【ぼくらが連れて行きたい店vol.40】イラストレーターtoyamegさんの好きと個性が溢れるショップ(Palm House)

魅力的なお店、また行きたくなるお店って何だろう?
それは提供される商品(サービス)の質?もちろんそれもあると思います。でも“誰が手掛け、どんな想いやコンセプトでやっているのか。その人に会いたいから行く、その人が手掛けたお店だから行く”これが一番の動機になるのではないかと思うのです。
本コーナーでは単なるお店の紹介ではなく、“人”にフォーカスしてお店を紹介していきます。

2017年3月、福岡にUターン移住をしたイラストレーターtoyameg(トーヤメグ)さん。「知らない福岡、新しい福岡と出会うための一冊」としてつくられた『F:BOOK vol.3』
の表紙も担当し、飛ぶ鳥を落とす勢いで大躍進を遂げています。そんなtoyamegさんがアトリエ兼ショップを構えるのは、以前ご紹介した立ち飲み酒屋『みんなの黄ちゃん』など、さまざまな店舗が軒を連ねるアパートの一室。
福岡にショップをオープンさせた経緯や、思いなどをうかがいました。

−まずはイラストレーターになったきっかけを教えてください。最初からイラストレーターになるために勉強されていたんですか?

当初はファッション系の専門学校を卒業後に上京して、スタイリストを目指していたんです。けれど、仕事にした途端にファッションに対する興味がどんどん薄れてきてしまって、断念。それからは、アルバイトをしながら趣味でイラストを描いていたんです。そのことを知った先輩からイベントのフライヤーの挿絵を頼まれたのを機に、ちょこちょこイラストのお仕事をもらうようになりました。
「イラストで食べていける」とか、そんなに簡単なことではないと思っていたので、いつかそうなるといいな…くらいでした。なので、フライヤーのイラストも頼まれたはいいものの、パソコンのソフトもまだ使えなかったので、紙に描いて手渡してっていう超アナログなやりとりをしていましたね(笑)。

−趣味でイラストをということでしたが、学校に通うなど絵の勉強はしていなかったということでしょうか?

特別なことはしてないですね。ただひたすら毎日描いていただけです。描いているうちに自分の作風が徐々に定まって来て、今の毒っ気のある感じにたどり着きました。

−2017年3月に福岡にUターン移住されたそうですが、なぜそのタイミングで福岡に戻ってこられたんですか?

戻ってきた理由は、東京の物価がとにかく高かったというのがひとつですね。毎月払う家賃で「海外行けるやん!」って思ったんです(笑)。小さくてもいいからいつか自分のお店を持ちたいという夢もあったので、だったら1回福岡に戻ってやってみようと。イラスレーターなら、場所に縛られることなく仕事ができるなって思ったんです。

−福岡に戻ってきてすぐに物件探しをされたんですか?

最初は実家に帰ってみたんですが、色々な誘惑が多すぎて家で仕事するのは無理だなと思ったので(笑)、アトリエ兼ショップができる場所を探しました。不動産屋に行って希望を伝えて、教えてもらったのがここだったんです。アパート内すべてが何かしらの店舗ですし、オーナーさんが「自由に使っていいよ」というスタンスだったので、すぐに決めました。

−店内には、ご自身がセレクトされたものが多く並んでいるんですね。

そうなんですよ。自分の作品よりもセレクトしたものが断然多いです。昔からZINEが好きで“ZINEがずらりと並んだお店をやりたい”というのが1番先にあったんです。ZINEは海外のブックフェアで仕入れて来たものが多く、友人がつくったものも少し置いています。どうしてもイラスト系のものを仕入れてしまいがちなんですが、ひとりでも多くの人にZINEのよさを伝えられるよう、色々なジャンルのものをセレクトしています。中身で選ぶのもいいですけど、飾って楽しむのもいいので、ジャケ買いもおすすめですよ。


−ZINEの他にはTシャツなどのイラスト作品なども多いですね?

そうですね、自分の作品もちょこっとだけあるんですけど、イラストレーターの友人の作品が多いです。友人の作品が売れるとすごくうれしいんですよ。もちろんただ友人だからというだけではなくて、作品としてとても素敵なので置かせてもらっています。だから、1人でも多くの人に知ってもらいたいんです。

−ショップはどれくらいの頻度で開けているんですか?

週に2日くらい開けています。不定期なので、インスタグラムでオープン日を発信しています。

−どういうお客さんがいらっしゃいますか?

日本国内だけではなく、海外の方もいらっしゃいます。1人で来てくださる方は、狭い室内で私と2人だけになってしまうので店内をゆっくり見づらいかもしれませんが…、「こんにちは〜」とぜひ気軽に話しかけてください(笑)。中には恋愛相談をしに来てくださる常連さんもいますよ。そういう方たちとの出会いは、お店をしている醍醐味でもありますね。

−これから、どういうお店にして行きたいですか?

1度だけ私が主催した展示イベントをやったんですが、今後もやっていきたいなと思っています。後は、もっと本屋にしたいですね。ZINEももっと増やしたいですし、古本も置きたいです。とにかく私の大好きなもので溢れているお店にしたいと思います!

訪れるとtoyamegさんの頭の中を少し覗いた気持ちになれる『Palm House』。直接toyaさんに作品のことや、販売している商品のこともうかがえるので、ぜひ足を運んで贅沢な時間を過ごしてみていかがでしょう。

【Palm House】
https://www.instagram.com/palmhouse__/
福岡県福岡市中央区警固1-3-6 警固フラット203
TEL:なし
営業時間・営業日:Instagram 「Palm House」公式アカウントを確認
https://www.instagram.com/palmhouse__/

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