【求人】特別連載第1弾 – 九州から保険業界に新しい未来を描く(東京海上日動火災保険株式会社)

福岡移住計画を運営する株式会社SALT、私たちが運営するコワーキングスペース「SALT(福岡市西区今宿)」に昨年から入居いただいている、東京海上日動火災保険株式会社のインタビュー企画です。

個人フリーランスやスタートアップ企業などが多く行き来しているコワーキングスペースに、なぜこれほどの大企業が入居を決めたのか。
ヒアリングを重ねていくと、そこには保険会社として、「社会の幸福度や豊かさを追求し、保険業界を再定義していきたい。そのためにも働く社員自らが豊かな働き方をしていくべき」という明確なビジョンがありました。コロナ禍で人々の価値観が大きく変わっていく中、大企業にも大きな働き方の変革の時期が来ていることが感じられました。
この新春連載では、コロナで大きく変化した働き方に焦点を当て、今後どのように福岡での働き方やライフスタイルが変わっていくかを考えていきたいと思います。

第1回は、東京海上日動火災保険株式会社に新卒で入社し、2021年度から2年間、常務執行役員として九州エリアを担当した柿木一宏さんのインタビューからスタートします(2023年度より常務取締役として関西エリアを担当)。入社以来、エネルギッシュに挑戦を重ねてきた柿木さんに、これまでのキャリアや保険業界の未来を語っていただくと共に、九州エリアで働く魅力、今後同社は、九州エリアで積極的にキャリア採用を展開してくとのことで、これから一緒に働きたい人物像までじっくり伺いました。今回は、新春特集として、柿木さんのインタビューを前後編の2回に分けて、前編ではキャリアや社風、九州で働くやりがいなどについてご紹介します。

20代でグローバル展開の大企業を担当

―柿木さんはなぜ東京海上に入社されたのでしょうか。
就職は「いい先輩や仲間がいる会社」という軸で、業界を絞らずに考えていて、お会いした先輩たちが魅力的だった弊社(当時は東京海上火災保険)に決めました。結果的には、仕事はもちろんしんどいこともありましたが、毎日こんなに楽しくて給料をもらっていいのかなというぐらい会社が好きでした。

―入社後のキャリアを教えてください。
1990年に入社して、まず大阪の法人営業で6年、次に東京本店の法人営業で7年働きました。東京に配属になったのは、保険が自由化された1996年のこと。しかも、担当したお客様は世界30か国以上にグローバル展開されていて、工場などのリスクマネジメントもお手伝いすることに。未開の領域を切り拓くような仕事で、とても苦労しましたが、グローバルビジネスを理解している社内のメンバーに助けてもらい、とてもありがたかったです。

―20代で大きな仕事を任されていたのですね。柿木さんは積極的に何でもやりたいタイプですか。
はい、海外研修にも行かせてもらいました。できない理由ではなく、どうやったらできるかを常に考えてきました。ですから、保険業界や当社になかった新しいことを先駆けてやってきた自負はあります。意思さえあれば、前向きに踏み込む人間を応援してくれる人が多い会社だと感じています。

お客様に本当に必要なものを案内する

―出る杭を打つのではなく、応援してもらえるというのは素晴らしいですね。
それから、静岡の清水支社の支社長を3年務めました。初めてのリテール営業で、マネージャとしてメンバーを育てながら成果を上げることの難しさも実感しました。私は数字を上げたいというより、入社当時から「正しい営業をしよう」と先輩に教わり、その姿勢を後輩にも教えていきたいという思いが強かったですね。

―「正しい営業」とはどんな意味ですか。
「お客様のことを誰よりも知ったうえで本当に必要な保険をご案内する」ということです。保険商品は難しく、1年更新で前年と同じでいいという方が多い。それはラクなのですが、リスクが大きく変わっている場合もあります。個人ならお子さんが生まれたり、家族の中で運転をする人が増えたり、中小企業さんが商品を海外に輸出し始めたり。お客様のリスクをしっかり抑えた上でご提案するのが当社のやり方なのです。

いつも「どうやればできるか」考えてきた

―なるほど、お客様第一ですね。その後のキャリアも聞かせてください。
2004年、東京海上火災保険と日動火災海上保険の合併と同時に人事に異動になり、8年在籍しました。合併後、全社員のモチベーションをいかに最大化するかを考え悩み実行し続けました。会社の上層部や役員との接点も多く、上の人が言うことをそのままするのではなく、意見を伝えることもありました。
在籍中に組織長となり、3.11の東日本大震災を経験。被災したお客様の自宅を回り、被害を確認して、少しでも早く保険金をお届けできるように、全国の社員数百人規模で東北へ派遣しました。派遣した社員のサポートをしつつ、通常の人事の仕事もあり、仕事量が格段に増えても、メンバーが一丸となって対応してくれたおかげで、乗り越えることができました。

―人事も経験されたのですね。
それから願い叶って営業に戻り、関西の営業部長を3年務めました。私はお客様と接点を持てる営業の仕事が大好きなんです。部長として全体を統括して、若手のメンバーが新たな領域でブレイクスルーするようなとき、できない理由でなくどうやればできるかという思考で行動できるようにサポートしたりしていました。
その後2年間、東京海上ホールディングスで、中長期の事業戦略や新規事業の検討を担当。それから東京中央支店という当時リテール支店では一番大きな基幹店に支店長として異動し、その後常務執行役員として九州に着任しました。
今までのキャリアで様々な壁にぶつかりましたが、どうやればできるかという思考と行動でクリアしてきたと思っています。

コロナ禍でもオンラインで社員と交流

―もともと役員になりたいという思いがあったのですか。
いえ、そういう気持ちはあまりなくて、うちの会社らしい王道のいい商品を、お客様にしっかり届けたいと考えていました。新しいことをするときは社内で軋轢を生む可能性もありますから、もし単に偉くなりたいと思っていたら、無難に過ごすでしょう。でも、お客様にいい商品を提供するために臆せず発言し行動していました。かつて一緒に仕事をして、私の背中を見た若手の中には、仕事のやり方をマネしてくれる人も出てきて、うれしく思っています。

―他にも大切にされていることを聞かせてください。
弊社は、一歩踏み出そうとする人を他の社員が応援してくれる風土があり、支店内のネットワーク形成に力を入れています。コロナ禍になって対面は難しくなりましたが、自宅で働く人が多くなってからはオンラインを活用してZoomランチ会をしたり、昼休みに私が考えていることをしゃべるようなチャンネルを作ったりしています。特にコロナ禍で入社した社員は、仕事で分からないことがあってもオンラインでは質問しにくいと思うので、「みんなチームだから、困ったらいつでも聞くし助けるよ」という姿勢を大切にしています。

九州の社会課題を解決していきたい

―福岡にはいつ異動されて、どんな業務を担当されているのでしょうか。
2021年4月に福岡へ赴任し、営業部門と損害サービス部門の担当役員として、九州と沖縄全体をみています。

―福岡や九州になじみがあったのですか。
いえ、ご縁がなかったのですが、来てみて「日本にこんなにいいところがあったのか」と家族で大変気に入っています。九州各県に特徴があり、全体に共通している魅力は、人が優しくて穏やかということ。福岡は近郊に海も山もあり、空港が近くて出張が便利。通勤に関しても、関東では満員電車に押し込まれて1時間15分かかっていたのに、福岡ではたったの15分。時間を有効に使えて、ワークとライフのバランスが最高です。

―九州で働くやりがいはどのようなところにありますか。
福岡市のように人口も経済も伸びているエリアがある一方で、人口減少と高齢化が進み、例えば生活に必要な交通機関がなくなって課題を抱えているようなエリアもたくさんあります。我々は単に保険商品やサービスを提供するだけでなく、ビジネスを通して社会課題の解決に取り組んでおり、九州の課題に対してお役に立てると考えています。

―社会課題の解決ですか。
最近は社会課題解決やパーパス経営という言葉が広まっていますが、弊社では創業当時から「世のため人のために」という考え方が浸透していました。ビジネスを通じて社会問題を解決すると、結果的に収益がついてきて、その収益でお客様やマーケットにもっといい商品サービスを開発してお届けできる。この循環によって会社は持続的に成長できると考えています。

各部店・社員がイニシアティブを発揮

―九州独自のカラーを出すことはできるのでしょうか。
出したいと思い、積極的にキャリア採用を始めました。例えば、九州に愛着のある方のUターン、旅行で九州を気に入った方のIターン移住などで、九州の課題を解決したいという思いがある方にぜひ仲間に加わっていただきたい。
九州は自然災害が多いエリアで、九州全体でさまざまな取り組みがあります。弊社では「防災コンソーシアムCORE(コア)」を立ち上げ、今は数十社に加盟いただいています。保険金のお支払いは保険会社にとって最も大切な機能ですが、そもそも災害は起きない方がいいし、起きても被害は小さい方が良い。ですから、各法人が持つテクノロジーやデータを活用して防災や減災事業を共創し、災害に負けない強靭な社会の構築に貢献していきます。九州ではFDC(福岡地域戦略推進協議会)とも連携し、各県の部店がイニシアティブを取って活動しています。

―部店や社員それぞれができることを考えて行動されているのですね。
その通りです。昨年、福岡で幼児が保育園のバスに取り残されて亡くなるという痛ましい事故がありました。すると福岡で日頃から事故対応をしている若手社員が、こんな事故は2度とあってはならないということで、他の園に伺ってバスのとめ方や車内の様子などを自分で調べていました。そして、置き去り事故をなくすためのマニュアルを作成し、幼稚園や保育園にご提案したり、他の支店にも共有したりしています。
弊社は長年かつ広範な保険引受を通じて得た、膨大な事故データや知見を蓄積しています。それを生かして、事故があって保険金をお支払いする前に、まず事故の防止につなげたいです。

インタビューの後編はこちら

〈ご参考〉2024年10月入社募集要項

企業名 東京海上日動火災保険株式会社
募集職種 ①エリア総合職(営業)

②エリア総合職(損害サービス)

※応募時に希望職種を選択いただきます。

職務内容 入社後の配属は、日本国内の営業部門または損害サービス部門となります。その後は、本人の希望や適性に応じて、ジョブローテーションにより、商品開発、経営企画、デジタル戦略、資産運用等の業務にも従事いただく可能性があります。部門の詳細はこちらからご確認ください。なお、詳細な業務や配属については、候補者の方と面談の上、前職のご経験なども踏まえ決定させていただきます。
※応募エリアによっては、特定の部門が存在しないこともありますのでご了承ください。
応募資格 必須:大卒以上(含む短期大学卒)
※職種経験不問、損害保険業界未経験者大歓迎です。他社、他業界でご活躍されている方々にも弊社でご活躍いただける可能性があると考えております。
選考・募集地域 ■九州・沖縄エリア

福岡・佐賀、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄

給与 年収500万円~1200万円
※前職水準を踏まえて決定させていただきます。
勤務時間 9:00 ~ 17:00
勤務地 募集地区管下の各事業所、または現在お住まいの場所から通勤が可能なお近くの都道府県の事業所(本人の同意なしに転居を伴う人事異動はありません。なお、本人のキャリアビジョン実現のために一定のエリア内で転居転勤を可能とする制度(ワイド型)を選択することもできます。この場合は諸手当が支給されます。)

ワイド型の概要について

その他 社会保険:雇用保険、健康保険、厚生年金保険、労災保険

休日・休暇:完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始

年次有給休暇

4/1~9/30までに入社の者:初年度13日、次年度以降20日

10/1~3/31までに入社の者:初年度6日、次年度以降20日

5日間特別連続休暇(年2回取得)、育児休業制度、介護休業制度、その他リフレッシュ休暇など各種特別休暇あり

福利厚生:厚生施設/保養所・テニスコート・グラウンドほか各種運動施設、その他/従業員持株会制度、企業年金基金ほか

社宅貸与、家賃補助などの制度はありません。

Pick up!

keyboard_arrow_up