福岡スタートアップの新世代。ゆるくて真面目な「福岡20代スタートアップの会」

行政主導の元、スタートアップにまつわるさまざまな施策や支援を行なっている福岡。
数々の企業や30代・40代の方を中心としたコミュニティの牽引も相まって、「スタートアップの街」というイメージが定着しつつあります。

そんな中、昨年6月に20代有志による「福岡20代スタートアップの会」が誕生したと聞き、これは福岡のスタートアップのネクストステージ…?!ということで、メインメンバーの皆さんにお話を伺ってきました。

今回お話を伺ったのは、写真左から株式会社グルーウェブ フロントエンドエンジニアの西村さん、さくらインターネット株式会社 九州ユニットリーダーの神野さん、株式会社Mr.Exchange CTOの紫竹さん、そして株式会社ヌーラボ 広報&コミュニティマネージャーの五十川さんという多彩な業種の方々。

−「福岡20代スタートアップの会」発足のきっかけはなんだったのでしょうか。

五十川さん:仕事の話もできるような同年代の友だちをつくりたくて、Facebookで呼びかけたのが始まりです。私は福岡の大学を卒業後、新卒で東京のベンチャー企業に勤めたり自分でも起業したりと、5年ほど東京で働いていました。その当時は、がっつり働いて会社の成長を意識しているような友だちが周りに多くいたので、遅くまで働いて、仕事終わりに飲みに行って、仕事やいろいろな話をしてお互いに頑張ろう!と言い合える環境がありました。
しかし、Uターンで福岡に戻って来てみると、中学・高校の頃の同級生は家庭に入ってしまっていたり、仕事の話ができる同年代の人が周りにいなくて物足りなさを感じていました。そこで、定期的に集まれる同年代の友だちが欲しいなと思ったんです。

−五十川さんが発起人なんですね。本日お集まりいただいたみなさんは、もともとお知り合いだったんですか?

神野さん:それぞれ顔見知りとか挨拶をしたことがある人もいたんですが、本当に仲良くなったのは最初の集まり(飲み会)ですね。

紫竹さん:ぼくは東京から福岡に移住するちょっと前の、ちょうど福岡に物件を見に来ていたタイミングで、その会の前日に神野くんと飲んでいて、「明日こういう会があるよ」と声を掛けてもらってたまたま参加しました。あの時参加していなかったら福岡に友達がいなかったので、週末の過ごし方が寂しくなってたと思います(笑)。

五十川さん:最初の飲み会では14名ほどが集まって、その後も月1回くらいのペースでBBQをしたり、初詣に行ったり、紫竹くん宅でマリオカートをしたりと(笑)、ゆるく集まっています。紫竹くんを講師に2月に開催したイベントが「福岡20代スタートアップの会」で初めての真面目なイベントでした。

西村さん:「福岡20代スタートアップの会」にはいま、40名くらいの方が参加してくれています。メンバーの所属も、インターネット広告会社や人材派遣会社の営業、制作会社のデザイナー、保険会社の営業などさまざまです。いまのところはデザイナーやエンジニアといった制作に携わる方よりも、ビジネス寄りの方が多い印象です。

神野さん:大勢で集まる時は純粋に遊んで話して、ということが多いんですが、2~3人くらいの少人数で集まる時は結構真面目な話をしたりもします。メンバー同士で一緒に仕事をしたいね、とか。

−発足から半年以上経ってますが、この会をきっかけに何か動き出したことってありますか?

西村さん:もともとはゆるく同世代の友だちをつくりたい、というところがスタートなのであまり意識的な活動はしてきてなかったのですが、2月には初めて勉強会イベントを開催しました。みんなでやり取りをしているグループメッセンジャーでは、誰かが質問を投げかけて分かる人が返答する、というような情報共有や、仕事絡みで人を紹介してもらったこともありました。自然な流れで少しずつ活動の内容が広がってきている気がしますね。みんな根が真面目な人たちなので(笑)。

五十川さん:あくまでゆるさは保ちつつ、ただの“飲みサークル”のようにもしたくない。20代という年齢で括ったコミュニティ自体は福岡にもたくさんありますが、“スタートアップ”や“ベンチャー”という括りがあることで、仕事好きな人が集まるような気がしています。意識的に新しく仕事を生み出そう!ということは考えていないんですが、みんなが仲良くなってさまざまな活動をしていく中で、結果的にリクルーティングにつながったとか、何か仕事が生まれた、というようなことは大歓迎です。

−福岡におけるスタートアップの礎を築いた、30代40代の先輩方のコミュニティについてはどのように見ていらっしゃいますか。

五十川さん:福岡で活躍する先輩方のコミュニティは中がすごく濃くてみんなの繋がりが強いので、逆に言うと、新しい人が入りにくい印象を持ってしまうこともあるかもしれません。福岡はいま移住組も多いし、私たちの会はどんどん新しい人に入ってきて欲しい。イベントにも自由に参加して欲しいし、一度参加したからといってそれ以降には参加しなくてもいい。自由で開かれたコミュニティでいたいですね。

神野さん:福岡のいまのスタートアップシーンはその先輩方が引っ張ってきたと言っても過言ではないですよね。先輩方のおかげで福岡の街が盛り上がってきたいま、もっと柔軟に、福岡の人だけじゃない自分たちなりのコミュニティがあってもいいのではと思っています。

−この会を通じた、個人的な目標はあったりしますか?

五十川さん:私はもともとスタートアップやベンチャーに親しんできて働くことが楽しいと感じているので、そんな風に感じる若手が増えたらいいなと思います。この会に入ってくれた方が私たちの楽しんいでる姿を見て、仕事に悩んだ時も「あの人たちは楽しそうに働いてるな、私もがんばろう」と思ってくれるようなカルチャーをつくっていきたいですね。

神野さん:ぼくはスタートアップ・ベンチャーに偏らなくてもいいのかなと思っていて、仕事の話ができるようになったり、違う発想を持った人間が増えてきたので、単純にもともとの目的である、同世代でわいわいできればいいじゃんっていうのを基本としつつ、その上で、仕事につながる情報の共有が自然にできるようになっていけばいいのかなと思います。

西村さん:ここ最近で、自分たちが実際に使っているWebサービスの会社で働いている人が身近に増えたという実感があって。身近なサービスについての話をようやく福岡でもできるようになったというか、いままで東京でしかできなかったことが福岡でもできるようになるかもという、いい流れになったように思います。この会ではいろいろな会社・業種大歓迎にして、その繋がりを活かせる会にしていきたいですね。

紫竹さん:ぼくはこの会を通じて福岡に友だちを増やしたいです。転勤や移住などで外から来た人をなんでも吸収してしまうような、業種関係なく誰でも気軽に参加できる場所として、たまに真面目なこともしつつ、活性化させていきたいですね。

−オープンでゆるくて真面目な会にしていきたい、ということがすごく伝わってきました…!実際に会に参加したい人はどうしたら良いのでしょうか?

五十川さん:実はまだサイトもFecebookページもない、コミュニティ化していない集まりなんです…(笑)。

西村さん:いまのところは既に会に参加している人の紹介が中心で、どんどんグループメッセンジャーに入ってもらう形をとっています。いまこの会は40名以上の方が参加しているので、新しく福岡に来て何かしらの勉強会に参加したり人と繋がりを持とうと思えば、メンバーの誰かしらと繋がる可能性がすごく高いです。そういうところから自然と入ってもらうのがいいかもしれないですね。

五十川さん:3月にはお花見イベントを行ったのですが、今後もゆるいものから真面目なものまでさまざまなイベントを不定期に行なっていくので、気になった方はどんどん気軽に参加してほしいです。

“使命感”のような堅苦しいものではなく、ゆるく楽しみながら自然と活動の幅が広がりつつある「福岡20代スタートアップの会」。福岡に新たな風が吹いてきたなと感じずにはいられませんでした。ここから今後どのような化学反応が生まれてくるのでしょうか。

福岡で仕事の話ができる同年代の友だちが欲しい20代のみなさんは、彼らとつながるべくアクションを起こしてみてくださいね。

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