オーラのある空間
空間のもつ「オーラ」とは何だろう?
例えばそこにいるだけでワクワクする、心地よいからずっとそこにいたくなる、というような感覚を呼び起こす空間を”オーラがある空間”と定義し、そこをこよなく大切にする住宅リノベーション専門会社があります。「リノベスタイル福岡」。代表取締役の坂口さんは、かつて消費財としてあつかわれていた住宅に「個性」や「愛着」を付加することによって、より魅力的な住宅を蘇らせ、住み手に文化的で豊かなライフスタイルを提供することを何よりの喜びとしている起業家です。
今回紹介するのは、リノベスタイル福岡が手掛けたリノベ―ション物件の一つで浄水通りにある2LDKのヴィンテージマンション。こちらの物件は夫婦ふたりで優雅な都心ライフを楽しむことも、シングルで自宅兼ワークスペースとして自由に暮らすこともできそうです。また利便性の高い立地であることに加え、カフェスタイルのオシャレな内装デザインは個性や価値観を大切にする人にとっても魅力的なポイントです。坂口さんがマンション再販事業をはじめたきっかけも交えて、物件の魅力をたっぷりと語ってもらいました。
リノベスタイル福岡株式会社代表取締役の坂口敬司さん
住まいを100年受け継ぐ文化を提供する会社
かつては大手デベロッパー会社でマンション設計に携わっていたという坂口さんは、似たようなデザインの住宅を大量生産する当時の住宅供給スタイルに物足りなさを感じ、不動産開発企業の設計部から広告代理店へ転職。その後、大学客員教授を経て2010年に空間総合プロデュースを手掛ける会社を設立しました。
坂口さんは建築設計をしていたときから、いずれは自らの手で何かを仕掛けたいという夢をもっていたそう。福岡の住宅シーンにリノベーションの考えが定着してきた2018年、設計技術とコミュニケーション力のふたつの武器と実績を携えて中古マンションリノベ―ション会社、「リノベスタイル福岡」を立ち上げました。
リノベスタイル福岡が施工をおこなう中古マンションは「個性」と「愛着」が何より大切にされています。開放的で落ち着きのあるカフェスタイルを基調とし、細部にまでこだわりぬかれた丁寧な設えです。おもな購入者はブランドコンセプトに共感する30~40代の働く単身の職業人で、最近ではファミリー向けの2LDK~3LDKも売り出されています。
福岡市の山の手エリア浄水通り
福岡市中央区浄水通は市内屈指の高級住宅街として知られています。緑が多く落ち着いた街並みは多くの福岡市民のあこがれです。市営地下鉄七隈線「薬院大通り」駅前交差点から福岡市動植物園へ向かって真っすぐにのびる緩やかな傾斜の並木道を「浄水通り」といい、沿道にはおしゃれなカフェや洋菓子店、ギャラリー、フラワーショップなどが立ち並ぶほか、教会施設が集積していてちょっとした異国情緒を漂わせており、散策にはぴったりのエリアです。
▲近くにある洋菓子店
浄水通りという名前は、1923年(大正12年)に開業した福岡初の浄水場「平尾浄水場」が通りの先にあったことに由来し、この時期から浄水通り一帯は高級住宅街としての歴史を歩み続けています。
▲浄水通りの先にある緑地
交通利便性が高く閑静な住宅街とあって、かつては九州大学医学部の教授たちが多く住んでいたそうですが、現在の浄水通り沿いには高級分譲マンションが立ち並び、周辺一帯には有名私立中学・高校があつまっています
カフェのようなリビングで暮らす毎日
今回紹介する物件は細部にまでこだわり抜かれたデザインと、ハイクオリティな素材が醸し出す部屋の空気感が特徴で、唯一無二の自分らしい居住空間を求める単身者やカップルにおすすめです。さらに都心近くで静かに安心して暮らすことのできる住宅街という立地。周辺には感性豊かで上質なものを好む大人たちが心ときめく店舗や施設が点在しています。日常生活や家の中が少しずつアップグレードしていきそう。
ブランドコンセプトはワクワク楽しくて、ずっと居たくなるような空間であること。インテリアのクオリティ、素材、色彩、雑貨や小物など、トータルにコーディネートすることで部屋の雰囲気がぐっと居心地よくなります。
キッチンのガスコンロは4口ありシンプルですっきりしたデザイン。リノベーション前は仕切で区切られていましたが、現在はリビングを向いた開放的なスペースとなっています。
リノベーションにより二重窓、二重床となり機能性も向上しました。通りに面した立地ですが外部の騒音はほとんど聞こえず、階下に足音が響くこともありません。
キッチンの奥に家事室があります。単身者が自宅兼事務所として住むのもよさそう。在宅リモートワークにぴったりです。
バルコニーから浄水通りがよくみえます。
1階は店舗になっています。カフェやヨガ・ピラティススタジオが入居していました。日常がちょっと豊かになるコンテンツがすぐ身近にあります。
壮麗な外観は歴史ある閑静な住宅街の景観によくなじんでいます。周辺には新たな高級マンションも加わって新旧の建物が混ざりあっていますが、品格ある高級住宅地というイメージは変わらずに保たれています。
本物件はマンション2階になります。中庭の緑を眺めながら共用廊下を歩くのもなかなかいいものです。
まとめ
今回ご紹介したお部屋は、利便性、デザイン性、資産価値、すべてをバランスよく持ち合わせた魅力的な物件です。質のいい中古マンションを安く購入してリノベーションして住むという考えはひとつの住まい文化として定着しています。しかしながら、住宅供給過多の日本ではリノベーションマンションといっても表面的な部分だけきれいにした比較的低価格の物件も多く供給されているのも事実です。その中から本当に価値のあるヴィンテージマンションを見つけ出すのはなかなか難しいといえるでしょう。
今回の物件はマンション全体の管理の良さも含めて、安心して長く住める物件だと思いました。ぜひ福岡でも指折りの住宅街で自分らしい理想の暮らしを実現してみてください。
物件概要
種別 | 売買 |
価格 | 3,200万円 |
所在地 | 福岡市中央区浄水通3-37 |
交通 | 市営地下鉄七隈線「薬院大通」駅徒歩8分 |
専有面積 | 壁芯 74.52㎡ |
物件種目 | マンション |
建物構造 | RC造地上7階/地下1階 |
建築年月 | 1975年4月(築年数46年) |
引渡し時期 | 2021年3月末 |
その他 | 階数2階、総戸数85戸、管理費11,290円/月、修繕積立金11,380円/月、ペット不可 |
間取り図
地図
(テキスト:野上梓/室内写真提供:リノベスタイル福岡)