「社会を良くする!」起業家の志を支える、やさしい空間【ウィズスクエア福岡】

※本求人は、採用者の決定により応募停止しております。


最近よく耳にする「SDGs=持続可能な開発目標」や「ソーシャルグッド」という言葉。実際にはどんな活動なの?と思う方も多いのではないでしょうか。その中心には「社会起業家」と呼ばれる、熱い志を持った人たちがいます。彼らは、ビジネスを通して社会課題を解決する「ソーシャル・ビジネス」によって、社会をより良いものにすることを目指しています。

ある人は、途上国の開発支援を行い、またある人は、廃棄される予定の野菜からジャムを製造・販売するなど、社会課題に対して事業を通じた解決策に取り組まれています。しかし、活動に対する想いは強くても、利益が伴わず継続できないことも多い。

そんな問題点に着目したのが、ウィズスクエア福岡(以下、ウィズスクエア)です。社会起業家(以下、会員さん)が「社会を良くする取り組み」を実現するうえで必要なオフィス空間の提供や事業相談、バックオフィス業務など、持続的な事業にしていくための裏方的なサポートを行っています。どんな想いで起業家のサポートをされているのか?お話を伺いました。

始まりは「誰かのために」という思い。

2020年に福岡市・大名でレンタルオフィス事業として、ウィズスクエア福岡はスタートしました。その前身は2010年に東京で誕生した「女性起業家のためのコミュニティ」でした。その頃はまだ女性の起業家はめずらしく、男性社会の中での事業運営にさまざまな課題を抱える状態だったそうです。

「代表の小野がWebマーケティングの会社を起業するにあたって、自分と同じように苦労している女性が多くいると気づいたことが、コミュニティを立ち上げるきっかけになりました。当時は、取引先の方に名刺を受け取ってもらえないことさえもあったそうです。

また、社会経験の浅い方が起業した場合に、ビジネスの場での基礎的な考え方や振舞いが身についていないという課題もあったそうです。はじめは情報交換などのゆるいつながりをつくるコミュニティでしたが、少しづつ学びの場や事業支援のニーズも広まり、現在は約4000名以上のメンバーのいるコミュニティになっています。」

ーレンタルオフィス事業はその頃からはじめられたのですか。

「レンタルオフィス事業は、より具体的な事業支援の方法の一つとして、2011年から東京に2店舗、タイに1店舗運営しています。海外でビジネスを行う日本人起業家のネットワークとの繋がりもあり、アジアへつながる玄関口「福岡」を次の展開の場所として検討する中、なかなか良い物件に巡りあえないでいると、小野が「ボーダレス・ジャパン」さんの福岡事務所移転の話を代表の田口さんからお聞きし、物件を引き継ぐことになりました。それで2020年からは、福岡でもレンタルオフィス事業を開始できたんです。」

ー空間を引き継ぐことが、社会起業家というテーマにもつながっているのでしょうか。

「それまでの展開は『コミュニティのあるレンタルオフィス』『女性起業家のためのレンタルオフィス』という切り口でしたが、福岡拠点では『SDGs/ソーシャルグッドなコミュニティスペース』というテーマに舵を切り、現在の方針につながっています。」

成長を楽しめる人に、開かれた道。

コミュニティマネージャーとして現場運営を行う、牛島光さん、岩村雄一郎さんに、内側から見た、ウィズスクエアについてお聞きしていきます。

ーおふたりがウィズスクエアに関わる経緯を教えてください。

牛島「きっかけは、知人に代表の小野を紹介してもらったことです。自分の人生を振り返って思うことがあり、「仕事とプライベートの両立した仕事」を探している中、小野に働き方の相談すると快く受け入れてくれ、一緒に活動することになりました。また以前からソーシャル・ビジネスに対する共感もあり、前職の不動産での場の運営の経験も活かせそうだと思いました。

岩村「僕の場合は少し特殊で。友人の営むカフェでたまたま居合わせた人に繋いでもらったのが、小野さんでした。お話を聞き、活動が面白そうだなと思ってて、「何か僕にお手伝いできることあれば!」と、その後も自分から連絡をしてました。ウィズスクエアがオープンする時に、「家具の買い出しに行く人手が足りないから手伝いにくる?」とお手伝いすると、その後日アルバイトしないかというお話をいただき、今では社員として働いています。」

採用の裏側にも、繋がりとご縁というウィズスクエアらしさを感じますね。

ーおふたりの普段のお仕事をおしえてください。

牛島「シェアオフィス・レンタルオフィスのコミュニティマネージャーとして、運営や管理、会員さんとのコミュニケーション、バックオフィスのサポートなどを行っています。またSDGsや社会起業家、会員さん向けイベントも企画もしていますね。」

岩村「僕は情報発信も担当しており、WEBやSNSを使った日々の情報発信や、イベントでは告知に使うフライヤーの作成をしたり、撮影した動画の編集をしたりもしています。また平日夜や土日もレンタルスペースとして運用しているので、その対応などこの空間を心地よく使っていただけるように心がけています。」

ーお仕事をするうえで、大切にしていることを教えてください。

牛島「コミュニティマネージャーの仕事で大切なのは、会員さんから相談してもらえる関係性をつくることだと思います。だから『何かあったら相談してくださいね』という姿勢や声かけを何より大切にしていますね。」

岩村「仕事を進める上で、ルールやマニュアルがないので、自分で考えて動くことを求められます。例えば、このオフィスで毎月行う、イベントのオンライン配信なんかがそうですね。僕も初心者ですが、ネットで調べながら試行錯誤しながら形にしていきました。

でも、その1年後には仕事としてオンライン配信を頼まれるようにもなって、知識がなければ、学びながら実践するという環境は、大変ではありつつも達成感は大きいですね。」

ー会員さんが働きやすい環境づくりはどのようにつくられていますか。

牛島「コミュニケーションや、バックオフィスのサポートに加え、弊社では、認定を受けた「ユヌス・ソーシャル・ビジネス・カンパニー」の一員として、働き手の心地良さを大切にすることを掲げていて、それぞれの社員も気持ちよく働くことを心がけています。会員さんに働きやすい環境を提供するために、まずは私たち自身も働きやすい環境づくりを社内で話しながら実践し、それを提供できるように心がけています。

ーこれから挑戦してみたいことがあれば教えてください。

「シェアオフィス事業に加え、新しい事業として『コレクティブハウス』*運営の準備をしています。ワークスペースとして仕事の面では会員さんのサポートや見守りができるのですが、オフィスを出ると僕たちも関与できず、ある会員さんは仕事を頑張りすぎてしまい、暮らしのリズムが崩れ、体調を崩し事業を諦める方もいました。

会員さんの活動を仕組みから全面に支えられるよう、仕事場だけでなく、住居も提供できるようになれば、より包括的なサポートが可能になり、安定した事業展開に導けるのではと考えています。」

コレクティブハウスの運営から一緒につくっていきたいですね。

* コレクティブハウス:各部屋に台所、浴室、トイレなど独立した住空間が完備されている一方で、共用リビングのような空間があり、プライバシーや自立を大切にしながら共同生活を楽しめるコミュニティ型共同住宅のこと。

良い人に囲まれると「良いこと」がしたくなる。

入居者から見たウィズスクエアについて、レンタルオフィスに入居されている、ミライダネ株式会社の代表取締役・岩切慎太朗さんにお伺いしていきます。

「普段は契約企業様における園芸関連のコンサルティングや、食物に関わる事業を行っています。天神付近でオフィスを探しており、ウィズスクエアの理念や社会活動家支援の活動に共感し、自分も事業や経営をしていることから『いい人たちと、いいことをやりたい』と思い、選びました。

ーウィズスクエアの入居者として、利用されていていかがですか。

まず、牛島さんはじめコミュニティーマネージャーのみなさんがしっかりとサポートしてくれます。私はバーチャルオフィスの利用ですが、事務的なサポートやフォローなど気にかけてくれるので安心です。

またウィズスクエアが行う、社会起業家を支えるコミュニティ『リエートス』* で、先輩経営者と壁打ちができるサービスで、いろいろ学ばせていただきました。

* 『リエートス』は、2020年に発足した社会起業家やそれを目指す方々のサポートを行う会員制のコミュニティで、イベントやメンタリングなど事業活動の支援を行う。

ーウィズスクエアを利用し印象的なことはありますか。

「ウィズスクエアが後押しとなり、福祉施設と共同開発した非常食の乾パン「BOTANIPAN」を開発したことですね。ノベルティをつくりたいというのが発想の原点。その中で障害のある人たちとの出会いがあり、エイブルアートを活かしてインテリアで飾れるような防災パンをつくれたらと思い、代表の小野さんに事業を相談すると、『良いと思うことは、やった方が良い』と背中を押され、リエートスで企画するイベントに合わせて3ヶ月後に商品を開発しようとなりました。

商品づくりのきっかけも、商品ができた後も、ウィズスクエアやリエートスで商品を紹介してくれたりと、想いのタネを形にする後押しもあり実現できました」

ソーシャルグッド メンバー マガジン VOL 1(ミライダネ株式会社 岩切 慎太朗さん)

ー今後のウィズスクエアに期待することはなんですか。

「牛島さんたちのような真面目に丁寧でサポートしてくれる方々がスタッフでいるので、個性ある会員の人たちやスタッフがもっと増えると、ますます面白くなりますね」

社会起業家を支えるオフィスのコミュニティアドバイザー募集

今回取材させていただいたウィズスクエアでは、牛島さん・岩村さんと共に岩切さんのような社会起業家(会員さん)を支えるコミュニティアドバイザーを募集しています。

一番大事にされているのは会員さんとのコミュニケーション。人と話すこと、触れあうことや、誰かのサポートで喜びを感じられる方なら、日々学びながら楽しんで取り組める、やりがいあるお仕事です。

また『ソーシャルビジネスや起業に興味があって、事業を立ち上げる前に先輩方の仕事を見て学びたい』とか、『デザイン、SNS、企画など、どんなことでも良いから得意なことがある方』は、コミュニティーマネージャーの仕事と掛け算して、新たな価値に活かせていける可能性を感じます。

「いきなり応募はちょっと…」という方は、一度お話するだけでも大丈夫。牛島さん・岩村さんが優しく対応してくれますよ。あなたらしい働き方に挑戦できるチャンスがここにあります。

(文:烏丸ねこ 写真:小金丸和晃 編集:藤本和志)

※本求人は募集終了しました

企業名 ウィズスクエア福岡
募集期間 決まり次第終了
募集職種 コミュニティアドバイザー
採用人数 若干名
雇用形態 パート・アルバイト(本人の希望、能力により正社員への登用あり)
勤務地 ウィズスクエア福岡(福岡市中央区大名1‐3‐7 サウスステージⅠ 3階)
勤務時間 9時~22時の間で5時間~8時間 勤務時間は相談可能。

お気軽にご希望をお伝えください。 (残業なし)

給与 時給 1,000円~ ※前職の経験やスキルを考慮して相談
福利厚生 雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金

交通費支給あり(上限1万円)

服装自由

休日休暇 週休2日制 週3日~週5日のシフト制

◇ 夏季休暇 ◇ 年末年始休暇 ◇ GW休暇

仕事内容 ・レンタルオフィスの受付業務
顧客の郵便物の引き取り、保管・来客時一次対応の代行
・事務代行業務
各種データ入力業務
・広報業務
SNS運用等の発信業務
・各種イベント時のスタッフ対応
定期的にあるイベント時の受付などお客様対応、事務、コミュニティ運営、イベント企画運営など幅広い業務をスタッフと連携しながら一緒に行っていただきます。
応募資格 エクセル・ワード・メール・ZOOMを使える方
選考プロセス STEP-1.当サイトへのお申込み

STEP-2.書類選考

STEP-3.面接

備考

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