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【+Wander】福岡発のコラボレーションツールで多様なコミュニケーションを提案する、ヌーラボ橋本さんが考える働き方

2017.1.16  

チームの仕事をサポートするサービスを運営する株式会社ヌーラボ。プロジェクトの進捗を管理する「Backlog」、ウェブ上で図を共有できる「Cacoo」、ビジネスチャットツールの「typetalk」というコラボレーションサービスを世界中のユーザーに提供しています。チームでの仕事に「コラボレーション」を促進する、ヌーラボの「コラボのためのヒント」について、CEOの橋本正徳さんに聞きました。

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https://nulab-inc.com/ja/

−ヌーラボさんは国内にも3拠点あって、その社員さんで開発合宿をしたそうですね。合宿のように場所を変えると、どんないいことがあるのでしょうか?

場所や雰囲気を変えることで、考え方が変わったり、いつもと違うスイッチが入ります。普段あまりコミュニケーションをとっていない人たちとも話しやすくなるので、新しい考え方に気づき、インプットが増えるんです。

違った視点の人と話すと、自分が当たり前だと思っていたことが、そうではないことに気づきます。つまり、相手の意見を学びながら、自分の考え方も客観視できるんです。それはサービス開発でも重要です。ヌーラボのサービス開発では、ユーザーの意見を大切にしています。例えば新しい機能などは、ユーザーテストを実施して、社外のいろいろな人にサービスを試してもらい、フィードバックを頂いています。

そうそう。ヌーラボ本社の7階にはカフェスペースがあるのですが、ここでは月に一度「Geeks Who Drink」という社外向けの交流会を開催しています。子どもをつれて参加される方もいるので、子ども向けのオモチャも用意しています。様々なバックボーンを持った人たちが参加すると、多様なコミュニケーションが生まれます。こうした「多様性」から生まれたアイデアがヌーラボのサービスを作っているんです。

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−ヌーラボさんのコラボツールのおかげで、働く場所の選択肢が増えたという人は多いと思います。私たち福岡移住計画も『+Wander』という多拠点ワークスタイルを提案しています。この動きがますます進んでどこでも働けるようになったら、どんないいことがあると思いますか?

自分が住む場所の近くや、自分が生まれ育った場所で働けるといった、個人のライフスタイルに合った働き方が推進されると考えています。弊社のコラボレーションサービスのように、ウェブ上で仕事が完結するようなワークツールを活用すれば、育児や介護をしている人でも働き方の選択肢が増えるのではないでしょうか。場所の制限が無くなると、その日の気分に合わせて働く場所を決める人が増えるかもしれませんね。

−コラボを促進しているヌーラボさんが“遠隔コラボの壁”に感じることはどんなことですか?

時差と言語です。これらは障壁が高いですが、個人の努力次第で乗り越えられるものだと思っています。もっとも壁となるのは、“オープンではないマインド”です。

多様性を受け入れて、いろいろな考え方にオープンでいると、「僕はこう思っている」という “意見”ができる良い対話が生まれますが、自分の考え方だけにクローズだと「普通こうじゃない?」という“べき論”の押し付け合いが発生する悪い対話になってしまいます。僕たちは、自社サービスをつくるときに「これがあたり前」「これが一般的」という考え方は意味を成さないと考えています。

“普通”というのはみんなそれぞれ異なります。特に僕たちのチームには海外出身のメンバーもいて、多様性を大切にしています。そういう状況の中だと「これが普通」という基準はないものだと考えなければなりません。

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オープンマインドであることは、相手との距離に関係なく大切です。例えばテキストで「よろしくお願いします。」を柔らかく書こうと思って「よろしくお願いしますー。」と書いたとしても、人によっては「ー。」が逆に腹立たしいという場合があります。この個人の感覚差やエモーショナルな部分をツール側でどうクリアしていくかは課題です。一方で、こうした感覚差は、ツール側の問題というよりも、そもそもオープンな環境で伝え合うことができないことに大きな問題があります。遠隔で仕事をしたり、背景となる文化が違っていたりしても「お互いに向き合って伝え合おうとする姿勢」があれば、これらの壁はあまり問題にならないと思います。

もちろん、実際に会うことも重要ですが、それはコストがかかるし、実際に会ったところで相手の意見が必ずしも変わるわけではない。だからこそ、お互いが常にオープンマインドであり続けて、会わなくてもいいかなと思うくらいの信頼関係を築く必要があるんです。

これは一例ですが、オンラインでしか会ったことのない人を信用できるかどうかって、自分のマインド次第だと思うんです。相手はいい人であるという前提を忘れて、色眼鏡で人を見るような心持ちでいたら、どんなすごいツールがあっても、本当の意味でのコラボレーションは生まれないでしょうね。

ただ、注意しておくとリアルに会うことを否定しているのではありません。普段なかなか会えないチームメンバーとリアルで会う時は、もっと創造的な話や楽しいことを一緒に体験して、いい思い出を作れればいいなと思うんです。僕たちの合宿はそのための場でもあるんです。

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※合宿の様子(ブログより抜粋)

−コラボをもっと豊かにするために、どんなことを意識してサービスをつくっていますか?

世の中を見渡すとギスギスした職場とか、つまらない職場とか、そういう環境にいる人たちって多いと思うんです。でもオフィスに観葉植物があったりすると、ちょっと雰囲気が変わりますよね。人は明るいものに接していたら、自然と明るくなります。だから僕たちは「明るいソフトウェア」をたくさんの人たちに届けたい。パソコンの中にもちょっと楽しいツールがあった方が、明るく働けて仕事が楽しくなるんじゃないかな、と思います。

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板村成道
山口県宇部市出身。
2011年に東京から移住。大分と熊本での暮らしを経て、2014年から福岡市在住。移住計画のライティングやWebディレクションに関わりながらソーシャルウェブマガジン『greenz.jp』などでもライターとして活動。