博多駅から徒歩10分、寺院が立ち並ぶ通称「寺町」のほど近く、近代的なビルと博多長屋の面影が融合したエリアに位置する「D&DEPARTMENT FUKUOKA」。生活道具や家具などを中心に約1,500のアイテムが扱うショップと併設して、地元周辺で採れる野菜や魚を使ったダイニングが人材を募集していると耳にし、お話をうかがった。
いつか地元に恩返しがしたい
まずは「D&DEPARTMENT FUKUOKA」のダイニングに勤務している海尾さんにお話をうかがいました。海尾さんは専門学校を卒業してから約10年間、東京のアパレルメーカーで、ファッションデザイナーとして活躍していました。でも心の中では「いつか地元の福岡に戻りたい」という気持ちがあったといいます。
—どういう経緯でD&DEPARTMENTで働くことになったのですか?
海尾さん:「東京に住んでいたころからD&DEPARTMENTのことは知っていましたし、よく通っていました。福岡に戻ろうと決心し転職先を探していたところ、福岡にもD&DEPARTMENTが出来たことを知り、応募したことがきっかけでした。それが2年半くらい前の話です。実は元々生活道具や家具を扱っているショップの方での勤務を希望していたんですが、まずはダイニングの方を経験してから…というのが当時の社の方針だったんです。自分の意思とは反する配属ではあったんですが、日に日にこの仕事の面白さに夢中になっていきました」
生産者とお客様を結ぶ橋渡し役に
—ダイニングでのお仕事は具体的にどういう内容なのでしょうか?
海尾さん:「“地産地消”をテーマに掲げているので、九州の生産者の方とつながりながら、その食材をメニューに取り入れています。農家さんや焙煎屋さん、ブルワリーの方などと、日頃からコミュニケーションを取ることもひとつの役目です。実際に訪問させていただき、作業のお手伝いをしながら生の声をおうかがいし、そこでの感動や、体験などをお店に持ち帰ります。生産者の方の思いを考えながらキッチンスタッフを中心にメニューの開発を行います。そこに生産者の方たちの魂が宿るような気がするんです。そのメニューをお客さまにご提供させていただく際に、メッセージとして伝えることはとても大切にしています」
—ダイニングでのお仕事の面白さはどういうところですか?
海尾さん:「ファッションデザイナーとして働いてたころは、半年周期で新作を発表していました。発表した後は、売れた、売れなかったの結果しか耳にすることはなく、その時はそれが当たり前だと思っていました。しかし、飲食業はまるで逆。まず野菜や魚の“旬”をベースにメニューが入れ替わりますし、お客さまにお料理をお出しして“おいしい!”とすぐに反応をいただける。このスピード感と、顔を合わせた状態で反応をいただけることがすごく新鮮で魅力的に感じました。単に料理を運ぶだけの仕事ではなく、たくさんの人の思いをのせた料理をお客さまにお出しする…人と人をつなげるのが私たちの役割だな、と思っています」
—実際に、生産者さんを訪問して学ぶことは多いですか?
「ダイニングスタッフ全員で月に1度は契約農家さんの元へ出向くようにしています。生産者の方たちは当たり前のようにお話されるんですが、無農薬・無肥料で育てることってとても大変なことだと思うんです。今のままでも十分においしいと感じるのですが、常に“もっと来年はこうしよう”という、向上心を持ってらっしゃって、いつも逆にパワーをもらっています。実際にお会いしてお話をうかがうと、“この食材をもっとみんなに食べてほしい!”とより強く思うようになり、メニューに取り入れてお客さまにご提供させていただく時のご紹介に、より力が入りますね」
−今回の求人でどんな方に出会いたいと思っていますか?
海尾さん:「基本業務に慣れて来たら、イベントなどの企画・進行にもぜひ携わっていただきます。自分の働き方、考え方次第で無限の可能性をもつ仕事だと思います。D&DEPARTMENTの世界観に共感してくれて、一緒に盛り上げていってくれる方に出会えたらと思います」
生産者さんの思いをのせて
次に、料理長の春田さんにお話をうかがいました。もともと日本でイタリア料理の料理人として活躍しており、現地イタリアで料理人として腕をふるっていた経験もあるという春田さん。どうしてイタリア料理の道ではなく、D&DEPARTMENTの料理長として働くことになったのでしょう。
−D&DEPARTMENTダイニングで働くことになった経緯を教えてください。
春田さん:「料理人としてイタリアで働いている時に、ふと“そういえば、自分が生まれた国、そして生まれた土地・福岡のことを全然知らないな”と…考えさせられたことがあったんです。身近にありすぎた故に、気づかなかった地元の魅力に改めて気付かされて、地元の食材で調理できる職場を探していた時にたどり着きました」
−D&DEPARTMENTで働くことの醍醐味を教えてください。
春田さん:「知っているようで知らなかった福岡のことを料理を通して知ることができました。食材の産地はもちろんですが、店舗で扱っている商品や福岡でつくられている器や鍋の知識も深まり、福岡がより好きになりましたし、もっと福岡について知りたい、と思うようになりましたね」
−メニューの考案はどのようにおこなわれているのですか?
春田さん:「キッチンスタッフが中心になってメニューを考案しているのですが、生産者の方の思いを直接おうかがいすることができるので、その思いを料理にのせられるよう“素材を生かす”ということを1番大切にしています。最終的にスタッフ全員で試食して、試行錯誤を繰り返し、メニューになります。生産者の方が実際に食べに来てくださることも多く、そういう密な交流が活力になっています」
−今回の求人でどんな方に出会いたいと思っていますか?
春田さん:「ここでは、既製品は一切使っていません。アイスクリームひとつをとっても、すべて手作りでご提供させていただいております。だから、料理をいちから学びたいという方も大歓迎です」
取材中も常に笑顔で溢れていた、スタッフのみなさんたち。スタッフのみなさんは「ここで働いて、福岡のことがもっと好きになりました」と、口々におっしゃいます。これから、福岡をより盛り上げるためのハブ的存在になるであろうD&DEPARTMENT FUKUOKA。みなさまのご応募、お待ちしております。
D&DEPARTMENT FUKUOKA |
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募集期間 | 決まり次第終了 |
募集職種 | ②料理長候補 ③キッチンスタッフ |
採用人数 | 若干名 |
雇用形態 | ①②契約社員 ③パート・アルバイト |
勤務地 | 福岡県博多市博多区博多駅前1-28-8-2F |
勤務時間 | 週2〜6日、実務3〜8時間(日時応相談) |
給与 | ①②18万円〜 ※経験、実力に応じて面接時に決定 ③時給950円(研修期間850円) |
福利厚生 | ・交通費全額支給 ・一部食事補助あり ・社会保険完備(勤務時間による) ・社員登用あり |
休日休暇 | 水曜日定休+週1日 ※イベントや催事の時は週1日の場合もあります |
仕事内容 | ◎フロアスタッフ 接客、配膳、生産者とのコミュニティ形成、メニュー開発、イベント企画など◎キッチンスタッフ 調理、接客、メニュー開発など |
応募資格 | ・飲食経験者優遇 ・未経験者歓迎 ・やる気、根気のある方 ・D&DEPARTMENTのことが好きな方 |
選考プロセス | STEP-1.本サイトへお申込み STEP-2.書類選考 STEP-3.面接 ※社員登用の場合2次面接あり |
備考 |
D&DEPARTMENT FUKUOKAへのご応募
ご応募は下記の「この記事に関するお問い合せはこちら」から必要項目をご記入の上、福岡移住計画までご応募お願い致します。
選考の上、D&DEPARTMENT FUKUOKAさまよりご連絡します。
尚、送付頂いた個人情報などは採用選考にのみ使用します。