今回、「ワイルドなエンジニアを募集したい!」という求人が舞い込みました。依頼主はヤフー株式会社、今回北九州オフィスにお伺いしてお話を聞くと、「あたらしい働き方づくり」を実践していく姿に取材陣も共感しました。
日本最大級のサービスを、守りながらつくる
今回社員募集をするのはヤフー株式会社の北九州オフィス「北九州センター」。福岡市内から車で1時間ちょっとの小倉駅前にあるオフィスです。セキュリティチェックを通過してオフィス内に入ると、人事担当の戸高さん、山辺さんが迎えてくれました。
−ワイルドな人求む!ということでしたが、どういうことでしょうか?
戸高さん:「ヤフーには『ヤフーバリュー』という行動指針があります。これを行動に移せるほど評価されるという指針ですね。その中に“圧倒的当事者意識”というのがあって。自らを動機づけ、圧倒的当事者となって動こうというのが会社の指針になっています。できない理由をあげるのでなく、創意工夫して解決する姿勢を大事にしています。自ら発信することもとても大事です。自分で課題を見つけて、周りを巻き込んで課題解決できる人材を求めています。
この「北九州センター」は2014年からBCP拠点(災害対策拠点)として機能していて、今後規模拡大を計画しています。北九州は災害に強い街だからです。官営製鉄所だった八幡製鐵所も事業拠点に北九州を選んで、ずっと稼働し続けていますよね。そんな北九州に『Yahoo! JAPANトップページ』『Yahoo!ニュース』などの編集・開発機能を分散して、東京がもし被災してもヤフーが止らないようにしているんです。そのバックアップ体制をさらに強化していきます。
こうお伝えすると北九州はサービス保守だけやる“守りの拠点”だとイメージされるかもしれませんが、そうではありません。場所に関係なく、仕事は東京と同じです。積極的にサービスをつくる“攻めの拠点”でもあるのです。そうしたことを強調したくて“ワイルドなエンジニア募集!”なんです。
ちなみに制度上では地域限定職と、転勤の可能性のある総合職があるのですが、今回の募集ではどちらの働き方でも受け付けています」
−なるほど。お2人は転勤でこちらに?
山辺さん:「私は北九州育ちで、ここでヤフーに入社しました。北九州というと八幡や小倉のイメージが強いかもしれません。でももともと北九州市は八幡・小倉・門司・戸畑・若松の5つの市が対等合併してできた都市なので、実は市内の街はそれぞれ個性的です。私が暮らす若松区は学研都市や新興住宅があったり、自然も近いのが気に入っています。バスで通っているんです」
※山辺さん
戸高さん:「私はこの拠点ができるというので、機会があってUターンしました。両親もこちらにいるので、将来的には戻ろうかなとは思っていたんです。北九州は物価も安いですよね。実際、福岡市より安いそうですよ。今回の募集求人の給料は東京と同レベルなので、生活コストも考えると東京より2〜3割は得をするような暮らしができるのではないでしょうか」
※戸高さん
−東京の仕事を、暮らしやすい北九州でできるんですね。
山辺さん:「はい。でも実は、北九州市外に住む社員も多いんですよ。遠い方だと、佐賀県鳥栖市・大分県中津市・山口県宇部市とか、他県からも通勤しています」
戸高さん:「そうですね。そして仕事もオフィス外でも可能です。『どこでもオフィス』という制度があって、エンジニアには特に好評です。私はというと、、正直あまり活用できてませんが(笑)立場上オフィスにいないといけないことも多くて。たまにカフェや自宅で仕事しています」
山辺さん:「私はオフィスが好きですね。眺望もいいし。特にリフレッシュルームからの景色が大好きで、ランチはいつもそこで食べています。それに北九州は東京よりもオフィスがコンパクトな分、コミュニケーションもたくさんとれていると思います。働く人の職種やサービスは様々ですが、日頃から横断して交流しています。楽しい職場ですよ」
フラットなチームづくり
ここから東京本社とテレビ会議をつないで、求人中のチームに実際の仕事内容などを聞くことに。
お話を伺ったのは、『Yahoo! JAPANトップページ』担当の金田さん(下写真右)と『Yahoo!ニュース』担当の高橋さん(下写真左)です。トップページとニュースは親和性が高いシステムなので一緒に採用するのだそう。デスクも隣だそう。
−それぞれどんなチームなんでしょうか?
金田さん:「トップページを担当している部署はスタートページユニット(社内では「スタペ」)といいます。エンジニアは総勢100名ほどで、内訳はアプリ本体のエンジニアと、サーバーサイドのエンジニアで半々くらい。サーバーサイドエンジニアは東京と北九州に拠点を分けていて、北九州では10月から4名体制になりました。業務内容はどちらの拠点でも大きく変わりません。
トップページは“ここだけやってください”ということはなくて、やりたい人は手を挙げればできるようにフラットなチームになっています」
高橋さん:「トップページもニュースも、編集者と密に連携します。編集用の社内ツールをつくるのも私たちの仕事です。エンジニアだけでなく多様な人と関わるチームです」
−大規模サービスの裏側を担うとなると、緊急対応などすごく大変なイメージがあります。夜でも何かあるとすぐオフィスに駆けつけるのですか?
金田さん:「緊急対応としては災害対応が多いと思います。あとは障害対応とか。でも何かあったらとにかくみんなが走ってオフィスに駆けつけるということはないですよ(笑)リモートでだれが今対応できるのか、まずきちんと体制を整理します。
ヤフーのエンジニアはノートPCを支給されているので、『どこでもオフィス』という制度を使って自宅で対応することもできます。回数制限はありますが、カフェなど自由な場所で業務していいんですよ。たとえば熊本の地震は夜に被災しましたが、本社オフィスにいたり近辺にいたメンバーはすぐに緊急対応に入って、自宅にいたメンバーはリモートで対応しました。急いで夜間のシフトを組んで、緊急体制を整えたんです」
−そうだったんですね。同じように東京で震災があったりするのに備えて、北九州に人を増やしているのですね。
金田さん:「はい。重要な拠点なので、体制拡充のために増員を進めています。この10月までにまずは受け入れ態勢を整備しました。これからはメンバーが増えていくステージ。今回の募集は、その初期から立ち上げに関われるチャンスでもあると思います。初期メンバーとして、一緒にチームを育てていきましょう。
最初は東京から北九州に技術などを伝授しますが、やがて北九州だけで自立することを目指しています。今回募集する初期メンバーには直接東京から技術を伝授しますので、そうした意味でも今回の募集は面白いのではないでしょうか。キャリアアップの方向性としては、エンジニアとしてスキルを上げていく方向はもちろん、管理職やリーダーポジションを目指す方向もあります」
高橋さん:「そうですね。エンジニア職を極めたい人も、ジェネラリストのようにやりたい人も、いろいろと受け入れる素養がヤフーにはあります。
そして北九州だからとか、東京だからとかいうことはなくて、フラットに考えています。なので能力が優れていて東京よりも北九州にいた方がパフォーマンスを発揮できるとすると、例えば北九州のマネージャーが東京をマネジメントするということもありえます」
−そんなにフラットなんだ!場所は関係ないんですね。
金田さん:「はい。東京と北九州はテレビ会議を常時接続して、オフィス風景も見えるようにしています。もちろんチャットや他のツールもありますが、こうするとオフィスのつながりをより強く感じられます」
高橋さん:「今話しているような感じで、いつもつながりっぱなしです。だから隣にいる感覚というと言い過ぎかもしれませんが、心理的な距離はとても近いと思います。」
金田さん:「東京と北九州のメンバーは、双方向で出張を定期的にしています。今年は特に頻繁に東京から北九州に出張しました。いろんなエンジニアが順番で2週間ずつ、北九州で勤務しながら交流したんです。これは今後も継続したいですね。私も頻繁に北九州に行っていて、対面のコミュニケーションも大切にしています。
東京から北九州に赴任した人がよく言うのは“通勤が楽”ということです。徒歩で通勤できるので“東京でもう満員電車に乗りたくない”って。私も長期で北九州に出張すると“これはかなりいいな!”と思いました(笑)」
高橋さん:「私も前期は4~5回は北九州出張しているので、月1で行っている感じです。その際にメンバーとフランクに話をする『1 on 1』という時間もつくっています。北九州は飲みニケーションの文化だと思うんですけど、北九州の本場の角打ちとか、我々も北九州を楽しんでいます」
−仲もいいんですね。どんな人と一緒に働きたいと思いますか?
金田さん:「スキル的にはPHPの経験があると望ましいですね。トップページで主に使っている言語はヤフーでカスタマイズしたPHPです。入社後に勉強しようという方も歓迎ですよ。経験はあるに越したことはないですが、間口は広くしたいと思っています。
北九州チームでOJT担当をつけるので、ほぼマンツーマンでしっかりと学べる体制があります。さらに東京で開催するセミナーにテレビ会議で参加したり、必要であれば出張で東京に来て勉強することもできます。
トップページという顔を担当して、日本のインターネットを背負うという気概のある方がいいですね。そして今後は地方拠点ならではの視点でも課題解決をやっていけたらなと思います。ワイルドに、どんどん提案して欲しいです。今は地方拠点がせっかくあるのに、あまり地方色を出せていないことを課題に感じています」
高橋さん:「スキル面ではニュースチームも、2~3年の経験がある方なら受け入れる覚悟があります。全く未経験だと厳しいとは思いますが、OJTなどで鍛えあげていきますよ。ポテンシャルを期待している一方で、スキルレベルによっては入社後はご本人にもかなり努力していただくことになります。
歓迎するのは待ちのタイプではなくて、サービスに積極的に自分から発信できるような方。我々は自分たちでサービスを持って、ユーザーが非常に近い所にいるので、ユーザーの声もダイレクトに聞こえてきます。社内で使っている編集ツールも私たちが制作していて、編集メンバーから使い心地や要望もすぐに届きます。だからこそ“自分はエンジニアだから”と壁を作るのではなくて、壁を乗り越えて協業したい方に来ていただきたいですね。
北九州にオフィスがあるおかげで、九州や沖縄の新聞社の方ともつながりがあります。そして“エンジニアだから新聞社や雑誌社と関わらない”ということはありません。本人が望めば編集者と一緒に新聞社に行って、もっと入稿しやすくするためのヒアリングをしたり、もっと見られるようにするためのアドバイスをしたりできます。
北九州に根付いて日本のインターネットメディアを牽引しようという仕事なので、東京ではなく地方から発信したい方に来ていただきたいです。東京と同じ仕事を地方で、というだけでなくて“地方ならではの視点”にも期待しています」
いつか福岡へ
続けて北九州オフィスで働くスタッフにもお話を伺いました。
−ご担当とお住まいを教えていだけますか?
染井さん:「デザイナー職です。那珂川町に住んでいて、博多南という駅から通っています」
小池さん:「ニュースのトピックスを担当しています。八幡西区の折尾という駅の近くに住んでいます」
久壽さん:「トップページ担当です。鳥栖市からの通勤です」
−遠くからも通勤されているんですね。
染井さん:「はい。でも新幹線通勤で乗車時間は30分もかからないんですよ」
久壽さん:「私もJRの普通列車で博多駅まで行って、そこから新幹線です」
−オフィス徒歩圏に住むのもありだし、電車通勤も楽というのはいいですね。みなさんUターンで北九州に戻ったんですか?
小池さん:「実家は宮崎市です。2009年に新卒入社して、2014年の9月まで東京勤務でずっとニュースを担当していました。上司から転勤機会の話があって“いこうかな”と思って、北九州に転勤したんです」
※小池さん
久壽さん:「私は大学までは福岡にいて、2008年に東京の方に新卒入社しました。東京では動画系のサービスをしていました。でも“いつか福岡に戻りたいなー”と思っていて、実は一度ヤフーを辞めたんですよ。それで2012年に福岡市の会社に転職したのですが、2014年に“北九州拠点を作るから戻っておいでよ”と声をかけていただいて戻ったんです」
※久壽さん
染井さん:「私は那珂川町が実家で、2007年入社です。東京ではヤフーニュースのアプリ開発を担当していました。いつか福岡に帰ろうと思っていて、たまたまチャンスがあったのでUターンしました。今はプロモーション担当で制作物を作ったりしています。CM制作とかバナーとかですね」
※染井さん
−染井さんは北九州センターのどんなところが好きですか?
染井さん:「北九州オフィスは東京に比べると人数も少ない分、みんなが仲がいいですね。いろんな職種の人たちと仲良くできるのが楽しいです。小倉の海を見ながら仕事もできるのでいいですね。オフィスからの景色が好きです。
週に1回は東京から出張メンバーが来ますし、よく飲みに行ったりしています。お酒を飲める方だとさらに楽しいと思いますよ(笑)」
−トップとニュースの仕事内容と、チームに向くのはどんな人か教えていただけますか?
久壽さん:「トップページの仕事では、最近だと『Yahoo! JAPANアプリ』にトピックスを表示させる裏側の仕組みを作っています。
小池さんがやっているのは、ニュース側でトピックスを制御して出すこと。僕はその情報を少し加工してYJアプリに表示できるようにしているんです。
欲しい人材としてはスキル面はあるに越したことはないですけど、話しやすい人がいいですね。人を育てるのが得意かというと、どうかな(笑)一緒に成長していければと思います!
仕事のことについては、そのための時間も設けますが基本は業務を通して教えていく感じです。勉強会としてはもっとオープンに、“ニュースとトップページの垣根を越えて勉強しよう”ということなどもしています」
小池さん:「ニュースページのバックグラウンドはシステムがゴッチャっとしているのですが、僕はそのシステムとか、表示する部分だとかの開発を担当しています。
僕たちは開発のメンバーですが、近くに編集職のメンバーがいます。彼らと一緒に地方の新聞社などパートナーとも仲良くなったり。パートナーの業務を軽くするための開発も進めているので、コミュニケーションが好きな人に向いていると思います」
−「どこでもオフィス」って、実際使ってますか?
小池さん:「“どこでもオフィス”使っていますよ。前日までに上長に相談すれば、大体OKです。半日だけ勤務という日もあるのですが、そういう時は半日自宅で“どこでもオフィス”、あとはそのまま休みにします。外で“どこでもオフィス”している人もいますが、僕は家族もいるので大体家ですね。
あとヤフーの制度では看護休暇もおすすめです。子育てで使って、本当によかったです。子供一人あたり年間5日間、2人なら10日間休みが取れるんですよ。去年も子供2人が3回インフルエンザにかかって、この制度でかなり助かりました」
イキイキと楽しそうに話す裏側には、仕事に対する熱もしっかり持ちつつ日々の生活も大切にしている充実した雰囲気が伺えました。東京と変わらない仕事内容で自分らしく働けるヤフーさんのお仕事。是非応募してみてはいかがでしょうか?
(撮影:松山タカヨシ ※ファミリーフォト・トルネ!)
ヤフー株式会社 |
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募集期間 | 決まり次第終了 |
募集職種 | 「Yahoo!ニュース/トップページ」のサービス開発エンジニア |
採用人数 | 8名 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 福岡県北九州市小倉北区浅野3-8-1 AIMビル5F(JR小倉駅新幹線口より徒歩5分) |
勤務時間 | フレックスタイム制 (コアタイム10:00~15:00)※標準労働時間7時間45分 |
給与 | 200,000円~375,000円+諸手当 |
福利厚生 | 賞与(年2回)、交通費(上限15万/月)、有給休暇、社会保険完備、どこでもオフィス 確定拠出年金、財産形成貯蓄制度、株式累積投資制度他 |
休日休暇 | 完全週休2日制(土、日)、祝日 |
仕事内容 | 《Yahoo! JAPAN トップページ》・高トラフィックを考慮した大規模なシステムの開発・運用・アンドロイド・IOS向けアプリのサーバーサイド業務 など※災害時急増するアクセスに対応し、24時間365日ユーザーに必要な情報を提供する 《Yahoo!ニュース》・ニュースを編集するスタッフのためのツール作成・各ユーザーに対応した、新しいニュースの提供をシステム化・編集スタッフの作業をストップさせない、システム保守 など |
応募資格 | 学歴・年齢等不問 |
選考プロセス | STEP-1.ヤフー求人ページへお申込みSTEP-2.書類選考STEP-3.面接(複数回) |
備考 | 【選考基準】社内選考基準に準ずる 【求める人物像】ウェブ・アプリ、いずれかの開発の基礎知識・スキルがある方 経験よりもあなたの「これから」を重視。ヤフーと一緒に成長して下さる方を求めています。 |
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