東京海上に新卒で入社し、2021年度から2年間、常務執行役員として九州エリアを担当した柿木一宏さん(2023年度より常務取締役として関西エリアを担当)。柿木さんが「日本にこんなにいいところがあったのかと感動した」と惚れ込む同エリアでは、キャリア採用を強化しています。「正しい営業」を貫き、エネルギッシュに挑戦を重ねてきた柿木さんに、これまでのキャリアや保険業界の未来、九州エリアで働く魅力、一緒に働きたい人物像までじっくり伺いました。前後編の2回に分けて、後編では会社の展望、九州でキャリア採用を強化する背景や採用基準・入社後のことまでお届けします。
保険会社のポテンシャルをもっと生かしたい
―柿木さんは保険業界の新たな可能性を模索されているそうですね。
従来、保険業界は、事故があったときに保険金という形で経済的な補填をさせていただくのですが、事業の領域をもっと広げていきたいと考えています。例えば、事前に事故が起こらないようにするコンサルティング的なサービス、事故が起こった後にどれだけ被害を小さくするかという事後のコンサルティング的なサービスの2つの領域です。また、サイバーリスクなど次々に出てくる新しいリスクにもいち早く対応する必要があります。
事例をあげると、先日3歳のお子様と奥様がいらっしゃる方が自動車事故を起こされて、車椅子の生活になりました。1億円を超える保険金をお支払いしたことで、ファイナンス面ではお役に立てたと思います。しかし、私としては保険金をお支払いして終わりでいいのかという思いがありまして。車椅子になったご主人が就労訓練できるところを探したり、就労先をご紹介したり、奥様やお子様が悩んだときに相談に乗れるコールセンターがあったり。そういうところまで寄り添える会社になれればと思っています。
―大きな可能性がありますね。
保険商品は形がなく、だからこそ重要な役割を持つ”人”を介して、個人や大企業、中小企業、自治体、NPOまでいろいろな業界や人と接点を持つことができます。その人たちが困っていること全てに幅広く対応できる業種なのです。これから世の中がどんなに変わってもリスクはあるので、非常にポテンシャルの高い業界だと捉えています。
知と知の交流でイノベーションを起こす
―九州ではキャリア採用に力を入れられています。
九州は魅力のある土地なのでUターンやIターンで来てほしいし、九州を盛り上げたいという思いがあります。新しい領域にウイングを広げたり、社会課題に挑戦しようとすると、弊社の社員の価値観や考え方、発想だけでは足りません。新しいイノベーションは知と知の交流から生まれ、知と知が遠ければ遠いほど生まれるイノベーションは大きい。ですから、キャリア採用でさまざまな経験をされた方に加わっていただけると、より大きなノベーションが起きる可能性が高まります。また、社内を新鮮な目で見て、「ここが変だよ、東京海上日動」というところを教えてもらい、仕事のやり方などもどんどん変えていくつもりです。
―海辺のシェアオフィス「SALT」と契約されたのはなぜでしょうか。
イノベーションを起こすためには場所も大切です。ここは目の前に海が広がる抜群の環境で、空港からも市内各地からも地下鉄ですぐ。福岡や九州の社員だけでなく、他のエリアの社員や社外の方もこちらに招いてミーティングや合宿を行っていて、知と知の交流が生まれています。
もう一つは、ビジネスは人とのつながりが大切で、つながりによってビジネスが大きくなると実感しています。SALTの代表の須賀さんは素晴らしい志をお持ちなので、SALTから人の縁が一層広がっていくといいなと思っています。
一人ひとりのやりたいことを引き出し応援
―今回は九州で働く方を募集されるとのこと。どのような働き方になりますか。
弊社には全国転勤があるグローバルコースと、九州内で働くエリアコースの2パターンがあり、業務内容は同じです。今回募集している九州限定のエリアコースには、さらに九州内で転勤のあるコースと転勤のないコースがあります。ちなみに弊社の社員は約6割が女性で、多くの女性が活躍しています。
―全く違う業種からの転職でもいいのでしょうか。
もちろんです。ただ、金融商品に関して最低限の知識は必要なので、集合研修があります。あとは配属先で先輩社員が1対1でサポートする制度があり、職場全体で受け入れてサポートしていくので、安心してご応募ください。
―どんな方を採用したいですか。
自分はこうしたいという意思をしっかり持っている方に来ていただきたい。新しい会社に飛び込んでこられる方は、何かしら理由をお持ちで、したいことがあるのではないでしょうか。仕事は「たい」が大事。「〇〇したい」という内発的動機が仕事を前に進めるエネルギーになります。
人はみんなやりたいことを持っていると思っています。それを言える人は発信して行動すればいいけれど、一方で言えない人もいる。そんな人も含めて話しやすい環境を作り、傾聴して引き出すことがすごく大事で、そんな文化のある会社がダイバーシティ&インクルージョンだと私は捉えています。社員はもちろんお客様の思いも引き出して、解決していけるような人や会社を目指したいですね。
―一人ひとりを大切にしようという目線が優しいですね。
声をあげられない人とその思いにどうリーチしていくかは重要なことだと思っています。東京中央支店長のとき、コロナで子ども食堂がバタバタ閉鎖して、これまで通っていた子たちはどこでご飯を食べているのか心配になりました。区役所に電話すると、食材を持ってきてくれたら届けると言われたので、社員に声をかけると食材がたくさん集まり、区役所に持ち込みました。最近は大分で、子ども食堂×フードロス問題をつなぐ取り組みを始めようとしています。
―柿木さんは人をとても大切にされていると感じます。
今、世の中でダイバーシティ&インクルージョンという言葉が使われていますが、弊社はもともといろいろな個性の社員がいる会社です。私自身仕事に関して先輩方に指導していただく中で、新入社員時代でも常に「お前はどうしたいんだ」と聞かれてきました。そこで鍛えられ、100人100通りの力を結集することで、いい仕事を生んできたと感じています。人のポテンシャルを引き出したいし、ポテンシャルを出すためには心の健康が大切で、メンバーの心の状態にも気を配っています。
「幸せイノベーションカンパニー」を目指して
―入社後にはどんなことを期待しますか。
知と知の交流からイノベーションが生まれるという観点でいくと、入社後も変に染まることなく、それぞれの専門性や個性をしっかり発揮してもらえればと思っています。
住む場所と仕事を変えるのは、大きな決断です。ご家族がいる場合は、ご家族の応援も欠かせません。弊社に転職して、ご本人だけでなくご家族にも良かったと思ってもらいたい。ご家族がいても単身でもワークだけでは不十分で、その点九州の豊かな生活環境によって、本人も家族もエネルギーが湧いてくると思いますよ。
―柿木さんはご出張も多いのでは。
そうですね、東京から福岡に帰ってくると、本当に家に帰ってきたなって感じます。まだ福岡に来て2年目なのですが(笑)。私も妻も関西出身ですが福岡を気に入っていて、本当に人が優しいねと話しています。
―最後に、御社への転職を検討されている方にメッセージをお願いします。
損害保険事業という事業はまだまだポテンシャルがあると思っています。具体的には、自動車保険など従来からのリスクへの対応、サイバーリスクなどの新たなリスクへ対応、そして事前の事故防止から事後のフォローまで含めた事業領域の拡大、他業界との協業による社会課題解決など。我々は世の中から不幸になる人を一人でも減らし、ちょっとでも幸せを感じる人たちを増やしていく。そんな幸せのエコシステムを運営する会社なんだと思っています。今後この素晴らしき九州の地において更なるチャレンジを続けたいと思っていますので、是非我々の仲間になりませんか。
2025年4月入社募集要項
企業名 | |
募集職種 | ①エリア総合職(営業) |
職務内容 | 入社後の配属は、日本国内の営業部門または損害サービス部門となります。なお、その後の職務内容の変更範囲は、国内・海外営業(損害保険の引受など)、損害サービス(損害の調査・保険金の支払)、商品開発、営業支援、資産運用、情報システム、一般管理、海外事業などといたします。 |
応募資格 | 必須:大卒以上(含む短期大学卒) |
選考・募集地域 | 北海道エリア 東北エリア 首都圏エリア 北関東・甲信越エリア 東海・北陸エリア 関西エリア 中国・四国エリア 九州・沖縄エリア |
給与 | 年収500万円~1200万円 |
勤務時間 | 9:00 ~ 17:00 テレワークの活用や下記制度などにより、柔軟で生産性高い働き方を推進しています。 ●勤務時間自由選択制度(スーパーマイセレクト):本人の申請に基づき、会社が業務に支障のない範囲として認めた場合に、勤務時間を5時~22時の間から選択することができる制度 |
勤務地 | 募集地区管下の各事業所、または現在お住まいの場所から通勤が可能なお近くの都道府県の事業所(本人の同意なしに転居を伴う人事異動はありません。なお、本人のキャリアビジョン実現のために一定のエリア内で転居転勤を可能とする制度(ワイド型)を選択することもできます。この場合は諸手当が支給されます。) |
その他 | 社会保険:雇用保険、健康保険、厚生年金保険、労災保険 休日:毎週土曜日、日曜日、国民の祝日に関する法律で定めた祝日・休日など 休暇:所定の年次有給休暇(初年度13日(4~9月入社の場合)・6日(10~3月入社の場合)、次年度以降20日) 福利厚生:厚生施設/保養所・テニスコート・グラウンドほか各種運動施設、その他/従業員持株会制度、企業年金基金ほか ※一定のエリア内で転居転勤を可能とする制度(ワイド型)を選択し、本拠地から転居を伴う事業所に配属となった場合は、社宅貸与、転勤諸費、帰省手当が支給されます。本拠地は応募地域内の通勤可能かつ入居可能な住居の住所とします。入社時に前述の住所がない場合、応募地域内の代表事業所の住所とします。なお、本拠地は転居の有無を判断するための基準となります。 |