【+Wander】心を動かすWebサイト作りで注目!心の底の感情を大切にする高崎さんの「仕事も家族も大事」にする働き方

小さなカフェから大企業まで、いろいろな規模やジャンルのWebサイト制作を手がけるnon-standard world株式会社(通称:ノンスタ)。例えば絵本の中に登場しそうな空間で子ども楽しめるカフェ『クルミドコーヒー』(東京・国分寺)など、世界観を伝えて共感を生むWebサイト作りで注目されています。そんなノンスタはオンラインショップ「よりそう。」も運営。作り手の考えや想いが伝わってくるモノたちを通して、慌ただしい日々で硬くなりがちな心をふっと柔らかくする活動をしています。

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※クルミドコーヒー

東京で創業したノンスタですが、代表の高崎さんは家族で福岡に移住。子育てをしたい環境を選んだ結果でした。現在は東京と大阪にいるメンバーとリモートワークで仕事をしています。仕事でも暮らしでも、心の底にある感情に向き合って“本当に大切なものは何か”をとことん考える高崎さんに、働き方についてお話を伺いました。

−ノンスタがリモートワークを始めたのは高崎さんの移住がきっかけなのですか?

いえ、もともとリモートワークとは意識せずに別々の場所で働いていたんです。ノンスタをつくるきっかけになったのは、メンバーの佐藤と大学で出会ったことでした。佐藤と一緒に映画やフリーマガジンを作ったのがはじまりで。佐藤とはそれから15年くらいずっと一緒に活動しています。僕は卒業後にソフトバンクで4年半 Webマスターとして勤務してフリーになったのですが、佐藤も美大の大学院を卒業してからフリーに。それから2年間くらい一緒にホームページを受託制作したりしていました。当時からオフィスは別でそれぞれ仕事して、カフェでミーティングするスタイルだったんです。

きちんと事業にするため法人化したのが2011年です。そのまま3年間東京で働いて、僕が家族と福岡に移住したのが2014年です。ノンスタのメンバーは今5人になりました。福岡には僕と妻の2人、あと大阪に1人、東京には佐藤含めて2人います。

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ノンスタの働き方はリモートワークではあるけど、エンジニアの僕とデザイナーの佐藤がずっと付き合ってきた基盤があるんですね。お互いに何を考えているのかも何となく分かるという。それにWeb制作って作家業に近いと思うんです。たとえば小説家がオフィスに行かないことって誰も不思議に思いませんよね。それと同じで、基本的には孤独の中で創造する仕事。だから自分の作業は自分が集中できるところでやって、ミーティングが必要な時に集まるというスタイルなんです。

−法人化してから福岡の福津市津屋崎に移住されたんですね。どうしてこの場所に移住されたんですか?

子育て環境としていいなと思ったからです。僕が社会人2年目くらいの時に、『津屋崎ブランチ』というNPOが地域起業に関するワークショップをやっているのを妻が知って、彼女だけ参加しに行ったんです。すると“すごく良かった!”って帰ってきたんですね。自然も都会も近くてバランスのいい場所だし、人も温かくてきちんと対話してくれる人が多いと言って。それで僕も妻と一緒に5回くらい津屋崎を訪れました。“あそこに住んでいる人たちはいいなぁ”って言いながら。

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やがて長男が3歳になって、いよいよ幼稚園に入るぞという時に、東京の幼稚園を見学したんです。でも“これって窮屈じゃないかな”と感じて。広さもだし、親のクレームを気にする先生たちに“問題が起こらないことが大事”みたいな空気があって。うちの子はそれだと縮こまっちゃいそうだなと感じたんです。それで津屋崎の幼稚園も見てみると、やっぱり子育てにとってはこちらの方がいいなと感じて移住しました。もともとリモートワークだし、会社も3年目だったので、仕事の方は問題ないかなと。

移住してみると「サードプレース」ができたことも良かったです。会社と家族以外の3つ目のつながりができて。たとえばこのあたりを歩いているだけで近所の人と会釈したりして、それからだんだん知り合いになって、近所のお父さん同士で近くのバーで飲んだりとか。そして「ナナメの関係」があるのも津屋崎暮らしで気に入っています。東京だとよその家の子供ってなかなか叱れないんですよ。でもここだと近所のお父さんお母さんが、うちの子が危ないことをしていたら危ないと叱ってくれます。ご近所のおばあちゃんと話したりとかも楽しいですね。こうしたナナメの関係がある暮らしって自然でいいなと思うんです。

でも僕は田舎vs都会という見方はしていません。これもバランスが大事で、都会のいいところ、田舎の悪いところもあると思うんですよね。だから二元論的な議論じゃなくて、お互いにいいところを取り入れた議論ができたらいいなと思います。オフィス最高でリモートワーク悪でもなく、その逆でもなく、どっちも選べるというのがいいなと思います。

−なるほど。高崎さんのお話を伺っていると、枠組みや型に縛られないというか、柔らかい感じがしますね。AかBかというようなこともほぐして“自分が本当に大事なことは何か”と向き合ってものすごく考えているような。だからお客さんが大事にしていることにも敏感なのでしょうか?

そう言われるとなんだかうれしいですね(笑)Web制作をする時、僕たちは創造の発表の場ではなくて、お客さんの目的に合致するものを作る場だと思っています。人の役に立つものを作るということをすごく意識しているから、お客さんのお客さんのことまで考えて、人の心の動きを大切にして作っているんです。

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福岡ではたとえば徒歩5分圏内にクライアントさんが4件くらいいます。無理して営業したわけではなくて。近所の清掃行事とかに参加していると、「あんちゃん東京からきたんだって?仕事なにやってんの?」「ホームページやってるんです」で、作らせてもらえることになったり。東京だと「僕たちすごいんですよ!」みたいにすごさの証明から始まることが多いのですが、ここでは仕事の生まれ方もすごく自然だなと思います。

東京の大手クライアントと、ここのご近所クライアントと、バランスをもって両方できていることに「それって理想ですね」と褒めていただけることもあって。小さなお客さんでも僕たちの作る姿勢には変わりはなく、結果にコミットしたいなと思っているんですよ。美しいものを作って終わりではなくて。何のための美しさなのか、その美しさが結果につながったのか、きちんと分析もしています。

オンラインショップ「よりそう。」も“心が柔らかくなる小さな時間”をテーマに、大切にするものをあらためて考えることを大事にしながら運営しています。ただ商品を売るだけではなくて、暮らしとか働き方とか人生について考えてみようというような読み物も積極的に発信しているんです。

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※「よりそう。」で販売中の商品

−福岡移住計画では『+Wander』という多拠点ワークという新しい働き方を提案しています。もしこの動きが発展して、好きな時に好きな場所で働けるようになると、世の中はどう変わると思われますか?

おもしろい質問ですね!もしかして、人と人がもっと信頼し合うようになるかもしれませんね。フリーランス的な働き方が増えて、仕事での信頼がより大切にされるようになるんじゃないでしょうか。

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好きな時に好きな場所で働くというのは、フリーランス的な働き方だと思うんですね。会社が社員にその権利を認める場合、自由をあげる代わりにリスクも負担してよと。会社で決められた時間と場所でしっかりやりますという人には例えば退職金とかの保障はあるけど、好きな場所で好きな時に働くという人にはそういうものはありませんよとか。確かに、業績などの状況に合わせて流動的に人を増減させたい会社さんは増えてくるかもしれませんね。今はモノがあふれていて何を作れば売れるか分かりにくい時代ですし。なので自由になる選択肢と引き換えに、リスク負担を会社から要求されるようになるかもしれません。

僕自身もフリーランスの時期がありましたし、いろんなフリーランスの方を見てきました。実は長く続けられている人って、びっくりするくらい少ないんです。じゃあ続けられている人はどんな人かというと、人から信頼を受けることに対してものすごく気を使っています。一方で会社の役職に守られている人だと、自分自身が人から信頼されているかどうかに鈍くなりやすいのかもしれません。たとえば社内でも信頼を大切に仕事をしていれば、パワハラとかも起こりにくいのかなと思うんですね。だからフリーランスが増える社会というのは、人が人をより信頼する社会になるんじゃないかなと思います。

好きな時に好きな場所で働くのが普通になるというのは、裏を返せば自分でリスクを管理する社会。そこで生き残っていくためには自分が人を信頼して、人から信頼を受けることが大切になるはず。それはそれですごく気持ちのいい社会になるんじゃないかな。サラリーマンのプロ野球選手化というか。人からの信頼を裏切ってさえいなければ、日本を代表するような技術とかが無くても最低限食べていくということはできると思います。逆にいくら能力があっても、人からの信頼を裏切ると生き残れないんじゃないですかね。

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僕は働く場所と住む場所を自分で決めるようになって、自分の人生を自分で決められるというのがこんなに気持ちを明るくしてくれるんだと感じました。大企業だと正社員は住む場所まで決められたりしますよね。東京採用で大阪に転勤とか。だけど自分の人生を自分で決められるというのは、もし給料は減ったとしてもお金には替えがたいものだなと思います。

それに地方とか田舎の一見アクセスしにくい場所で働くのって、いいなと思うんです。だからこそエッジの立ったことができる、ということもあって。ここも移住者が多い町で、とんがった人や先鋭的な考え方を持って活動している人が集まっているんです。東京はインプットするにはとてもいいですが、僕は知的アウトプットをするにはちょっと都会から離れたところのほうがやりやすいと感じます。東京は東京ですごく好きなんですけどね。

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