【+Wander】『PARAFT』編集長 鎭目美代子さんに聞く、人生をもっと豊かにする「モザイクワーク」という働き方

「生きると働くをもっと楽しく」をコンセプトに掲げるWebメディアPARAFT(パラフト)』の編集長を務める鎭目美代子さん。多様な働き方を導入する企業や団体の求人・転職情報と共に、“生きると働く”にまつわる様々な情報を発信しています。また、ご自身も多様な働き方を実践することで、二人の子どもを育てる母として仕事と家庭の両立を実現し、ご活躍されています。イキイキとした笑顔が魅力的な鎭目さんに、“時間と空間を乗り越える”リモートワークによる働き方の可能性を中心にインタビューしました。

—パラフトさんのサービスの特徴を教えてください。

私たちのサイトでは、多様な働き方、多様な生き方を実践されている企業や人を紹介することで、“どう生きていくか”、“自分らしく幸せに働くとは何か”を考えるきっかけを問いかけるようにしています。事業の一つである求人サービスでは、求職者に求めるスペックをただ伝えるのではなく、その企業や団体のビジョンやコンセプト、どんな人と一緒に仕事をしたいのかというマインドを描いて伝えることで、その企業で「働く」ことの温度感をよりイメージできるようにしています。

掲載いただいている求人企業様も、多様な働き方ができる環境を提供し、ビジョンやコンセプトに共感した人を採用したいという考えを持っているところが多いのが特徴です。そのため弊社のサービスを通じて採用された方には、求人ページに紹介されている企業の考え方やビジョンに共感し応募された方が多くいらっしゃいます。

—鎭目さんも、このサイトを見て転職をしたとお伺いました。それまで15年間勤めていたマイクロソフトという大手看板を捨ててまで、選んだ理由とは何でしょうか。

日本マイクロソフトでは、とてもやりがいのある仕事を任せてもらっていました。働く場所を選ばず仕事ができるリモートワーク制度が導入されていて、私もリモートワークを取り入れ業務を行っていました。子供が二人いるので、仕事をする限られた時間を最大限活用するためにはリモートワークという働き方が非常にフィットしていたため、この働き方をもっと世の中に広めたいという思いが次第に強くなっていきました。

そんな時、パラフトのサイトを偶然見つけたんです。個人に寄り添って、その人の働き方を応援し、幸せを実現させる企業理念に魅力を感じました。ここでなら、今まで培ってきたスキルや経験を生かせると思ったのです。また、全く新しい業態に飛び込んでみることにワクワクしたというのも、大きな理由のひとつです。

—リモートワークのメリットはどんなことがありますか。また、注意点もあれば教えてください。

働くということは、本来とても楽しいことであるはずだと思います。それが、例えば子育てや介護などの時間的制約、居住地と仕事の場との距離的制約などで制限されてしまうことは非常に残念です。リモートワークを取り入れることで、場所に縛られることなく自由に働くことが可能となります。つまり、時間と空間を乗り越えることができるのです。

しかし一方で、自由には責任が伴います。リモートワークで言うと、距離が離れているからこそ、お互いの業務を理解すること、実際に顔を合わせているよりも密なコミュニケーションをとることが大切になってきます。物質的な距離があるので、意識して伝え合うことが大切なのです。そのためには、メールだけでなくチャットやWebで行うミーティングがとても便利です。例えばチャットでやりとりすれば、その場でディスカッションしているかのようなスピーディなやりとりができるだけでなく、グループ内でその情報を共有することができ、議事録代わりにもなります。そこに居なくても、まるでお互いにその場に居るように仕事ができる感覚でしょうか。

—働く場所や時間を自由にするには、より強いコミュニケーション意識が必要とは蒙を啓かれました。今後、社会はどのように変わっていきそうですか。パラフトさんの展望をお聞かせください。

ワークライフバランスという言葉が注目されていますが、弊社では少し違う考え方で「ワークフィット制度」というものがあります。それは、その人がどう働きたいかに注視した考え方です。個々の“どう働きたいか”という意欲や意志に合わせることが、制度の軸となっています。まずその人が仕事でやりたいこと、仕事に対してのやる気を尊重し、もし制限となっていることがあるのであればそれを取り除き、より個人が生き生きと仕事ができるように柔軟に対応し、応援するというのが弊社の「ワークフィット制度」です。弊社では社員が全員働き方が違うというのが大きな特徴なのですが、早朝出社している社員もいれば、時短や曜日によって帰宅時間を変えている社員ももいますし、副・複業も可能です。リモートワークはその中の一つですね。

ワークとライフは決して分断されたものではなく、互いに大事なもの、生き生きとしたワークがあるからこそ生き生きとしたライフがあり、逆も然りだと思います。先日取材でお話したある方が、複数のワーク、複数のライフが絡み合いながら同時進行していく「モザイクワーク」を今後ご自身で実践していきたいとおっしゃっていたのが印象的だったのですが、まさに同感です。一人ひとりが持つ“どう生きていくか”が大切にされ、その多様性に社会が寄り添うことができる新しい未来を、パラフトを通じて創っていきたいですね。
(文:小高朋子、撮影:黒崎健一)

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