【SALTな人vol.6】SALTや今宿の街があるから自分と向き合って仕事ができる

移住は生き方を変える大きな決断

福岡以外にも移住候補を色々検討しましたが、一番しっくりきた2015年に福岡への移住を決めました。
福岡は都会からすぐ手の届くところに自然があるし、街の中心部方空港まで近くて移動も合理的。今住んでいる家から空港までドアツードアで20分ほど。東京じゃ考えられないですよね。あと、福岡は東京志向が少なく、アジアに目が向いていたりとか、移住者を受けいれてくれる懐の深さも決め手になりました。

でも、いざ移住しようと行動し始めてから自分でも驚くほど心の葛藤があって。福岡に移住先を定めて、最初の半年は東京と福岡の2拠点を行き来していました。
実際に東京を引き上げてそろそろ福岡に拠点を絞ろうと思ったときに、「東京に住んでいる自分」という肩書きにプライドがあることに気がついたんです。
そのときに一度立ち止まって、肩書きや世間体とかではなく、自分の中の本当の心地よさに目を向けて生きていきたいと思ったんです。
だから、わたしの中では福岡への移住は物理的な変化だけでなく、自分自身の生き方を変える大きな決断でもありました。

ーー自分自身の素直な気持ちと向き合えたかたこそ実現した福岡移住だったんですね。小野里さんが移住された2015年といえばSALTが誕生した年でもあります。実際にご入居されたのは2018年からだと思いますが、移住したあとはどちらでお仕事をされていたんですか?

自宅や近所のカフェ、あとは福岡市が運営している「スタートアップカフェ」などを利用していました。
その頃は「これからは英語スキルに加え、ITスキルも必要だ!」と思い制作会社のディレクター・プランナーの仕事をしていた時期もありました。もちろん留学エージェントの仕事もしていたので、少しオーバーワーク気味でしたが(苦笑)。

ーー小野里さんはどこにいても常に未来を見据えて行動されていますね。すごくパワフルだけど冷静に時代を見る目を養われているからこそできる行動だと感じます。
昨年シェアオフィス に入居されたきっかけ、その中SALTを選んだ理由を教えていただけますか?

福岡に移住する以前、東京で起業した当時は表参道のシェアオフィスを利用していました。7年前ですから2012年ですね。
そのシェアオフィスもSALTのように入居者同士の交流もあり、とても居心地がよく、今でも上京した際に立ち寄るほどお気に入りの場所です。この経験からシェアオフィスの良さを肌で感じていました。

留学エージェントを運営していますから、最新情報をいち早く仕入れることを常に意識しているため、フットワークが軽い仕事スタイルにこだわってやっています。

職業柄、日本全国・海外を飛び回る生活なので、もし個人でオフィスを借りたら、自分が海外にいるときに国内で災害やトラブルが起こった際のリスクが大きい。そう考えたら、シェアオフィスはリスクが少なくてわたしの仕事スタイルに合っているんです。

SALTの存在はずっと知っていて気になってたんですよ。訪れる前からここはわたしが好きなところだ!と勝手に思っていました(笑)。
普段は天神付近で仕事をしていましたが、福岡生活を続けていくうちに、もっと自然に触れたいな、とふと思って。SALTの存在はずっと頭の中にあったので、まず見学に行ってみようと思って予約をしました。2018年の3月だったのですが、見学当日、今宿駅に着いてSALTまでの道のりを歩いて、角を曲がって視界がひらけた瞬間に海をみたら、自分が憧れていた生活ができるかも、と感じて…。その後SALTに到着して2階のバルコニーから目の前に広がる海を眺めた時に「あ、入居しよう」と思い、すぐに契約書類を用意していただきました(笑)。

ーー即決でしたね。ありがとうございました!あれからSALTを継続的にご利用いただいていますが、利用者視点でSALTはどういった場所でしょうか? また小野里さんの持つ今宿の街の印象があれば教えてください。

わたしにとってSALTはインスピレーションが得られる場所です。もちろん街の中心とかにいると情報も活気もあって良いんですけど、自分と向き合って仕事をする場所としてはSALTは最高の場所です。今宿の街で好きなことの一つがこだわりのお店が集まっていることです。
わたしがSALTに来る際のお気に入りのコースがあるのでご紹介しますね(笑)
。
まずSALTからすぐの『ヒッポー製パン所』でお気に入りのパンを買ってSALTにきて、海を眺めながらパンを食べてから作業を開始。夕方頃に休憩がてら『フラワーティカフェ』まで散歩して一風変わった不思議なドリンクを飲んでリフレッシュしてSALTに戻る。というのがわたしの定番コースです。

ーーヒッポー製パン所はSALTの入居者さんに大人気ですよね!黄色い買い物袋が目印で、みなさんよくランチやおやつに購入されている姿を目にします。
茶葉や包装までこだわるフラワーティカフェの店内は外観からは想像できないくらいあっと驚くかわいさで最初びっくりしました。

そうなんです。どちらも今では行き着けになっています。SALT周辺の環境はインスピレーションを得られて自分に集中できる環境はないので、この周辺に住みたいくらいです。

ーー街のローカル感を感じながらゆったりと過ごせる今宿の環境はなかなか貴重ですよね。仕事の面でSALTでよかったことはありますか?

留学エージェントという仕事柄、SALTで異業種の方と交流できて自分の知らないことを知れる、というのは間違いなく仕事にプラスになっています。
留学相談に来る方へは留学の期間だけでなく、留学後のキャリア作りのアドバイスや就職支援を行っているので、そういうときにSALTでの交流が活きているなと実感します。

SALTがお客様との話のきっかけをくれた

ーーSALTには様々な職種の方が入居されていますからね。SALTに入居して仕事以外でよかったエピソードはありますか?

今年の8月1日の今宿花火大会に合わせて開催された「ソルトびらき」がとても楽しかったです。友人を誘って参加しましたが、会場で様々な催しがありましたし、SALTから目の前で花火を見られてとても感動しました。天神や東京ではなかなかできない貴重な体験をさせていただきました。
あとは、SALTを気になって質問してくれる方がわたしの周りに多くて。日本全国・海外で色々なかたがわたしのSNSにアップされた写真を見て「あの海辺のオフィスはどちらですか」と聞かれることが多いです。相手との話のきっかけにもなるし、SALTを通して福岡に興味を持ってわたしの住む福岡やSALTを知っていただくきっかけになっています。

ーーそうだったのですね!ありがとうございます。小野里さんのように入居者の発信がまた新たな出会いやご縁をSALTに繋いてくださっているのでありがたいです。
今後はもっとSALTとしても入居者を増やしていきたいと思っていますが、小野里さんはどのような人とこのSALTという環境を共有したいですか?

東京に住んでいたときは湘南や鎌倉に憧れていて、でも仕事の拠点が都内だと、現実的に住むのは難しいじゃないですか。でもSALTのある今宿は福岡市中心部の天神から電車でたった20分。そして観光地化されていないから、ローカルっぽい雰囲気を味わいながら静かなに過ごせる環境がある。なので、過去の自分のように、東京に住んでいる人や、東京にプラスして拠点を探されている方がいたらおすすめしたいし、わたしもそういった人とこの素晴らしい環境を共有できたらいいなと思いますね。都会にいる人にこそこの環境は刺さるんじゃないでしょうか。

今宿は福岡の中ではマイナーな地域だと思いますけど、わたしはある意味何にもない場所だからこそ豊かだなと感じるんですよ。正直あまり商業化・観光地化してほしくないのが本音ですね。情報とモノに溢れた時代に、「街の静けさ」みたいなのが逆にとても豊かなことだと思うんです。

ーー最後に今後小野里さんが力を入れていきたい活動などありましたら教えてください。

東京に憧れてずっと育って、20代を東京で過ごし30代を迎えて、ずっと新しい生き方・働き方と向き合って自分なりにここまで構築してきました。
人生を切り拓いた経験をこれから多くの方にお伝えして何か力になれるような活動を今後さらに広げていく予定です。SALTがその出会いのきっかけになったらわたし自身とても嬉しいです。

▽『SALT』への見学お問い合わせはこちらから

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