農業×飲食業で食べるということを考える
筑後地域の中核都市・久留米市。ここ久留米で、飲食店を3軒経営している「おなか元気グループ」が今回の取材先です。
まずはグループ全体のことを社員の平川さんに伺った。
「グループ全体の活動は今のところ3部門あります。今回の求人の対象でもある『飲食部門』。これは3店舗を運営しています。その次に『農業部門』。久留米市北野町の筑後川沿いに自社農園を持っています。ここで、“おなか元気野菜”といって無農薬・無化学肥料・無除草剤の農産物を作っています。ここで収穫された野菜が、各店舗で料理されています。もうひとつは『社会福祉事業』ニート、引きこもりの人たちを対象に就労継続支援をしています。はじめは農園で自然に触れ合いながらの作業が主ですが、慣れてきたら、その方なりの適性を見て、飲食部門でも働いてもらいます。調理補助や皿洗いなどから始めて適正をちゃんと判断しチームの一員として活躍できる場を作っていきます。“全体を生かし、部分を生かす”という考えを基に「健康で楽しい人生のお手伝い」をテーマに各現場のスタッフの強みを生かし、お客様に喜んでいただきながらそれぞれが成長し、定量的な成果も出していけるようマネジメントしています。部門別になっているけど、全体としてはつながっているんですよね。」
「お店で提供してる野菜は自社農園の旬のものが多いのですが、全てはまかなえないため、主に筑後地域中心で九州一円からコンセプトを共有できる生産者さんや農家さんから調達しまています。調味料も、天然の醗酵調味料や、九州の塩にこだわっています。これから一緒に働いてくださる方は、コンセプトに共感でき、それを明るく楽しく伝えて行ける方が嬉しいですね。
お店の顔、そして伝達者となるホールスタッフを募集中!
「今回はグループ全店舗で募集をかけさせていただきます。今年3月にオープンした“農家れすとらん 自然の恵”(久留米岩田屋本館10階)。道の駅くるめ内の“おなか元気レストラン・ほとめき庵”と、六つ門町にある“おなか元気居酒屋・まんまる”です。それぞれ接客をメインに担当してくれる方を募集しています。ホールスタッフの仕事は心地よい接客をして喜んでいただくことはもちろん、私たちの取り組みや生産者の想いをスマートにお伝えすること、また調理担当者や経営陣にお客様の生の声を拾い伝えてより良いお店作りに協力してもらうことが求められます。」
グループ全体としても様々な方がいらっしゃるかと思いますが、平川さんご自身は働いていていかがでしょう?
「そうですね、大学在学中からずっと飲食業界で仕事をしていて、あ、大学は中退してしまいましたが・・・、7年くらい自分でお店をしていました。今は久留米市環境部の生ごみリサイクル、自社農園でもやっている元気野菜作りを通した食育活動や、ドラッカーの実践型マネジメントの勉強会などを一緒にさせていただいていた弊社の社長に声をかけて頂き今年の4月から働き始めたのですが、組織の中で自分の強みを活かせる場を与えて頂いててすごくありがたいな、と思っています。グループ自体も様々な事業があり、色んな人がいますが、同じ目的に向かって、お互いを生かしあいながら、成長していける事なんかも最高に楽しいですね。社長(写真左)は佐賀の農家の長男なんですが、20台半ばから経営者として生きてこられ、高い山も深い谷も乗り越えてこられた方なので、一緒に働かせていただくだけで非常に生きた勉強が出来ていると思っています。社長の志に深く共感していまして、どのように事業の目的を果たしていくか、みんなで成果を出し続けていけるか四六時中すり合わせをしていますが、その時間はワクワク脳みそフル回転でとても刺激的です。」
飲食業のイメージを、社会的に価値が高いものに
お話を伺っていると“食”をはじめとして社会的に好循環な取り組みをされていると感じますが、取り組みの中でどういったところが課題なのでしょうか?
「うちのグループだけの課題ではないと思いますけど、“人不足”ですね。飲食業界全体として“人不足”だと良く聞きます。きついとか休めないというイメージが先行してしまっているからでしょうか。実際立ち仕事中心なので足腰には・・・。でも、それ以上に得るものは大きいですよ。社長は20代前半レストランのロイヤルで修行をしており、その際ロイヤルが“水商売といわれて悔しい思いをしている人が多かった業界を、世間に認められる飲食業界にしていこう”というタイミングだったらしく、その志の高さに共感してがむしゃらに働いていたと聞きました。ロイヤルはその後株式上場し、今の誇りある飲食業界の源を作り上げられたことは周知の事実だと思います。そういったDNAが弊社にもあるということだと思いますので、今の社会に求められていることをしっかりと見つめ、新しい価値の創造に取り組み続けることで、お客様の喜びを生み出し、働く人たちのやりがい生きがいを作っていきます。」
久留米市は出会えるまち
平川さんご自身は大学生までは福岡市内在中ということで、久留米に引っ越してきて約15年とのこと。福岡県内とはいえども移住者としての視点もお持ちになっているかと思うのですが、久留米という町についてはどう思われますか?
「近代ではブリヂストン創業者の石橋正二郎、東芝の創業者であるからくり儀右衛門こと田中久重や、日本三大織物である久留米絣の発案者井上伝などを輩出しているクリエイティブでイノベーティブな気質がある地域だと思います。また、求めれば良い出会いがある程よいサイズのまちだと思います。中小零細企業やNPOが沢山あり、自分の人生を開拓して来られた方々が多いなーと感じています?そんな人と出会い、お互い情報交換・共有したり、時には協力し合ったり良い化学反応も起きやすいと思います。ほかのところに住んだことないので分からないけど、結構その辺熱いんじゃないかと思います。会社や社会での居場所作りを主体的に考える機会に恵まれて、望めば自分が成長できるチャンスにあふれている場所かなと。人との距離感ははじめすごく戸惑いましたけどね。福岡に比べても近いなぁ、熱いなぁ、湿度高いなぁって(笑)」
「また合併して中核都市になって10年経ちますが旧4町のインフラとかは課題かもしれませんね。けど、自分の好きな分野でいくと城島の蔵開きの集客は、合併以前よりも来場者が相当増えているんですよ。実行委員の皆様にはものすごいご苦労だと思いますが。だからマイナス面ばかりではないと思います。SNSの発達とか世の中の流れなのか?10年前よりも“地域起こし”とかを意識する人は増えたと思うんですよ。30~40代で地域の問題に対してそれぞれの強みを生かして活発に活動している人が増えてるんですが、繋がって一緒に面白いことをしていて、素敵な誇りあるまちになって行ってるなーと感じています」
最後にこれから久留米へ移住を検討される方には、どのような暮らしが待っていると思われますか?
「自分の歩幅で地域と関わりながら楽しみを作っていける暮らし。ですかね。主体的に動ける人にとってはチャンスも沢山ありますし、働くこと、地域と関わることで幸せを感じることが出来る思います。また自然が豊かで農業は九州でもトップクラスの生産量がありますので食に興味がある方にとっては一年を通して、季節の恵を楽しめる最高の暮らしが待っていると思います。そういった豊かな人、自然と出会うことで、素敵な新たな自分に出会えるかもしれません。」
福岡市からのプチ移住者である平川さんにお話を伺った事で、何となく久留米への溶け込み方というのもヒントを得たような気がします。飛び込んでみる事が近道かもしれません。
おなか元気グループ | |
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募集期間 | ~6月30日(火) |
採用人数 | 各店若干名 |
募集職種 | ホールスタッフ |
雇用形態 | アルバイト ※アルバイトからの社員登用制度あり |
勤務地 | 【自然の恵】久留米岩田屋本館10F【まんまる】久留米市六つ門町17-21【ほとめき庵】久留米市善道寺町木塚221-22 道の駅くるめ内 |
勤務時間 | 【自然の恵】9:00~19:00 ※5h程度【まんまる】15:00~25:00 ※5h程度【ほとめき庵】10:00~16:00 ※5h程度 |
給与 | 【自然の恵】時給750円【まんまる】時給800円【ほとめき庵】時給730円 |
福利厚生 | 交通費なし賞与なし有給休暇なし定年なし |
休日休暇 | 週2日(平日)※応相談 |
仕事内容 | 店舗内での接客 |
応募資格 | なし |
選考プロセス | STEP-1.本サイトへお申込みSTEP-2.面接(1回) |
備考 | 自主的に動ける方歓迎です。 |
おなか元気グループへのご応募
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選考の上、おなか元気グループよりご連絡します。
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