糸島でこだわりの塩「またいちの塩」をつくり、様々な事業を展開している新三郎商店の連載第4弾です。
今回は6月5日に行った福岡移住計画と新三郎商店さんとのイベント「またいちの塩メンバーと考えるローカルではたらく未来」の開催レポートを当日進行を務めた脇山(福岡移住計画スタッフ)がお届けします。
これまでのインタビュー記事や特設サイトの紹介も合わせてご覧ください。
またイベント当日の様子は、YouTubeよりアーカイブ視聴をいただけますので、こちらもピンときたという方はぜひごらんください。[第1弾 代表 平川秀一さん]
https://fukuoka-ijyu.jp/2021/03/31/kyujin78/
[第2弾 現場メンバー]
https://fukuoka-ijyu.jp/2021/04/07/kyujin79/
[第3弾 特設サイト&プロモーション動画公開]
https://fukuoka-ijyu.jp/2021/04/30/kyujin80/[「またいちの塩」メンバーと考えるローカルではたらく未来 YouTubeアーカイブ]
https://youtu.be/6PNwTaHqo0k
今秋、新三郎商店さんの新たな挑戦の舞台である塩そば屋「おしのちいたま」
現在は、開業に向けてクラウドファンディングや求人を実施されています。
福岡移住計画と新三郎商店さんとの取り組みの第4弾となるイベントでは、より深くはたらくことをイメージしてもらいたく、同社が手がける飲食店「ゴハンヤイタル」よりライブ配信を行いました。
夕方から夜にかけて、会場では明るさや虫の鳴き声から時の移ろいを感じながら、じっくりお話を伺うことができました。
「“塩”をどう知ってもらうか」から「“塩”でどう驚かせることができるか」へ
「工房とったん」での塩づくりをはじめてから約20年。
その月日の中でどのような景色の移ろいがあったのか、まずは代表の平川さんへお伺いしました。
最初の10年は、“塩”づくりに情熱を捧げながらも丁寧にこだわって作る商品や、ものづくりにかける思いを知ってもらうことが難しく、苦労されたと言います。
途中で工房が火事の被害にあい、全焼するという事態に見舞われるという今の工房からは想像もできないエピソードを語りながら、日々どうしたらいいだろうと試行錯誤をする過程が「面白かった」と話す姿が印象的でした。
少しずつ「またいちの塩」を知っていただくようになってからは、その好奇心の矛先が「知っていただいた方をどのようにして驚かせることができるだろうか」へ移り変わっていったそう。
こだわりの“塩”をより多くの方へ届けるためには、まずは安定して丁寧に“塩”をつくり、商品を届けること。
そこには多くの地元の方々のご協力とご理解があってこそだということをお話を伺って改めて感じることができました。
塩屋だけど塩づくりだけではない。だからこそ、「向き合い方」を大切にしたい。
今回、代表の平川さんの他に現場で働く2名もゲストにお越し頂きました。
飲食部部長の有坂光葉さんとシステム管理部の万野潤二さん。
(お二人のこれまでのご経歴については、第2弾の記事でもご紹介してますのでぜひご覧ください)
様々な経験を経て、東京から糸島移住。
新三郎商店で働くことを決めたという有坂さん。
工房とったんに初めて足を運び「塩屋なのになんでこんなに面白いんだろう」と感じたことをきっかけで同社に興味を持ったと言います。
もともと糸島へ移住を決めたのもこのまちでなら自分らしく何か面白いことができるのではと思っていたという背景もあり、今までの自分の経験や今の好奇心を発揮しながら新三郎商店で新しい挑戦をしてみたいと思って、入社を決めたそう。
一方で、自分のスキルで地元企業に貢献したいという気持ちで、大手企業から新三郎商店さんのシステム管理部門へ転職を決めた万野さん。
入社前は誰もが知る企業に勤めるも、そこで培う自分のスキルや経験に限界を感じたと言います。
中小企業で幅広い工程に携わりながら自身のスキルアップをしたいという思いと、せっかく地元にいるから地元企業に貢献したいという思いが重なり、新三郎商店さんへの転職を決意。
そんなお二人のご経歴を聴きながら気になったのは、新三郎商店さんにはなぜこんなにも個性的な方が集まっていらっしゃるのだろうかということ。
その背景について
「経歴ももちろんですが、仕事やプライベートへの「向き合い方」は重視しています。その向き合い方に情熱を感じる方と一緒に働きたいと思っています」
と代表の平川さんはおっしゃいます。
結果として、塩づくりをしていたという人は一人もおらず、様々な経験をしてきた人が今ここで一緒に情熱を持って働いているというお話をお聞きして、これまでのお話がつながり深く納得しました。
暮らすように働きたい
実際にこの会社やこの地域で働いてみての面白みや難しさについてもお伺いしました。
“地域”という限定がなくなる場面はありつつも、自分たちの情熱を傾けるものごとを表現する舞台として、更にこの地域での挑戦をし続けたいと言う平川さん。
都市部に比べて交通の選択肢の少なさはあるものの、流れる時間の豊かさやそこで出会う人たちの面白み、その環境で働くことによって自分自身の持っている力を100%で出し切ることができるという魅力を感じているという有坂さんと万野さん。
暮らすために働くという選択ではなく、暮らすように働きたいという想いを叶えられるという言葉が印象的で今でも心の中に残っています。
働くことと暮らすこと。
その境がほとんどなくなっている今。
どんな場所で暮らすかはどんな働き方をするかであり、
どんな仕事をするかは、どんな暮らしの日々を送るかなのだと
とても考えさせられたイベントでした。
現在、新三郎商店さんでは一緒に働く仲間を募集しています。
秋にオープンする新店舗「おしのちいたま」をはじめ、製造・販売・接客・事務・商品企画・開発・マーケティングリサーチ・バイヤーと、募集職種は全ての分野に渡ります。
興味のある方は是非お問い合わせください!
https://mataichi.info/enjin/entry/▼過去の特集記事とイベントアーカイブはこちら↓
[第1弾 代表 平川秀一さん]
https://fukuoka-ijyu.jp/2021/03/31/kyujin78/
[第2弾 現場メンバー]
https://fukuoka-ijyu.jp/2021/04/07/kyujin79/
[第3弾 特設サイト&プロモーション動画公開]
https://fukuoka-ijyu.jp/2021/04/30/kyujin80/
[「またいちの塩」メンバーと考えるローカルではたらく未来 YouTubeアーカイブ]
https://youtu.be/6PNwTaHqo0k今後新三郎商店さんの現地での交流を組み合わせたイベントも行いたいと思っております。決まり次第こちらでご案内をさせていただきますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います!