プラスワンダー レポート

【Rethink Booksイベントレポートvol.5】まつりごとを自分ゴトに!「政治を、はじめる、かんがえる」

2017.1.20  

天神明治通り沿いの期間限定書店『Rethink Books本とビールと焼酎と』。ここで毎月第4水曜日、私たち福岡移住計画はゲストをお迎えしてトークイベントを開催しています。

第5回目は、政治について考えるトークイベント。まずはみんなで乾杯!からスタートし、参加者からも質問がたくさんあがるワイワイと楽しい会でした。今回のゲストは政策コンサルタントの室伏謙一さんと、地域経済分析システム『RESAS』を開発したチームラボの床並展和さん。フラットなお2人からは、そもそも政治や政策とは何かというお話や、まちの現状についてまず数字で把握してみようというようなお話がありました。

こうして特定の政党や政治思想を超えて、政治はとっつきにくいと感じている人たちも政治について考えはじめるきっかけとなりました。「シリーズ化したい!」という声も多かった、この政治イベント。企画した福岡移住計画代表の須賀は、その思いについてこう話しました。

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須賀:「今40歳で会社も14年間やっているんですけど、正直、これまで政治のことって正面から向き合ってこなくて。福岡に来て、福岡が好きになってまちづくりのことをやり始めていくうちに、“まちの政治はどうやってつくられているんだろう?”とこの歳になってようやく興味を持ててきたんです。

そんな時にアメリカ大統領選があって、トランプ氏が当選しました。イギリスや韓国も大きく変わっているし、世界が変わる中で自分はあまりにも政治に対して目を背け過ぎていたなと思うんです。外国だと若い人たちがこういう場で酒を飲みながら政治の話をするのは当たり前だって聞きますけど、日本では政治の話をするのはなんかちょっとタブーみたいな感覚があったりしますよね。

なぜこのイベントをしようと思ったかというと、そういうタブー感をもうこのタイミングで変えたらどうかなって思ったからなんです。天神はそういう対話ができる町だし、この福岡からそういう空気を変えて、政治に関わってみようとか、政治について考え始めてみようという人が増えたらいいなと思うんですね。それが今日のきっかけです」

それから提示されたのが安心して政治について語り合うための“今日のルール”。
1)経験や支持政党を手放そう
2)お互いの価値観を尊重しよう、否定しないようにしよう
3)秘密厳守
4)楽しんで帰りましょう!

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ゲストの室伏さんは、政治とは“まちをつくること”だと言います。そして選挙ではない時に政治について話したり、たとえば各政党のHPを見てみることも政治参加の第一歩だと伝えました。

それから室伏さんに聞いてみたいことを、参加者のグループワークで決めることに。会場には付箋が配られ、各自聞きたいことを複数書いていきました。その中から“特にこれを聞きたい!”という質問をグループで選んで発表。その賑やかな様子を見た須賀は、“こういうパブリックな場で政治について一言でも言える環境っていいですね!”と嬉しそうでした。

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室伏さんは最後に、今のイケていない政治を変えていこうと話しました。

室伏さん:政治というのは、議論と説得のプロセス。でも今は議論が成り立っていない。相手が言うことを本当に聞いて、ああそうかといって返す議論が必要。今日みたいな場をきっかけに、そういうイケてない状況をイケてるように変えていけたらいいなと思います。”

そして後半はチームラボ床並さんのトーク。『RESAS』を使ったまちの状況の調べ方を説明しました。

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床並さん:「現状とあるべき姿とのギャップが課題となって、それを解決する方法が施策になります。だから現状を知ることがファーストステップなんですね。たとえば“観光客は福岡には泊まらない”という現状感覚は本当に実際そうなんでしょうか。『RESAS』で見える化してみると、たしかに宿泊ではまちが潤ってないというのがわかります。さらに見てみると、福岡市観光客の1/4が県外から来ているのですが、近隣県の人しか来ていないんですね。福岡には買い物に来ていると。そうすると九州外へより一層PRしていく必要があります。こうして数字を押さえておけば、その施策を自分ゴトとして県庁の人に話せるようになります。

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人から聞いた情報でなんとなく福岡の状態を知るんじゃなくて、『RESAS』でかんたんにグラフ化するなどして、肌感覚でわかって自分の地域を自分ゴトでとらえてほしいなと思っています」

室伏さん:「そうですね。まずは自分のまちを知ること。自分ゴトでしゃべれること。まちのことに関心を持つと、不満や違和感を覚えるようになると思うんですけど、その直感がすごく重要なんです。そうしたら“なんでそう思うんだろう?”という風に考えてみてください。どういう風に変えていったら自分が心地いいか?知って、考えることが第一歩です」

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床並さん:「はい。たとえばiPhoneって、通話機能をとるとiPodになりますよね。自分にとっての福岡から何がなくなると、自分が好きな福岡ではなくなるかを考えてもらえると、より新しい福岡の見方ができるんじゃないかな?
私はこんなところが一番好きだから福岡に住んでいる、と認識してみる。そしてプラスで、よりよくするための課題意識を持つ。これを今日のキーワードにしてもらえるとうれしいです」

最後に、再び参加者でグループワーク。今の福岡で変えたいこと、もっとよくしたいことについて話し合いました。それをまた発表して、全体で共有。みなさん様々な視点でまちへの思いを語っていました。

「政治を、はじめる、かんがえる」イベントは、シリーズ化を予定しています。政治について、まちの中で話してみたい方はぜひ参加してみませんか?お楽しみに!

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板村成道
山口県宇部市出身。
2011年に東京から移住。大分と熊本での暮らしを経て、2014年から福岡市在住。移住計画のライティングやWebディレクションに関わりながらソーシャルウェブマガジン『greenz.jp』などでもライターとして活動。