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【ママとこどもの良い暮らし】人にも料理にも“愛”をたっぷり。六本松の和みカフェ(カフェ・ルクー)

2017.6.5  

「ママとこどもの良い暮らし」は、“「子連れでお出かけ」をもっと楽しく!”するために活動する『ママリボン』と福岡移住計画の共同企画です。子連れママ&パパたちも福岡の街に自然に溶け込んで、みんなで多様性をもっと楽しんでいくためには?子連れでも過ごしやすいお店などを紹介しながら、暮らしやすい街の姿を連載で探っていきます。

今回は、福岡市中央区の『カフェ・ルクー』をご紹介します。福岡でも今、注目のエリア「六本松」。訪れる度にその風景が変わるとても忙しい街に、いるだけで心が安らぐ、嬉しい場所があります。それが『カフェ・ルクー』。白い階段を上ると現れる癒し空間は、2014年この場所に移転オープンしてから、たくさんの人の“居場所”になりました。

足を踏み入れた瞬間から心がまぁるくなる感じ。そんな雰囲気が生まれるのは、きっとあの人がいるから。いつも優しい笑顔で「こんにちは~」と迎えてくれる人。オーナーで料理研究家の荒谷朋子さん。どうしてここではこんなにホッとできるのか。今回お話を伺って、そのワケが分かりました。

人が集まる “カフェ”という空間が面白い

−今の場所に移る前は、雑貨店の一角で営業されていたそうですね。

「はい。2012年に週末だけのカフェを始めました。その頃はまだ食品メーカーで働く会社員だったんです。元々は、焼き菓子を軒先で売られたらいいかなっていう考えだったんですけど、それよりも“カフェ”っていう人が集まる空間にしたほうが面白いんじゃないかなって思い始めて…。焼き菓子と、フレンチトーストみたいな“あったかおやつ”をコンセプトにした『おやつカフェ・ルクー』として始めて、半年位で会社を辞めてカフェ一本に絞りました」

−『カフェ・ルクー』と言えば、ふわっふわのパンケーキが評判ですね。そもそもお菓子作りに目覚めたのはいつ頃ですか?

「本格的に始めたのは中学生の頃です。母が買っていた雑誌のお菓子のページを読んで、毎日作っていました。家族が夕飯を食べ終わったら、台所を占領してお菓子を作るのが、そりゃもう楽しみで!一回焼いて失敗すると、悔しいから次の日リベンジ…一人修行状態でしたよ(笑)。うまくいくまで毎日同じものを作り続けるから、家族はいい迷惑だったと思いますけど、やめてとは一度も言われなかったんです。だから続けられたんじゃないかな」


※名物の「ふわふわパンケーキ」。口に入れた瞬間にシュワッとなくなる食感は他では味わえないと評判。

気持ちが豊かになる料理を

−栄養バランスのとれた日替わりメニュー“ルクーの一汁三菜セット”も評判ですね。どうしてこのメニューを作ったんですか?

「“おやつカフェ”の時から、スープやお味噌汁を付けた日替わりのプレートご飯を出していたんです。当時からお子さん連れの方が多くて、こどもたちがお味噌汁をごくごく飲んでいる様子を見たり、“野菜を家では食べないのに、お店では食べる”っていう話をお母さんたちから聞いたりしていたんですね。そのうち、何ていうか…“味覚を育てる”みたいな形に持っていけたらいいなって思い始めて。ダシを丁寧にとったものや、素材の味を楽しく食べるみたいなことって必要なのかなって。だから、新しくお店をオープンする時には“一汁三菜”っていう昔からの日本の食の形を根付かせるメニューが作れたらって思ったんです」


※“ルクーの一汁三菜セット”は、ご飯・汁ものにメイン1品と副菜が2品。この日のメインは白身魚のフライに具だくさんのタルタルソースがたっぷりと。

−メインももちろん美味しいんですけど、副菜にはいつも驚かされます。 今日の「切干大根の煮物」には“ピーマン”が!煮物にピーマンって意外ですけど、甘くて美味しかったです!

「ピーマンって煮ると甘いんですよ。トロトロだったでしょう?飽きない作りにしようとはいつも思っていて、お膳の中で、味覚の五大要素(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)を味わってもらえるように考えています。あとは、やっぱり“美味しい”と感じてもらえるのが一番かな。どうせ食事をするならハッピーにならないとって思うので。食べて気持ちを豊かにしてもらえたらなって。薄味でもダシをしっかりとれば、旨みがあって満足感もあるんですよ」

親子で食事を楽しむ空間になったらいいな

−『こども一汁三菜』というメニューも面白いですね。2歳の息子はいつも自分だけのお膳を運んでもらって、喜んでいます。

「お子さんたちはみんな嬉しいみたいですね。食に興味を持ってもらうきっかけになれたら嬉しいです。“一汁三菜”っていう形があって、こういう食事があるよっていうことを伝えれたらなって思います」


※“こども一汁三菜”この日のメインは、のり塩パン粉のチキンカツ。柔らかい鶏むね肉を使い、小さなこどもでも食べやすく。

−こあがり席やこども用のお皿におもちゃ…。子連れ客への優しい配慮がいっぱいですね。限られたスペースの中で、どうしてここまでしてくれるんですか?

「前のお店から小さなお子さん連れの方が多くて、その方たちが来やすいようにしたいというのはありました。私はこどもいないですけど、お母さんたちの大変さっていうのは、女性として想像がつくので、そういう人たちが休まる場所みたいなものを残しておきたいっていうのがあって…。こども用の椅子も少ししか置けないけど、入れられるだけは入れて。できれば親子の会話を楽しんでもらいながら、こどもたちに楽しく食べてもらえるような空間を提供できたらいいなって思っています」

愛を与えたら答えてくれる。人も、野菜も。

−日々、料理をする中で大事にしていることは何ですか?

「その日の素材の状態をよく見て、ベストな状態に仕上げることですかね。野菜一つとっても毎日違うなぁって思うんです。硬いとかみずみずしいとか…。水分を多く含んでいるかどうかで火の通し方も違ってくるし。例えばうちで出しているポトフも、野菜の状態によっては、ちょっと強火にしただけで溶けちゃってスープも濁っちゃうわけですよ。そうすると、クレーム言われているような気分になっちゃうんですよね」

−え?誰から?

「野菜から(笑)。“ちょっと!熱い熱い!!”みたいに(笑)。実際はもちろんしゃべりませんよ。でも、そんな風に見えるんですよね。聞こえるっていうか…。かわいそうになっちゃって。ちゃんと食べてあげたいって思うんです」

−毎日そういう気持ちで素材と向き合っていると、疲れませんか?

「疲れないですよ(笑)。それが当たり前だからかな。ガーッと強火で素材の良さをダメにしちゃった…なんて方がストレスですね。人間関係みたいなものだなぁって思うんですよね。人って、愛を与えたらそれに答えてくれるでしょう?それと似ています。野菜も愛情込めて調理すると、それに答えてくれるから。人の気持ちになって考えるのと同じで、野菜の気持ちになって考えるっていう感覚。私はいつもそう思いながら料理をしているんです」

食卓に笑顔を広げたい

−料理教室も開かれています。一般の部に加えて、ママリボンとコラボした、小さいこどもを持つママのための“託児付き料理教室”も好評ですね。

「託児付きの料理教室に来てくれるお母さんたちは、今のこの瞬間をどれだけ存分に楽しもうかっていう意気込みが感じられて、すごく盛り上がってくれるから、私もとても楽しいんです。教室に習いに来て下さって“あ、こういう風に作ればいいんだ。嬉しい!”って思ってくださるでしょう?それをお家に持ち帰って復習してやってみたら、お子さんがたくさん食べたりとか旦那さんが喜んで下さったりするじゃないですか。そこでまた幸せっていうか、笑顔ができる。それが広がっていけばいいなって思うんですよね」

−朋子さんにとって「料理」はどんなものですか?

「料理は一つの大切なツール。それで誰かの心を満たしてあげられたらいいなぁって思っています。だから、料理をお出しして、お話もして、みんながすっきりして帰っていくような場所が作れたらいいなって。私は料理を作るけど、別のことが得意な人が入ってきてもいいと思うんです。最近は、手相セラピーとか、色んな要素を加えて、この場所を楽しんでもらえる機会を作っています。食事を楽しんでもらいながら、店の一角で手相を見てもらう…みたいな。今の時代は、ぎゅって窮屈な感じで日々を過ごしている方、多いと思うんですよね。だからここに来て、少しの間でも抱えているものを取り去って、自由な気持ちになってもらえたらなって。そしてそれが生活に結び付けられたらステキ。そういう場所になれたらいいなって思います」

素材の味を堪能できる朋子さんの料理には、毎回感動させられます。本当に、しみじみと美味しい。食べながら「体は大丈夫?」って気遣ってもらっている気がして、幸せな気持ちになれるんです。偏食がひどい息子も、朋子さんが作るお味噌汁はゴクゴク飲みます。そりゃそうだ、美味しいもんねぇ。愛にあふれた「カフェ・ルクー」で、心がまぁるくなれる時間…過ごしてみませんか?

【カフェ・ルクー】
http://ameblo.jp/queue-de-lapin0810/
福岡県福岡市中央区梅光園1-2-17 2階
TEL:092-725-0820
営業時間:12:00pm-9:00pm(ラストオーダー 8:30pm)
定休日:不定休

《イベント情報》
[託児付]カフェ・ルクーのおうちごはん
作りやすくて見た目もオシャレな料理を紹介する
ママリボンとのコラボ企画です。
2017年7月11日(火)11:00am~1:00pm
会場:西部ガスショールームヒナタ福岡
料金:4,000円(託児は1名まで)
締め切り:2017年6月8日(木)
※応募多数の場合は抽選となります。
詳細は下記の西部ガスクッキングクラブ福岡HPにて
https://www.saibugas.co.jp/home/lifestyle/cookingclub/fukuoka/detail.php?id=3950&areaClass=&c=101&k=-1&t=-1&g=-1

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山澤 裕子(ママリボン)
福岡生まれ福岡育ち。
地元の大学を卒業後、番組制作会社に就職。以後、地元情報番組などの制作に没頭。2014年、出産を機に退職。現在2歳の息子の育児奮闘中。