【新サービス】食でつなぐ、シェアオフィスという枠を越えるコミュニティづくり。(SALT給食)

私たち「福岡移住計画」のベースである福岡市西区今宿の海辺のシェアオフィス『SALT』で毎週水曜日のランチに提供されている「SALT給食」。当社の事務アシスタントのママさんたちによる数量限定のワンコインランチ。今回はその「SALT給食」をはじめた4人のママさん(加藤さん*料理長、柳詰さん、野中さん、小渕さん)お話をお伺いしました。

−まず「SALT給食」とはどういったものでしょうか?

小渕さん:「SALT給食は毎週水曜日のお昼に限定10食で、プレートかお弁当形式でワンコイン500円でランチを提供するものです。内容は、主菜、副菜2、3種類、雑穀米、スープです。SALTの入居者さんやスタッフのコミュニティ形成に一環だけでなく、ビル全体の活性化に繋がればと思い、このビルの利用者さんにもご利用いただいています」

−なぜ「SALT給食」を始めようと思われたのですか?

小渕さん:「SALTフリー席のある2階スペースは元々カフェだったので本格的なキッチンが備わっていました。このキッチンを何とか活かしたかったということと、SALTで働く皆さんに食という形で貢献したいという思いもありました。事務アシスタントとして働いている4人は主婦です。家庭料理というスキルを生かして糸島など地産地消の食材や調味料で給食を提供したら喜ばれるんじゃないかと思い、6月から始めました」

−ワンコイン500円はお手頃ですね。

小渕さん:「これだけのメニューと素材を揃えると普通なら赤字ですよね(笑)。でも私たちはここで利益をあげようとか考えていないので、ただ入居者の皆さんの健康とコミュニティづくりの一つとしてやっています。でも皆さん主婦なのでコスト感覚は抜群で、ちょうどいいバランスでメニューを考えてくださっています」

※今日のメインは4種のきのこソースハンバーグ

※加藤さん直筆のレシピブック。その日のメニューのイラストも。

−加藤さんは料理長ということですが、メニューはどのように考えられていますか?

加藤さん:「旬のものを使うようにしています。地元で採れる旬のものは手頃ですし、安心できるものを食べて欲しいので。前日に買い出しに行って自宅で試作して提供するようにしています。最近では子どもに“明日の給食はハンバーグなの?”って聞かれます(笑)」

−「SALT給食」によってもたらしたい効果とはどういったものでしょうか?

小渕さん:「栄養バランスが取れて、美味しいものを食べてリフレッシュして仕事に集中していただければと。給食はドロップイン利用の方も食べていただけるので、給食をきっかけにここで働いてみようかなと思ってもらえると嬉しいですね。キッチンはレンタルも可能なので、食をテーマにしたイベントを企画してもらうこともできます。いまは給食というカタチですが、どんどんと派生してこのシェアオフィスに新たな付加価値をつけていければと思っています。あと給食は社食という面もあります。偏食になりがちな独身社員もいるので社員の福利厚生でもあります」

−6月からスタートしてみて感じたことはありますか?

柳詰さん:「私は専業主婦を10年やってきました。この10年家族のために料理してきたことが無駄じゃなく、こういうカタチで貢献できるのはまた違った楽しさがありますね」

加藤さん:「私は単純に“今日も美味しかったです”という一言が本当に嬉しいです。空っぽになったお皿を見るのも嬉しいので、これから続けていくのがますます楽しみです。ですが、利用者さんがどんなメニューを食べたいのかまだまだリサーチ中ということもあるので、リクエストどんどんお待ちしています」

小渕さん:「女性はヘルシーなもの、男性はがっつり系が好みなように、嗜好が違うので皆さんに喜ばれるメニューをさらに試行錯誤を加えながらやっていきたいと思います」

−最後に今後の目標を教えてください。

小渕さん:「今までは給食という新たなサービス提供に慣れる段階でした。これからはキッチンがあるという場を生かしてSALTの新コンテンツとしてもっと育てていきたいです。ドロップインの方にも気軽に利用していただきたいですね」

※テラスでSALT給食を食べるSALT5階のウミーベの皆さん

ママさんたちの見事なチームワークで12時には準備完了。仕事をしていた皆さんが続々と集まってきました。
初めましてのドロップインの方もSALTの常連メンバーも一つのテーブルで一緒に「SALT給食」を囲むことで、弾む会話の中からクリエイティブな発想が生み出されるのかもしれません。
「SALT給食」を食べたい方はぜひ水曜日に『SALT』へ!!
(トップ写真撮影:小金丸和晃*SALT会員)

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