自然と歴史感じる、朝倉市秋月
福岡市から車で約1時間。「筑前の小京都」とよばれる秋月は、三方を山で囲まれ南に開けたまちです。秋月の歴史は古く、近世黒田氏によって12代にわたり統治され栄えた城下町でした。主要幹線からはなれた立地のため明治以降の近代化開発からのがれることとなり、歴史を感じさせる風情あるまちなみが今でも残っています。町全体が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、武家屋敷や町屋など城下町ならではの建築物が周辺の自然景観や田園景観と調和し、味わいのある風景をつくりだしています。
朝倉市秋月
伝統的建造物群保存地区内にある保存建物
今回ご紹介するのはそんな秋月のまちの一角にひっそりとたたずむ古民家。伝統的建造物群保存地区内の保存建築物でもあり、建物のまわりには桜や紅葉が植えられていました。取材に訪れたときは新緑が目にまぶしい季節。水路から心地よい水のせせらぎが聞こえてきました。現在は古民家の宿「草臥」として民泊利用されており江戸時代の鉄砲足軽長屋の外観を残しつつ室内は快適にリフォームされています。ご購入後はすぐに住まいとしてご利用いただくのはもちろん、週末だけのセカンドハウス利用もおすすめです。
玄関と居室との間にある土間は屋内でありながら土足ではいることのできる空間。民泊施設として利用されている現在はお客様をお出迎えするための飾り棚が置かれていますが、住居として利用する場合はこちらに自転車などを置くことができて便利です。
居室は洋室が2室と和室が1室あります。和室の天井の梁は印象的。日当たりのよい和室には両側に広縁がもうけられており、ここでもお茶をのんだり読書をしたりゆったりとした時間がすごせます。
部屋と部屋とのあいだに壁がなく扉で仕切る日本家屋は目的や人数によって自由自在に空間アレンジができます。
裏庭スペースには車がらくらく3台は停められます。もみじの木やドクダミの花が目をひきました。あたたかい季節には屋外で家族や仲間をあつめてパーティをしたり、家庭菜園などするのもよさそうです。
桜やもみじが見頃の季節は観光客でにぎわう秋月ですが、このあたりは観光中心地からはすこし離れているため静かに自然景観を楽しめるのではないでしょうか。
▲杉の馬場通りの桜
▲秋月城の紅葉
本物件の和室から眺めた風景です。家の中から四季折々の風景を楽しむことができます。
清潔感ある水回り。キッチンは小さめです。
▲キッチンとトイレ
秋月の自然環境に魅せられて移住
本物件近くに数年前に市外から移住してきた方が経営するお店がありました。「チーズ職人とピッツァなかむら」というなまえのお店の店主中村さんに、秋月に移住してきてからのお話をうかがいました。
北九州出身のチーズ職人、中村さんは秋月の自然環境が気に入って家族で移住してきました。2015年にオープンしたお店、「チーズ職人とピッツアなかむら」は地元の常連さんや遠方からの観光客も訪れる評判のお店です。本格派ピッツアが味わえるお店でありながらお客さんの出入りはいたって気軽で自由。中村さんから秋月でのチーズづくりと子育てについてのお話をうかがっている最中もふらっとお客さんがのぞきにきたり、お店の片隅でふたりのお子さんが仲良く自由に遊んでいました。
中村さんは週の半分は自宅兼工房でチーズづくりに専念しているためお店の営業は金曜から日曜日の3日間のみ。チーズ職人のお店は店内装飾やインテリアまで随所に店主のこだわりがみられます。人気のメニューは自家製モッツァレラチーズをつかったトマトやキノコのピッツアだそう。
店内のディスプレイにはかわいらしい手作りの雑貨もならべられていました。聞けば同じ移住者として親交のある家族の奥さまたちがつくったものだとか。家族ぐるみで互いに情報交換、応援しあっている日常が想像できます。その流れで同時期に移住してきた美容師さん家族の話もでてきて取材チームの好奇心を掻き立てるのでした。このあとの話については次の記事でご紹介したいとおもいます!
▲『チーズ職人とピッツアなかむら』の中村さん
間取り
地図
物件情報
種別 | 中古戸建・売買 |
価格 | 1,300万円 |
所在地 | 福岡県朝倉市秋月野鳥字舘ノ尾 |
交通 | 甘木駅より車で17分 |
土地面積 | 355.00㎡(約107.3坪) |
種類 | 居宅 |
建物構造 | 木造瓦葺平屋建 |
建物延床面積 | 73.87㎡ |
駐車場 | なし ※駐車スペースとして3台停車可 |
都市計画区域区分 | 重要伝統的建造物群保存地区 |
特記事項 | なし |
土地面積 | 公簿69.58㎡(21.04坪) |
地目 | 宅地 |
都市計画区域区分 | 非線引区域 |
建ぺい率 | 70% |
容積率 | 200% |
現況 | 空家 |
(テキスト:野上梓)