【その後のストーリー】札幌市役所という安定職を辞め糸島移住。求めたのは自分らしいスタイル。

場所にしばられないライフスタイルを

―今後の展開について教えてください。

圭太さん:今は自宅の一角に焙煎機を置いているので、まずは独立した焙煎所を作ろうと準備中です。(窓の外を指さしながら)そこの、庭の隣の土地にトレーラーハウスを置いて、大きな焙煎機を入れようと準備しています。今のところ、年内には完成予定。そこを拠点にした豆の販売やテイクアウトもはじめたいですね。

―ちなみにご自宅は賃貸とのことですが、引っ越す場合、焙煎所は……?

沙織さん:牽引して動かせるトレーラーハウスなので、引っ越すタイミングが来たらそれも連れていきます。最初は、どこかに永住する場所を見つけて、焙煎所も建てようと思っていたんですが、なかなかいい土地を見つけられなくて。それなら、モバイルなハコを買って、ハコごと移動できるスタイルにしようと思いました。

―場所にしばられない、というのはいいですね。

沙織さん:高いお金を出して海が見渡せる場所を買う、というのも理想ですが、商品の単価を考えたらあまり現実的ではないですし。できる範囲で、気に入る場所ではじめて、いろいろな変化にも対応しやすいほうがいいかなと。

圭太さん:仮に固定店舗を持ったとしても、トレーラーハウスならその横に置いたり、場合によっては売り払ったりと、きっと一生使えますよね。

―これから移住を検討している人に、アドバイスはありますか?

圭太さん:やっぱり、まず地元の方とつながることが大事かなと思います。糸島なら、ゲストハウスを訪ねるのはおすすめですね。いろいろなゲストハウスで移住相談を積極的にやられているので。ぼくらも、『ゲストハウスいとより』のオーナーさんを通して、移住する前からいろいろな方に相談させてもらいました。

沙織さん:あとは、今思い描いていることは、”自分の持っている情報の中で思い描いていること”なので、移住後にそれが更新される、と思っておいたほうが気持ちは楽かもしれない。わたしたちも「海辺でカフェ」の夢が変わるとは思っていなかったので(笑)。だからもしかしたら、家を買うなどの大きな決断は、移住前にはしないほうがいいかもしれないです。住んでみたら、気持ちが違ってくるかもしれないので。

▼『森とコーヒー。』の次回イベント
『森とコーヒーの夜。』
日時:2018年10月7日(日)18:30〜20:30
場所:平原歴史公園
音楽や灯りで演出された夜の草原で、ゆったりとコーヒーを楽しむ野外喫茶イベント。詳細・お問い合わせはこちらのイベントページから。
https://www.facebook.com/events/830186417176423/

【森とコーヒー。】
http://moritocoffe.thebase.in
福岡県糸島市本1357-9
Mail:mori.to.coffee1@gmail.com

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ご応募はこちらの記事より。

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