【求人】またいちの塩 特別連載第2弾 – 現場のメンバーに聞いた「あなたを動かす原動力とは?」

ふた塩め 岩永小百合さん(糸島ひとすじ→またいちの塩)

―またいちの塩では、意外と「糸島出身です」という人は珍しいですね。

そうですね、本当に皆さんいろんなところから来ていますから。わたしは出身も糸島ですし、前職は福岡市内でしたが、糸島で仕事がしたくて戻ってきました。
前職は印刷関係で、DTPオペレーターとしてずっと内勤でしたが、7年目にフリーペーパーの営業から製作、イベント企画を行う部署に配属になりまして。ハードな仕事だったんですが、それを通じて自分は人とつながる仕事が好きなんだな、って実感しました。その延長線上で「接客業もいいな」って思ったんです。
そんなときに、ウェブで「またいちの塩」の求人を見つけました。わたし、もともと「またいちの塩」が大好きだったんですよ。家で使ってる塩はずっと「またいちの塩」で、家族ぐるみでファンでした。
最初に「工房とったん」に行ったのは中学生のころだと思うんですけど、細い道を抜けた先に青空と海がバーっと広がるあの光景から受けた感動は今でも忘れらません。
社会人になってからもドライブがてら何度も遊びに行っていて、「ここで働けたらすごく楽しいだろうな」って思ったこともあるんです。だから、まさか自分が本当にここで働いてるなんて、驚いてもいますし、強い縁も感じます。
求人を見た瞬間「あっ、もうわたし絶対ここで働きたい」って思って。転職が決まったときも、家族みんなですごく喜んでくれました。

―印刷業と塩づくり。全然接点はありませんが、不安はありませんでしたか。

職業経験として飲食業の経験はまったくない素人でしたから、当然不安はありました。求人の記事で平川社長が「塩が好き、食が好きって気持ちがあれば誰でもウェルカム」と言っていたので、面接ではただただまたいちの塩が好き、お店の雰囲気が好きっていう気持ちを伝えただけなんですけど、採用されたということはそこが社長に響いたのかな?と思っています。
他のスタッフはそれぞれみんなプロとしてのスキルがあって、尊敬する人ばかりです。そういう人たちと一緒に働けることがすごく幸せですし、仕事を通じて出会うお客さんや取引先さんも素敵で、毎日吸収することばっかりですね。

―今はどんなお仕事をしているんですか。



普段は「新三郎商店」にいます。管理職なので、現場の仕事と管理の仕事が半々というイメージですね。管理の面ではスタッフのみんなが楽しいと感じながら働ける環境にするにはどうしたらいいのかな、ということを毎日のように考えています。
現場では接客や販売がメインで、社外のイベントに出店する際の企画や準備、塩を使った新商品の開発にも携わってます。
社長が信頼して任せてくれる部分も多いと思うので、すごくやりがいを感じていますね。逆にちょっと……無茶ぶりしてくるところもあるんですが、やっと最近慣れてきました(笑)。

―そんな岩永さんを動かす「原動力」とは、なんでしょうか。

「好奇心とチャレンジ精神」です。
わたしたちは「食」をテーマにした仕事に日々取り組んでいるので、社内でも食について話すことが多いんですが、そんな会話のなかから「こういう商品があったら面白いよね」とか「こんなことをやってみたい」というアイディアが生まれて、ふくらんでいくことがたくさんあります。ふっと思いついたことをすぐ実行できる環境というのは素晴らしいですね。
新しいことにチャレンジするのは大変なこともありますが、もともとプレッシャーがかかると燃えるタイプでもあるし、できないことを自分の力不足や経験不足だって言い訳はしたくないので、やると決めたことはしっかり成果を出せる自分でありたいです。
好奇心で突き進んでいくと失敗することもありますが、それがまた次の糧になりますから。だから、この二つがわたしの原動力です。

み塩め 万野潤二さん(福岡市→IT→IT→またいちの塩)

ー万野さんは、お隣福岡市のご出身とのことですが。

そうですね、糸島市のすぐ隣、西区今宿の出身です。大学では情報系を専攻して、そのままエンジニアとしてキャリアをスタートしました。
GMOペパボ(paperboy&co.)に就職して、レンタルサーバーやホスティングの開発チームのリーダーを務めました。またハンドメイドマーケットのminneの立ち上げにも関わりましたね。
その頃から地元で働きたいという気持ちが高まり、今宿でウェブ制作とシェアオフィスの運営などを行っているSDA(←福岡移住計画の運営会社!)に転職し、ウェブディレクターとして働きました。その後いろいろあって、フリマアプリのメルカリで働いていたんですが、やっぱり地元で働きたいという気持ちを抑えきれずに、平川社長に相談する機会があったことから、ここで働くことになりました。

ー「地元で働きたい」というワードが2回出てきましたが、やはり地元には強い思い入れがあるのでしょうか。

地元に貢献したいという気持ちはもちろんあります。これまでいたIT企業は常に技術革新の最先端を走っている会社でしたが、その一方で地元の中小企業はITを仕事に活用したいと考えていても、うまくアプローチできないという状況がありました。それを、自分が中に入っていくことで何か変えられないか。お互いが感じている歯がゆさを解消できないかという思いがあって、飛び込んだって感じですね。……ちょっとカッコよく言い過ぎました。

ーいや、そんなまっすぐな気持ちを実際の行動に移すのはカッコいいことですよ。それで、「またいちの塩」ではどんな仕事をしているんですか。

これまで培ってきたITの技術や知識を生かして、業務の基盤の整備や効率化を行っています。流行りの言葉でいうとDXでしょうか。ペーパーレス化を進め、チャットツールなど新しいサービスを導入しました。必要に応じて自分でサービスを開発したりしながら、並行して会社の組織自体も整理しています。今、スタッフも新しい業務も急速に拡大していますから。以前からいたスタッフの方からは、「この1年でいい意味でガラッと変わった」という声も聞きますから、それなりに効果は出ているかなと。でも、これからもっと変えていくつもりです。

ーおお、それはダイナミックな変化ですね。アナログな印象が強かった「またいちの塩」がDXですか。


ただ、あんまり急にやるとハレーションを起こしてしまう。もともとITやパソコンに苦手意識を持っている人が多いですから、なるべくデジタルそのものには触れなくてもいい環境を作りたいと意識してますね。あとは、マニュアルを整備したり実際にレクチャーしたり、みんなが使いこなせるように努力を惜しまないようにしています。僕が諦めたら終わりだと思ってますから。

でも、外から見た「またいちの塩」の手作り感、アナログ感は大事にしていきたいと思っています。塩や料理はすべて手作業で手作りで、愛情を込めて作っている。そこは変わらない。一方で、お金の処理や在庫の管理など、バックオフィス業務がアナログであり続けると、それは他の業務を圧迫してしまいますよね。スタッフのモチベーションも、「いい塩をつくる」「おいしい料理を提供する」というところに集中していますから、それ以外の業務をデジタル化することで手間を減らして、省略していきたい。

デジタル化するからといって、「イタル」の入り口にタブレット端末やデジタルサイネージをドンと置いて……という発想はまったくありません。イメージも崩れますし、「アナログであり続ける意味」は今の時代だからこそ、大いにあると思っています。

ーそんな万野さんを動かす、「原動力」って何でしょうか。デジタル寄りの表現だと、「何ドリブン」ですか。

ズバリ、「家族」です。これに尽きると思ってます。いくつか会社を移って、今回は業種も変わって、家族にはすごく負担とストレスをかけてると思うんですよ。それを容認して、受け入れてくれる家族を、僕も大事にしたい。だから、僕はファミリードリブンですね。

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更に、よ塩め・ご塩め と続きます!

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