『福岡移住不動産vol.54』全部屋から緑が眺められる、団地ならではのゆとりある暮らし(福岡市早良区南庄)

今回は、福岡市の西側エリアである早良区にある南庄という地域の団地物件をご紹介します。

早良区は福岡市内で最も面積が広く、北部は商業や文教・交通の拠点として近代的な街並みを有し、西新エリアがその中心を担っています。中部は閑静な住宅地域が広がり、南部は緑と自然が豊かな農業・住宅地域です。

今回物件は、天神駅まで6駅(約11分)、自転車でも約30分の距離にある地下鉄空港線『室見駅』が最寄り駅となります。室見駅周辺は目立った大型商店などはありませんが、幹線道路沿いに小さな店舗がいくつか並び、また街路樹や広くてキレイな歩道が整備されており、気持ちの良い印象です。

物件に訪れたこの日は5月上旬のGW明け。雲一つなく、スカッとした快晴でした。気持ちの良い風に吹かれながら、室見駅から室見川沿いに歩いて南へ降りていきました。川沿いにはウォーキングやランニングをしている人もチラホラおられ、いい時間が流れていました。
築古の住宅も多いですが、比較的新しそうなおしゃれな戸建やマンションなども建っており、若い方からこの地域に長くお住まいの方まで幅広く暮らされている印象を受けました。

気分良く10分ほど歩いていると、大きな団地が見えてきました。今回ご紹介する『室見第1住宅』、通称『室見団地』です。何棟もの団地が建っているのですが、団地と団地の間隔がとても広く確保されており、新緑がキレイな季節だったいうこともあり、緑が鮮やかで明るく、良い空気が流れている感じがしました。

平日の午前中でしたが、お子さんを持つお母さんだと思われる方々が楽しそうに話をされている様子や、団地を出入りされる様子も垣間見え、ファミリー世帯から高齢の方まで幅広い層の方が居住されているように感じました。

団地のすぐそばにはスーパーマーケットや幼稚園もあり、子どもたちの元気な声も聞こえてきました。団地に対して、「寂しい」「閑散」といったイメージを持たれる方も多いかと思いますが、実際に現地を見ていただくと解消されるかもしれません。

本物件の位置する早良区南庄4丁目地域は人口約2318人、世帯数約936世帯で構成されています。全体の約20%にあたる460人ほどが65歳以上の高齢者、一方で15歳未満も400人ほどいる地域です。小学校や中学校も約10分圏内であり、ファミリー層の方にも生活しやすい環境が整っています。
※数字は、2020年国勢調査人口等基本集計を用いて福岡市が独自集計したもの

福岡市早良区南庄4丁目(google map)
https://maps.app.goo.gl/V5tsvLgG3MFaPE8W9

団地の外観自体は、一般的に皆さんがイメージされる団地とあまり大きな差はありませんが、1975年に建てられた築49年の団地としては、かなり良い状態であり、管理も行き届いている印象です。

今回ご紹介する物件は団地の1階。団地と言うと、エレベーターが付いていない物件が多く、上の方の階だと日常の昇り降りが大変ですが、1階ならその点は安心かと思います。

深い緑色の玄関ドアを開けると、白と薄いグレーで統一されたリノベ済みの部屋内が見えてきます。清潔感があり、柔らかな印象も受けます。

靴を脱いで部屋の中へと進むと、広くてゆとりのあるカウンターキッチンが見えてきました。どうしても暗くなりがちなキッチンですが、キッチンの裏にサービスバルコニーがついており、明るいキッチンになっています。窓から緑が見えるのも嬉しいポイントです。

また、キッチン側に回って、キッチン正面からリビングを眺めると、こちらもリビング先の窓越しにキレイな緑が見えて、気持ちよく料理が出来そうでワクワクしました。

そんなリビング先の緑が気になり、バルコニーへ。バルコニーの前面は広い芝生のスペースと、その先に大きな木が数本植えられています。右側に見える木は桜の木だったので、春には自宅の庭からもお花見が楽しめそうです。バルコニーの奥に見える団地やその間にある通路からの視界を大きな木々が目隠し代わりに遮ってくれており、視界が気になる感覚や圧迫感を感じませんでした。むしろ、団地ならではのゆとりのある造りにより、家の外の環境まで取り込んで、開放的で開けた暮らしを楽しむことができるんじゃないかと思いました。

リビングからの景色だけでも魅力的な物件ですが、洋室3部屋を回ってみると、いずれの部屋からもリビングと同じように、緑がキレイに見えることに驚いてしまいました。いずれの窓も下段は左右で異なる模様の入った、今ではあまり見られないタイプの摺りガラスとなっており、レトロで可愛ささえ感じていしまいます。

部屋を出たすぐそばには、きれいに整備された広場もあり、訪れた当日は誰もいらっしゃらなかったですが、住人同士の憩いの場であり、子どもたちの遊び場になっているのではないかと想像します。

団地の運営も住民間でしっかりと行われているようで、まもなく築50年を迎える物件として今後の団地の方向性などについても議論されています。また、団地内にあるコミュニティスペース『みらいえ』は2023年度福岡市都市景観賞の活動部門賞を受賞されており、こちらを中心にして、春や夏には団地内でお祭りも開催されているようです。

福岡市都市景観賞 受賞作品紹介
https://tottoko.city.fukuoka.lg.jp/works/detail/228

団地物件というと、古い・狭い・エレベーターがないなどの印象が先行し、どうしても敬遠される方が多いように思いますが、今回ご紹介させていただいた物件のように団地だからこその魅力が詰まった物件もまだまだ多くあるように感じました。

既にお部屋自体のリフォームや水回りも一新された状態のため、大幅な追加費用も必要ないため、物件の取得コストを抑えて、経済的にもゆとりのある暮らしを実現いただければ嬉しいです。

(文責・写真:鎌苅竜也、写真素材提供:株式会社サワライズ)

物件概要

種別 売買
物件種目 中古マンション
価格 1,880万円
所在地 福岡市早良区南庄4丁目
専有面積 66.39㎡(20.08坪)
間取り 3LDK
階数 1階/5階
築年月 1975年5月
駐車場 空きあり(月額5,500円)
引渡し時期 即日
その他 管理費:2,100円

修繕積立金:10,000円

2023年9月に全面リフォーム済

間取り図

"売買物件"の関連記事

Pick up!

keyboard_arrow_up