シェアオフィス発のコラボ企画が目指す地域のエコシステム。

2017年に札幌から糸島へ移住した山田圭太さん、沙織さんご夫婦が営むコーヒー店『森とコーヒー。』。以前の取材では、移住の背景からコーヒー事業開始にいたるまでのお話を伺いました。

その後、『森とコーヒー。』さんと、私たちの福岡移住計画の運営するシェアオフィス『SALT』で新たなコラボ企画がスタートしました。
そのコラボ企画とはどういった内容のものなのか、コラボに至った背景について山田さんご夫婦と、『SALT』コミュニティーマネージャーである野上に話を聞きました。

話を聞いていくと今回のコラボは双方の課題を解決し、食品廃棄など社会課題の解決にも目を向けた取り組みのよう。その詳細とは……?!

新鮮なまま売れ残るコーヒー豆

—SALTと『森とコーヒー。』のコラボ企画が進行中ということで、改めてこちらはどういった内容でしょうか?

野上:『森とコーヒー。』さんでは毎週、焙煎したての新鮮な豆を店舗で販売されています。ただその中で、その週のうちに売りきれず、残ってしまう豆もあると伺って。その余ったコーヒー豆を特別価格でSALTに仕入れ、フリードリンクとしてSALT利用者の方々にご提供する、という取り組みをスタートしたんです。

圭太さん:私たちは毎週水曜日に焙煎をして、木〜日曜日に販売しています。でも、どうしても売れ残る豆は出てしまう。余った豆は翌週の店頭には並べないので、それをどうするかという課題意識はずっとありました。野上さんからうちの豆を使いたい、でも予算を抑えたいという話を伺って「使っていただけたらお互いにいいな」と考え思いついた企画です。

―野上さんが『森とコーヒー。』に出会われたのはどのような経緯だったのでしょう?

野上:今年に入ってから、SALTのドリンクコーナーにもう少しおいしいコーヒーを入れたいなと考えていました。できれば地元の事業者さんと取引をしたいと、いろいろと足を運んで調べていたんです。
そんな中、友人夫婦が経営する筑前前原のカフェで、偶然『森とコーヒー。』のドリップパックをみつけて。飲んでみたらとてもおいしかったので、ぜひコンタクトしてみたいと思ったのがはじまりですね。

—そうだったのですね。てっきり、以前に取材していたご縁で……かと思い込んでいました!

野上:いえいえ、違うんです。単純に『森とコーヒー。』さんのコーヒーがおいしかったから、コンタクトをとってみたいと社内で話したら、以前取材したご縁からすぐ山田さんご夫婦とつながって(笑)。

—シンプルに、おいしさがきっかけでつながったご縁ですね。

沙織さん:それ自体がうれしいです、すごく。

—ちなみに野上さんが、SALTのドリンクコーナーの質をあげたいと思った背景とは?

野上:ドリンクコーナーのコーヒーがあまりおいしくない、という声は以前からありました(苦笑)。おいしいものを飲みたいと、コーヒー豆を持参する方もいらっしゃったんです。
一方で、ドリンクカウンターの周りでコーヒーを飲みながら談笑する光景はよく見られ、私もそれが好きでした。ならば、もともとSALTで提供するコーヒーをもっとおいしくすることで、より多くの方が楽しく集まれるような場になるのでは、と思ったんです。
また、SALTは海辺というロケーションが売りで、夏と冬で賑わい方に差があるのが課題だとも感じていて。もっと場自体の価値や楽しさを磨いていきたいと考えていたので、そんな背景からも、ストーリーのあるコーヒーを置く意味は大きいと考えました。

▲SALTのドリンクコーナー

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胸をはって焼き立ての豆を売るために

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