「SALT」「HOOD天神」「Mekuruto」とも連携。安定感と会員第一の姿勢が魅力のシェアオフィス「リブポート」。

ご縁からはじまり着実な成長を

――まずは会社の事業についてお聞かせください。

小久保さん:プロダクトデザイン、企業ブランディング、カフェの運営などを行う、社員5名の広告デザイン会社です。2年前に以前の事務所を出て起業し、今年で3期目の会社となります。
カフェは『ひとあし』と言って、神奈川県・宮ヶ瀬ダム近くのかなり田舎にあります。すごく綺麗な川沿いの古民家をリノベして作りました。

――デザインやブランディング、そしてカフェ運営と幅広いですね。なぜカフェの運営だったのでしょうか?

小久保さん:元々、地域復興に関わりたいと思っていたんです。東日本大震災のとき、広告屋は仕事がなくなり、全く役に立ちませんでした。デザインの力でいろんなものを変えられると言うけれど、実際は変えられずすごく情けなかった。そして妻が九州出身で、熊本地震の時に観光客が減ったことを心配していました。「何とかしたい!」と思いながらもすぐに移住はできないので、まずは地元神奈川の衰退してしまった地域に事業を興し、人を呼び込むチャレンジを始めたのです。

▲『ひとあし』で大人気のパフェ。種類も豊富。

――そんな背景があったんですね。ではなぜ『リブポート』に入居を決めたのでしょう?

小久保さん:長年付き合っている電通の方が、キリンビールさんと合同会社をつくられたんですね。その会社の拠点が『リブポート品川』で、その方に誘われて私たちも入居しようとしたんですがすでに満席だったんです。しかし浜松町にもあると聞き、会社的には立地的にも都合がよかったので、こちらに入居しました。

赤松さん:浜松町の方に入居して利便性も上がりましたね。立地が前の事務所よりクライアントさんに近いですし、施設自体しっかり管理されているので、掃除に気を回さず済みます。自社オフィスを借りるとだらしなくなりがちですし、自分たちでトイレ掃除などもしないといけません。ここは周りの目があるから緊張感を持てるし、管理コストを考えると、自社でオフィスを持つより断然いいんです。

――たしかに周りの目があると気が引き締まりますよね。

赤松さん:私たちは個室フロアの会員なので、共有スペースを使う際に顔を合わせる程度なのですが、やはり自社オフィスとは違いますね。シェアオフィス特有のさまざまな業種の方がいらっしゃるので発見や刺激にもなります。

小久保さん:全然違う業種の方と出会えると面白いですよね。今後ペーパーレス化やネット広告が増える中で、広告業界もビジネスを横断するような、新しいことをやっていかないといけません。古い体質ではない、ここ『リブポート』で新しい人と交流できたら楽しいなと思います。

▲浜松町店のプレミアムルームフロア。中央部分は専用のフリースペース。

ありがとうございます。続いて品川店に入居されている(株)Meattechの中山さんにもお話をうかがいます。

――中山さんにも会社のことをおうかがいできればと思いますが、会社の事業はどういったものでしょうか?

中山さん:私たちは畜産×テクノロジーがテーマの会社で、起業して3年になります。畜産コンサルティングや牛肉の味覚分析、培養肉の研究などを行っています。

――すごく専門性の高い事業内容かと思いますがなぜこのお仕事を始めたのでしょうか?

中山さん:広島にある実家が、ずっと昔ながらの畜産業をやっていました。畜産業は流通が50年前からそんなに変わっておらず、ネット販売も難しい。生産者がそこまで利益を得ていないのに、市場価格は東アジア中心にすごく上がっています。この情報の非対称性を変えられないかと思ったのがきっかけです。

――ご実家がそうだったんですね。私も以前畜産農家のお話をうかがったことがあって、これだけインターネットが普及していながらアナログ対応なところが多いことに驚いていました。しかしなぜ拠点が品川なのでしょうか?

中山さん:私にとっては拠点を品川・港南にしたかったという理由があります。ここ港南エリアは、以前勤めていたテクノロジー系の会社があるということと、現在の仕事柄「芝浦と畜場」によく行くんですよね。テクノロジーとと畜場の2つが揃っているという、私にとってはある意味象徴的な場所ということで港南にある『リブポート』に拠点を構えました。住まいも川崎ということもあり通勤にもちょうどいい距離です。

――そんな縁があったんですね。この場所で働いてみていかがでしょうか?

中山さん:私にとってはすごく合っています。利用ルールがしっかりと決められているので、シェアオフィスのような共有スペースの多いところは厳格なルールがあった方がストレスにならないんです。あとは会員同士の距離感もガツガツと「一緒にビジネスをしようぜ」という感じより適度な距離感を保ててとても心地よいです。
海外の取引先とビジネスをされている方や大企業の新規事業者がいたりと落ち着いた安定感があるのがいいですね。

――決して“堅苦しい”というのではなく“落ち着いた安定感”。この場所に入ってみてその意味がすごく伝わります。最後に『リブポート』で今後やってみたいことはありますか?

中山さん:市場価格が東アジア中心に上がっているとお話しましたが、海外取引には興味があるので、こちらの会員の方に実践的に教わったり、試したりできる機会がつくれればいいなと考えています。あとはいろんな業種の方がいらっしゃるので、まずはもっと他の会社のことを知っていきたいですね。

浜松町、品川それぞれの会員さんにお話をうかがいましたが、改めて松田さんにうかがいます。

――会員さんのお話からは『リブポート』について満足度が高い印象を受けましたが、今後『リブポート』についてお聞かせください。

松田さん:新しいことに取り組む方が多く、パワーに満ち溢れている空間なので、そういった方々が快適にお仕事できるよう設備の充実やスタッフも会員さんの声を大切にして、それらをできるかぎり反映していきたいと思います。
最近は新型コロナウイルスの影響でお子さんと在宅ワークしないといけないという声も聞きます。移動に関しては留意いただく必要ありますが、浜松町店の個室スペースではご家族でご利用いただけるように個室利用のドロップインもはじめました。自宅ではどうしてもお仕事ができないという方にぜひご利用いただければと思います。私たちはそういったリアルな声にしっかり対応していきます。

この世界情勢の中、今後ますますリモートワークが進み、自社オフィスを手放し複数のシェアオフィスと契約、その中から「どこでも好きに使ってもいい」という企業も出てくるかもしれません。
そんな中、入居者の声を大切にして進化していく『リブポート』は、これからの高まるニーズに対応し重宝される場になっていくかもしれません。まずは見学から見に行ってみてはいかがでしょうか。
(聞き手:窪田司)

▽『リブポート』のWebサイトはこちらから。
https://www.libport.jp/

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