行くことになりました。すると、いつの間にか人が集まり始め、友人の友人を紹介するかたちで、次から次へと話が弾んでいきました。その時に、福岡の夜は一次会では終わらない!ということを知りました。気がつけば、たった一日であっという間に友人が増えていました。
また、仲良くなった友人のひとりが「博多コンシェルジュ」として、福岡の良さを世界に知ってもらうためのイベントや活動をしていることもあって、SNSに私がタグ付けされるたび、面識のない人からも認知されお声がけいただくようになりました。
― 福岡での移住生活は、新しい友人たちに囲まれた楽しいスタートとなったわけですね。そんな中で、フォトスタジオ「Acestudio」はどのような経緯でオープンしたのですか?
福岡に移住して7-8ヶ月後に、子どもを授かることになりました。これからは、子育てを中心とした生活が始まるのかなぁ?と思っていたところ、主人から「この辺りには、子ども向けの写真館がないよね…」と、言われ「ハッ」としました。
東京に住んでいた頃は、子どもの撮影ができるハウススタジオが身近にいくつもありました。それが、福岡では見当たらなかったのです。いよいよ、娘も生まれるというタイミングになったとき、「子ども向けハウススタジオをつくるなら、Naomiちゃんにやってほしいな」と主人に言われて…。それがきっかけとなり、完全貸切制のお子様向けのフォトスタジオ「Acestudio」をスタート。私がジェネラルマネージャーとして、具体的な事業計画や現場の運営を取り仕切ることになりました。
―フォトスタジオがないなら、自分たちで作ってしまおうと考えたわけですね。とはいえ、運営を取り仕切ることに不安はなかったのですか?
これまで、東京にて子供服の販売やデザイン、店舗立ち上げなどに関わる仕事をしていた経緯があったので、大きな不安はありませんでした。それに、素敵なフォトグラファーとコーディネーターの心強い仲間がいたので、思い切ってスタートすることが出来ました。
― Acestudioは、境内にスタジオを構えていることが特徴のひとつですね。スタジオの立地は、どのように決めたのでしょうか?
主人が、交流を深めていた鳥飼八幡宮の宮司さんに相談をしたことがきっかけです。鳥飼八幡宮は、福岡市中央区にある1700年もの歴史ある神社です。
神社では、生後1ヶ月頃にする「お宮参り」や、3歳・5歳・7歳の「七五三」などが行われ、お子様の大切な節目となるお祝い事と親和性が高い場所です。もし、神社にフォトスタジオがあったら、参拝するお客様に喜ばれるに違いない。そんな発想で、境内にあった使用していない古民家をお借りすることになりました。
― 神社に隣接するだけでなく、境内にスタジオを構えているのはめずらしいですよね。
はい、そう思います。神社のそばにあるスタジオはあるかと思いますが、境内の参道の横にある立地は、全国的もめずらしいのではないでしょうか。神聖な場所にスタジオを構えることができたのは、大変ありがたいことです。朝の掃除は、身も心も清々しくなるような時間となっています。
宮司さんもとても協力的で、鳥飼八幡宮と名島神社では祈願中の撮影もご承諾をいただいております。シャンシャンと鳴り響く神楽鈴の音の中で行われるご祈祷の撮影は、とても人気があり、なかなか実現できないロケーション撮影だと思います。
また、撮影が可能ということで、神社へのご祈祷のお願いが増えるという嬉しい効果もありました。神社は古くから人が集まる場所でしたが、忙しい生活に追われ参拝する機会を失ってしまった人が多く、宮司さんも寂しい思いをしていたようです。「誰でも、気軽に立ち寄れる場所でありたい」という気持ちから、鳥飼八幡宮の宮司さんも境内にある古民家を貸してくれたので、とても喜んでくださっています。
この取り組みは、周囲からの評判もよくメディアでも取り上げていたくこととなりました。ときどき、お子様を楽しませるために騒がしくなってしまい、注意を受けることもありますが、そこは「ごめんなさい!お子様のお祝い事なので、許してください!」と、頭をさげながらご理解をいただいています。
特に鳥飼八幡宮では、毎年開催されている「子ども神輿」の様子を撮影し、無料で差し上げるなど地域との交流も深めています。
今では他のエリアでも、神社の近くに物件が空いたりすると、ご連絡をいただくなど好意的なお声がけも増えています。たとえ、そこに住んでいなくても神社とスタジオを通して、その土地に関わりを持てることは素晴らしいことだと感じています。
福岡市内に趣の違う7店舗を展開。お子様にそっと寄り添って、個性を引き出す。
― 福岡県内に7店舗のスタジオがあるそうですね。
現在、福岡市内に7店舗を展開しています。それぞれのスタジオごとに違った個性を持たせることで、お子様が楽しめる遊び心あふれる空間づくりをしています。スタジオは完全貸切制で、ご家族だけでゆっくりと撮影ができるようにしています。
例えば、鳥飼八幡宮店別館1003は、「陽の光を感じる隠れ家プライベートスタジオ」。バイカラーの壁やパステル調のファブリックが連なる背景などトレンド感のある空間が広がる、暖かい陽の光が入る4タイプ。鳥飼八幡宮店別館205は、「エレガントで大人っぽいプライベートスタジオ」。ドライフラワーをふんだんに使用し、かわいさの中にもエレガントな雰囲気を兼ね備えた空間となっています。
― オープン当初から順調だったように見受けられますが 苦労などはありましたか?
2014年3月の後半にオープンしましたが、当初は1ヶ月にやっと1組の予約が入るような状況で苦戦しました。
フォトスタジオとしての個性を出すために、スタジオの空間はもちろんですが、衣装などにもこだわりました。もともと古物商許可の資格を持っていたので、スタジオで使う衣装や撮影小物、お宮参り用のお着物はアンティークを中心に、他にはない一点物を取り揃えることにしました。
5月には、自分たちでDIYしたこだわりのインテリア、ファッション、装花、充実した小物なども揃え、自然光を活かした空間で宣材写真を撮影しました。すると8月頃から、秋の七五三のお祝いに向けて予約が入り始めました。
結果的に、撮影日程はほぼ満席。1年目に良い流れをつくることができ、2号店、3号店と順調に店舗を増やすこととなりました。みなと本店以外は、すべて神社に隣接した立地となっています。
― どの店舗も福岡市内にあるようですが、近い立地で展開する理由はありますか?
一般的には、お子様の負担が少ない自宅の近くで撮りたいという希望を持つお客様が多いため、福岡市内に店舗を増やすことにしました。リピーターや特に写真にこだわりがある方は、自宅から離れた店舗をお選びいただくこともあります。基本的には、どちらのタイプのお客様もホームページに掲載している写真を念入りにチェックして、「こんな感じの写真が撮りたい!」とイメージを持ってご予約してくる方が殆どです。また、七五三の撮影に関しては、衣装が気に入って選んでくださる方も少なくないようです。
― お子様以外の撮影の依頼はありますか?
はい。ときどきご相談いただきます。ご希望があれば、できる限りの範囲内でお受けしていますよ。例えば、最近はプロフィール写真やご夫婦だけで撮影などのご依頼もあります。まずは、お話をお伺いしてご相談させていただいています。
好きなことを活かして働く。個性豊かなメンバーと一緒に成長していく。
― 現在、どんなスタッフが働いていらっしゃるのでしょうか。
スタッフの人数は、パートや事務を含めて32名。フォトグラファーとして活躍する男性4名のほかは、女性スタッフが中心の明るくアットホームな職場になっていると思います。年齢も20歳から50歳過ぎまでの幅広い層で在籍しており、学生やお子様のいらっしゃる主婦など、パワフルで個性的なメンバーが揃っています。そのため、勤務時間も一人一人に合わせて、自由に働きやすい職場を目指しています。
仕事の内容は、フォトグラファー、コーディネーター、美容スタッフの3つのセクションに分かれています。3人一組のチームで仕事をしてもらいますが、チームメンバーも店舗も固定はしていません。なぜなら、撮影はクリエイティブなものであり、いつでも楽しみながら働いてもらいたいと思うからです。変わらない環境で働いていると、飽きてしまうこともあると思うからです。7店舗、すべてが福岡市内で通勤できる範囲。お客様のご希望を最優先して、どこの店舗に誰を派遣するかは、その都度で柔軟に判断するようにしています。
働くスタッフ全員に共通することは、子供が大好き!ということですね。子供と接する仕事がしたい、写真が好き、ファッションが好き、おしゃれな場所で働きたい…等々、働く理由はさまざまですが、ホームページを見て応募してきてくれた方ばかりです。経験者だけでなく、未経験者も活躍してくれています。
― 一人一人の個性に合わせた働き方ができるのは魅力ですね。リモートワークも多いとお伺いしていますが、スタッフ同士のコミュニケーションの取り方を教えてください。
普段は、シフト制で3人一組のチームで働いてもらっています。日常の業務は、リモートアクセスツールを利用してコミュニケーションを図っています。
ただ、シフト制となると、チームメンバー以外と顔を合わせる機会が少なくなってしまうのが難点です。そこで、月初めには、全体ミーティングを行うことにしています。コロナ前は、ミーティングのあとにはBBQやボウリング大会、お酒を飲みに行くなど、スタッフ皆んなで楽しめる時間を設けていました。コロナが落ち着けばまた、皆んなで集まって楽しい会をしたいですね。
― コロナの影響は大きかったですか?
撮影スタジオは完全貸切制のため、営業的には大きな影響はありませんでした。お客様の滞在時間をできる限り短くする工夫や、換気、消毒の時間を設けるなど、安心感を与えることができたように思います。
本来ならば、撮影した写真はその場でスライドショーにしてお見せしていましたが、感染拡大予防を考慮して省略化するなどしました。もしかしたら、満足度は下がってしまったかもしれませんが、今は安心・安全を最優先して取り組むようにしています。
― 今回募集するメンバーには、どんなことを期待していますか。
とにかく子供が大好き!楽しいことが大好き!という方を求めています。
このお仕事は、究極の接客業だと思っています。お子様のご機嫌は残念ながらナナメのことが多いものです。泣き顔にも、不機嫌な顔にもめげず、色々な引き出しをもって対応できるハートの強さが大事ですね。限られた時間を丁寧に対応し、楽しめること。Acestudioに共感をもって、技術的なことにも磨きをかけようと努力を惜しまない方が、メンバーとして参加してくれたら嬉しいです。
入社後は、コーディネーターからスタート。先輩と共に、フィールドワークに出てもらいます。日々、現場で新しい業務にチャレンジをしてもらいます。その後は、しっかりとフードバック繰り返しながら学んでもらいますので、安心してください。一人一人に合わせた研修期間をしっかりと設け、自信が持てるようになったら、いよいよデビューという流れです。
スタジオ内だけでなく、ロケーション撮影が多いため雨の日も、猛暑の中も、寒い日も、お子様とご家族の笑顔のために体を張る仕事です。ですから、体力が勝負。年齢や性別は問いませんが、健康なことが大切ですね。
仕事は未経験でも入社してから学んでいただけますが、もし、フォトグラファーを希望する場合は、どれだけの経験値があっても“Acestudioらしさ”を理解してもらわなければなりません。“Acestudioらしさ”が、お客さまの満足度につながるからです。ですから、十分な研修期間を設けてデビューしてもらうことになります。
― 応募を考えている方に、スタジオの特徴をお伝えするとしたら?
Acestudioが誇るもののひとつは、圧倒的なロケーションの良さです。お宮参り、七五三、お誕生日など、ご家族の大切な記念日に寄り添う立地とスタジオをご用意しています。
スタジオの内装は、常にトレンドを意識して更新を続けています。オープンして8年ほどになりますが、変化をしていないスタジオはひとつもありません。内装、調度品、撮影小物、衣装からアンティーク着物の仕入れまで、スタッフの趣味趣向を活かしながら良いものを取り入れながら、より一層に、お子様が楽しめる遊び心あふれる空間作りを目指しています。
それから、もうひとつ大切なこと。
それは、人!人が一番です。一緒に働いてくれるスタッフが最高です。本当に明るくて、素敵なメンバーが集まってくれています。お子様への対応もですが、親御さんへのヒアリングもしっかりできる。お子様の笑顔の引き出し方が素晴らしいんです。そこにあるすべてのものを、笑顔を引き出すための道具にしながら行動してくれる。ぬいぐるみやおもちゃがなくても、神社の境内に落ちている松ぼっくりひとつで、どうにか笑わせようと努力できる。限られた時間で、どう満足してもらえるか?を考えて、全身全霊を尽くしてくれる。そんなメンバーばかりです。「このスタッフなら、またお願いしようかな?」と、思ってくださるお客様も多いのではないかと自負しています。
「ありがとう」の連鎖を繋げていく仕事。
― 最後に、今後の展開について教えてください。
これまで、たくさんの「ありがとう」を増やしたいという気持ちでやってきました。そして、気がつけば日々たくさんの「ありがとう」をいただいています。関わる人たちと共に、ありがとうの連鎖をもっと繋げていきたい。いつでも元気で明るく笑顔の絶えない場をつくり続けていきたいと思います。
コロナの影響も落ち着き始めましたので、これから店舗を増やしていく予定です。
お客様の笑顔を自分の喜びに変えて楽しんでくださる方、ぜひ一緒に働きましょう!お子様が好きという気持ちさえあれば、「私に出来るかな?」と心配しなくて大丈夫です。芸人さんのような面白さは必要ありません。自分の個性を活かした笑顔の引き出し方を見つけてくれればいいのです。お子様やご家族の笑顔や、「ありがとう」の言葉に、日々喜びを感じられるやりがいのある仕事だと確信しています。
福岡に移住して十数年経ちますが、日本で一番好きといえるまちになりました。都会の便利さがありながら、少し車で走れば海も山もあり、豊かな自然がいっぱいです。おいしい食べ物やお酒もあって、さまざまな選択肢があります。子育て世代にとっても、暮らしやすいまちだと思います。そして何よりも、気さくな仲間たちに出会えたことにも感謝しています。このまちで、ぜひ一緒に楽しみましょう!
あとがき
Naomiさんのお話を伺っていて、まず印象的なのは明るくどんなことにもポジティブなこと。一緒にいるだけで、こちらまで元気をもらえるようでした。Acestudioに集まるスタッフさん達も同じように明るく、仕事を楽しんでいるのだろうなと容易に想像ができるほど。きっと、撮影のためだけに笑わせるのではなく、お子様とご家族のかけがえない一瞬を大切に思うからこそ、心から笑い合える空間を作り出すことができるのではないでしょうか。
「ありがとう」の連鎖は、お客様とスタッフという関係性を越え、人と人との繋がりの中で生まれ、心を紡ぎご縁を紡いでいくのでしょう。
募集要項
会社名 | 株式会社ブルースカイ |
募集職種 | フォトグラファー |
勤務時間 | 8時〜19時 |
休日 | 夏季休暇、年末年始休暇 |
勤務地 | 福岡市中央区内8店舗のいずれか(シフト制) |
給与 | 20万〜 |