福岡市中心部から車を走らせること30分。のどかな田園風景と、山、川に囲まれた那珂川町・南畑地域に到着します。ここ、“都会に近い田舎“の南畑で、地域活性の取り組みを行う「地域おこし協力隊員」の募集がスタートしています。水遊びスポットとして人気の「中ノ島公園」敷地内にある移住交流促進センター「SUMITSUKE」で、那珂川町役場の担当者である重富雄太さんと、第一号の地域おこし協力隊員として活躍されている長尾牧子さんにお話を伺いました。
※中ノ島公園
「南畑ぼうぶら会議」のサポートと、イベントの企画運営
−地域おこし協力隊員を募集した理由は何でしょうか?
重富さん:「南畑地域は、那珂川町の南にある山林に囲まれたエリア。町の50%を占めるほど広い地域ですが、過疎化が進んでいます。那珂川町全体としては人口が増え、平成30年には市制施行を予定していますが、南畑では地域で唯一の小学校『南畑小学校』の児童数が100人を切ってしまい、廃校になる可能性が出きました。そこで『南畑ぼうぶら会議』(南畑地域活性化協議会)という地域団体が立ち上がり、地域を活性化するイベントの開催や情報発信に取り組み、人を呼び込もうと活動しています。現在、その団体が法人化を目指しているので、地域おこし協力隊員の方にはそのサポートをメインに、地域に関わるさまざまな問題に取り組んでもらうために募集を行います」
−既に隊員の方が活躍されている中での追加募集ということですが、新しい方はどのような仕事を行うのでしょう?
重富さん:「長尾には、3年前からぼうぶら会議のサポートに取り組んでもらっていたのですが、ここ最近は移住促進事業に関する業務の割合が増えてきたので、追加で1名募集することに。新しい隊員の方には、法人化サポートに加えて南畑地域の地域資源発掘や、HPやSNSなどでの情報発信業務、地域おこしイベントの企画や運営支援業務、そして長尾が行っている移住促進事業のサポートなどをお願いしたいと思っています。また、南畑ぼうぶら会議は、南畑在住のアーティストを訪ねる『南畑美術散歩』というイベントを3年前から毎年開催しているのですが、そこでメインとなって準備を進めるという仕事もお願いする予定です」
−どういった方に来て欲しいですか?
重富さん:「法人化のサポートという仕事なので、できれば起業支援などそういった経験があれば。また、取材して記事を書いたり、ブログやSNSで情報発信ができる方、イベントやプロジェクトの企画や運営に関わったことがある方など…。もちろん今話した全てに当てはまる方を望んでいる訳ではありません。どれか1つでも経験がある方、そして何より地域住民とのコミュニケーションが主になる仕事なので、人と接することが好きということが大事ですね」
自分のスキルが生かせて、沢山の人と出会えると思った
−長尾さんが地域おこし協力隊員に応募した理由は?
長尾さん:「元々は福岡市内に暮らす専業主婦だったんです。一番下の子どもが小学校に入学したのをキッカケに仕事を始めようと思っていたところ、募集を見みつけました。以前はデザインや現代美術の仕事に関わっていたり、大学で経営について学んでいたこともあり、そういった経験が生かせるのではないかと。また町まちづくりについても興味があったし、何より人とコミュニケーションをとることが好きなので応募しました」
−3年間、仕事をしてみてどうですか?
長尾さん:「とにかく、ずっと外に出っぱなしでしたね。特に最近は移住促進に関する事業にかかりっきりで。専門の不動産事業者と連携して、南畑地域の空き家情報をWeb(SUMITSUKE那珂川)に掲載し、移住していただける方を募集しているのですが、そこに載せられる物件情報を地域の区長さんから収集したり、それでも物件が足りないので、地域行事や役員会に顔を出して物件の掘り起こしに奔走したり…。とにかく、あちこちに行ってしゃべりまくっていました(笑)。その甲斐あってか、希望していた若いご夫婦とのマッチングが成功し、南畑に暮らし始めて新たにお子さんが生まれたり…。少しずつですが、成果も出始めています。自分が関わった人が地域に入って、どんどんそれぞれの世界を膨らましている姿を見ると、地域の活性に役立てられたかなと嬉しく思います」
※SUMITSUKE那珂川に掲載中の空き家物件
南畑地域の魅力を掘り起こし、積極的に発信して欲しい
−これから入ってくる隊員の方に先輩からアドバイスをお願いします!
長尾さん:「役場の仕事としての制約があるなかで自由度があると感じています。自分の意見や提案が言いやすい空気感があります。それと、ぼうぶら会議の法人化サポートというはっきりとした目的があるので、仕事がしやすいのではと思います。南畑地域活性化事業では、ぼうぶら会議のメンバーはもちろん、プロデューサーや役場との連携が大切です。この5年間、南畑がやってきた取り組みの流れがある中で、“よそ者目線”から南畑の魅力を掘り起こし、提案をしながら事業を進めていってもらえたら。若くてバイタリティあふれる方にぜひ来ていただきたいですね」
法人化サポートやイベントの企画運営、移住促進まで、幅広い業務が用意されている南畑地域の地域おこし協力隊員の仕事では、あなたのスキルがきっと生かせるはず。明るくて気さくな長尾さんという頼もしい先輩と一緒に、地域を盛り上げていきましょう!
※活動拠点となる移住交流相談センター「SUMITSUKE」
※(注)今回は当サイトへのご応募は必要ございません。 那珂川町役場への直接の書類送付もしくはご持参で応募完了となります。 下記内容をご確認の上、直接お申し込みください。
会社名 | 那珂川町役場 |
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募集期間 | 〜10月6日(金) |
募集職種 | 地域おこし協力隊 |
採用人数 | 1名 |
雇用形態 | 嘱託職員 |
勤務地 | 那珂川町役場 (福岡県筑紫郡那珂川町西隈1-1-1) および SUMITSUKE(那珂川町移住交流推進センター) (福岡県筑紫郡那珂川町大字市ノ瀬443-1) |
勤務時間 | ・月曜日から日曜日まで(週休2日)38.75時間 午前8時30分から午後5時まで(シフト制)
(休憩時間 午後12時15分から午後1時まで) ・土曜日、日曜日及び祝日に勤務した場合は、勤務日を休日に振り替えます。 |
給与 | 月額178,200円 ※賞与はありません。この月額から社会保険料の本人負担分を控除します。 |
福利厚生 | ・健康保険、厚生年金、雇用保険に加入していただきます。 ・休暇については、那珂川町嘱託職員規程によります。 (例)初年度は年次有給休暇9日、その他休暇あり ・住居については、南畑地域内に町が借り上げますので、隊員自身で負担いただく家賃はありません。 ・光熱水費は、協力隊員の負担とします。 ・活動に使用する車両及びパソコンは貸与します。 ・その他、活動に必要な経費(消耗品費、旅費等)については、予算の範囲内で町が負担します。 ・任期終了後の南畑地域での事業 ・起業等につながるもので、かつ本来の隊員業務に支障がない範囲であれば、副業も可とします。 |
休日休暇 | 週休2日 |
仕事内容 | (1)南畑地域活性化協議会の法人化(事業化)支援業務 (例) ・事業計画等の作成支援 ・南畑地域活性化協議会が行う事業の企画 ・運営支援(南畑地域で栽培されている農産物の販売・加工品開発支援) (2)南畑地域の地域資源発掘及び情報発信業務 (3)南畑地域おこしイベントの企画及び運営支援業務 (4)南畑地区移住促進事業に関する業務 |
応募資格 | 応募時点で、満20歳以上45歳未満の方(性別は問いません) |
選考プロセス | STEP-1.書類審査 ※(注)今回は当サイトへのご応募は必要ございません。 那珂川町役場への直接の書類送付もしくはご持参で応募完了となります。 下記内容をご確認の上、直接お申し込みください。 ・申込み用紙(PDF) ■小論文(任意様式) 【申込先】 STEP-2.面接 書類審査合格者を対象として、10月16日(月)(予定)に、面接試験を実施します。 |
備考 | 《求める人物像》 下記①から④のいずれかにあてはまる方 ①起業や団体等の法人格取得の経験がある方 ②取材して記事を書く、または、ブログやSNS等で情報発信を行なう業務に従事した経験がある方 ③接客業や営業職の業務に従事した経験がある方 ④ベントやプロジェクトの企画、運営の業務に従事した経験がある方《その他》 ・応募に際して、現地見学等を希望される場合は、元先輩隊員等がご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。ただし、那珂川町までの交通費等は自己負担となります。 |