トコトコ ひと

ひとめぼれ移住から5年。住みやすいまち「福岡」最大の魅力は、受け入れてくれるまちの人。

2017.3.22  

福岡PRがライフワーク

パリ郊外のクラマールというまちから福岡に移り住んだベネさん。日本語を福岡の語学学校で学び、2014年からはWebデザイナーとして福岡の会社で勤務しながら、福岡の魅力を日英仏の3ヶ国語ブログで発信することをライフワークにしています。
福岡が大好きだというベネさんに、福岡の魅力とこれからやりたいことを伺いました。

シャレ・ベネディクト
1987年生まれ。フランス・クラマール出身。Webデザイナー。東京での短期留学や日本各地への旅行を経て、2012年に福岡に移住。http://jp.benefukuoka.com

−福岡に住もうと思ったきっかけを教えてください。

「日本の中でも特に九州が好きだったんです。フランスにいるときにガイドブックを見て、九州が好きになりました。それで九州で語学学校を選んで、気に入った語学学校がある福岡に来たんです。だからきっかけは学校ですね。福岡にきてみたら、ひとめぼれで大好きになって、ずっと福岡にいたいと思いました」

−それからすぐにブログをはじめたのですか?

「はい。フランスでもWebデザインの仕事をしていたので、自分でブログをつくりました。情報発信が好きなんです。実は最初は、家族向けのブログだったんですよ。フランスにいる家族に安心してもらおうと思って、どこで何をしているのかをブログで伝えていたんです。すると家族からは“住みやすそうなまちだね!”と言われました。


http://jp.benefukuoka.com

私の地元のクラマールというまちは、パリ郊外できれいな自然もあって大きすぎない、暮らしやすいまちです。私の家族もそうでしたけど、フランス人にとっては“日本=巨大都市”のイメージが大きいので、福岡の住みやすさは意外だったみたいですよ」

−ベネさんの地元に似ているんですか?

「そうですね、クラマールは福岡でいうと福津や久留米みたいなところです。福岡の都心よりも、もうすこしゆったりして自然も多いです。私は森でいつも遊んでいたんですよ。今は福岡の海が大好きで、ももち浜とかの海岸を散歩します。

季節で一番好きなのは秋なんですけど、フランスと比べて日本の秋はもっときれいですよ。色がきれいです。福岡では特に、海の中道あたりは太陽の光がすごくきれいだなと思います。夕方のバラ園も大好きですね。福岡の秋は、『博多秋博』とかがあってにぎやかになるのもいいですね」


※『博多秋博』のライトアップウォーク

−ベネさんのブログを読んでいる海外の方には、どんな福岡情報が好評ですか?

「最近反応がよかったのは、福岡県篠栗町にある南蔵院の大仏です。“行ってみたい!”というコメントが多かったですね。どうやっていくのかとか、見てまわるとどれくらい時間がかかるのかとかも書いているのですが、ほかの具体的な質問にも答えています。細かく観光案内をすると喜んでもらえて、わたしもうれしいです。“猫の島”といわれる福岡の相島(あいのしま)も人気でしたよ!」

−涅槃像に、猫の島ですか!ディープですね(笑)ベネさんはブログで紹介するスポットをどういう基準で選んでいるのですか?

「基準というか、まずは私が行きたいところです(笑)それが8割なんですよ。読者さんに紹介したら喜ばれそうだな、という取材は2割くらいです。情報源は、日本語のネット情報や日本語ガイドブック。ガイドブックはたくさんもっています。そろそろ取材して紹介したいなと思っているのは、北九州市漫画ミュージアムです。私自身はマンガはあまり興味はないのですが、多くのフランス人は日本のマンガが大好きなので、ブログで紹介したいです」

−ベネさんのアンテナと海外読者の興味をもとに、どんどんPRしているんですね。

「はい。でも福岡の魅力は、まだまだ海外にPRしきれていないと思います。だから今はライフワークでやっていますが、これからは本格的に発信していくために、福岡PRを仕事にしていけたらいいなと思っています。それが今年の目標です!ずっと夢だったんですよ。

福岡にくる外国人の観光案内もしたいし、ブログで福岡が好きな人のインタビュー連載もはじめたい。それにフランスのボルドー市で福岡展を開いたりとか。いろいろやりたいことがあります。


※ベネさんの地元の市役所


※まちの風景

海外の人、特にヨーロッパとアメリカの人には、まだ福岡は東京ほどは知られていません。でももっとPRすれば、好きになる人はきっと増えるはずです」

−ほんと福岡が大好きなんですね。それほど伝えたい福岡の魅力のなかで、ベネさんにとっての1番は何ですか?

「それはやっぱり、福岡のまちの人です!福岡の人は、すごくやさしいですよ。たとえばフランス語しか話せない母が旅行にくると、タブレットの翻訳機だけで友達ができるくらいです。私の仕事中も1人ででかけて、どんどん友達をつくっているんですよ。

私はモーニング娘。が好きだったので、最初はアイドル好きがあつまる会に参加したりして、友達をつくっていました。そういう場でも、福岡の人からは“外国人だからだめ”とか言われないんですね。東京だと壁をつくられることもありました。だけど福岡では外国人の私も一般市民、同じ福岡市民として接してくれます。福岡はそこが暮らしやすい1番のポイントです。外国人のベネ、と言われるのは全然平気ですよ!外国人だけどまちの人として受け入れてくれる、そんな福岡が大好きなんです」

−多様性に寛容なことが福岡らしいのかもしれませんね。それでは逆に、福岡のまちで“ここが変わればもっと好きになるのに”というポイントもありますか?

「そうですね。言語面でバス案内やPM2.5情報などがもう少し多言語されると、外国人ももっと暮らしやすくなると思います。福岡はバスの利用が多いと思うのでバス内にアルファベットでもいいので、情報が増えるといいですね。

福岡は観光地がなくて残念というのは逆に、全然そんな事はないです。よく福岡の人がそういいますが、いっぱいありますよ!大濠公園、舞鶴公園はもっとPRすれば観光地として人気になると思います。あとは祇園駅周辺のお寺や神社も気に入られるはずです。博多駅最上階の展望台も意外と知られていないのですが、よくオススメしています。もっともっと、伝えていきたいです」


※大濠公園の日本庭園

おもしろい話ができなくてごめんなさい、と謙遜するベネさん。福岡に根づきながらも外国人の視点でまちを見るお話は、とてもおもしろく聞かせてもらいました。謙遜する姿勢はすっかりジャパニーズですね(笑)これからパワーアップしそうな福岡発信も楽しみです!

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板村成道
山口県宇部市出身。
2011年に東京から移住。大分と熊本での暮らしを経て、2014年から福岡市在住。移住計画のライティングやWebディレクションに関わりながらソーシャルウェブマガジン『greenz.jp』などでもライターとして活動。