移住に重要なコミュニティはこういったところからはじまります。
サザエさん商店街通り
福岡市早良区の西新地区には東京都世田谷区にある桜新町商店街に次いで2ヶ所目となる『サザエさん通り』があります。作者である故・長谷川町子さんが百道の海岸を歩きながら登場人物を発案した地ということを記念して平成24年に誕生しました。
地下鉄西新駅を降り改札を抜けるとこのような陶板もあります。
※夕刊フクニチ新聞で連載がスタートした際の第1話
そんな西新にこの度新しく『サザエさん商店街通り』が誕生しました。
この『サザエさん商店街通り』というのは西新にある5つの商店街(西新中央商店街・中西商店街・高取商店街・藤崎商店街・オレンジ通り商店街)をつなぐ道の通称を指すそうです。
さっそく歩いて見えてきたのは、西新商店街の名物と言われる「リヤカー部隊」。西新商店街は13時〜19時は歩行者天国になり、この間にリヤカーに野菜や果物、魚介類などを載せて販売しています。
いつもは約10台程度が並んで販売しているそうですが、この日は午前中の雨と極寒の日ということもあり2台しか出ておりませんでした。店主にお話を伺うと「昔は50台くらいずらっと並んでいた。人も減ったね」とのこと。
それでも他の商店街に比べたら多くの人通りがある賑わいのある道沿い、路地裏に入ると落ち着いた古民家で工芸品を販売しているお店もあり、奥では常連さんが休憩をされていました。
※ちなみにカフェ機能はありません。
※民藝・工藝の舘どいざき西新店
さらに開拓すべく福岡のソウルフードと呼ばれる「むっちゃん万十」片手に歩いていると、懐かしい雰囲気の通りを発見!
※これがむっちゃん万十。中身はもちろんハムエッグ。
その名はサザエさん商店街通りの一つ中西商店街を横に通っている「おもしろ21通り」。
ここが東京でいう下北沢の雰囲気に似ています。
(私たちは元々下北沢にオフィスを構えており、福岡に移住してきました。※現在も下北沢オフィスはシェアオフィスとして運営しております)
昔ながらの定食屋もあり、おしゃれなカフェやパン屋、古着屋、雑貨屋などわくわくする通りでした。
(ご紹介したいお店がたくさんあるので、後日レポートします)
また、西新中央商店街に入りすぐ左側には「西新名店街」という通りもありますが、この奥にある『福どり』というお店が最強のコスパでした。
写真には載せてませんが超ビッグな鶏カツが160円というのも。
現物は是非お店に行ってみてください。もやは料理するよりも安いです。一人暮らしには嬉しいのコスパでした。
(揚げ物ばかりで健康云々は置いておいて。。。)
今回のまち歩きでは店主やまちの方に決まった質問を投げかけていました。
−ここ(西新商店街)はどんな町ですか?
すると皆さん口を揃えるように同じことを答えます。
「西新はすごくいいとこよ。住みやすい」
※ちなみにお父さんが持っているこの旗いただきました。w
“商店街”のイメージというと大型ショッピングセンターの台頭により、シャッターが閉まったところが多く、そこの人たちも「何もないよ。。」とどこか弱気な発言が多いイメージがありますが、西新の商店街は違いました。
皆さん自信を持って「いいとこ」と発言されています。
いきいきと自分らしく暮らし生活している人の周りには自然と人を惹き寄せるものがあるのかもしれません。
最後に西新商店街のWebサイトを見てみるとこんな数値データがありました。
西新駅徒歩10分以内賃貸物件の平均賃料
ワンルーム・1K・1DK | 3.9万円 |
1LDK・2K・2DK | 7.35万円 |
2LDK・3K・3DK | 10.46万円 |
3LDK・4K・4DK | 11.72万円 |
※資料「HOME’S 家賃相場情報(2014年8月29日)」
西新といえば、天神から地下鉄で7分、大濠公園までは3分という好立地です。
むしろ天神も大濠公園も自転車で行ける距離です。
例えば渋谷からこの距離感の物件相場(1K:7〜10万)と比較するとライフコストの差が格段に出ますね。
東京時代に通勤時間40分かけて狭いアパート1Kに7万円かけていた時を思い出し、いろんな想いで西新をあとにしました。。。(苦笑)