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【+Wander】福岡に眠る企業ストーリーを全国へ。PR Table編集長 菅原さんの地方発掘ひと月ワーク

2017.4.3  

『+Wander』を利用して東京から福岡にやってきたのは、株式会社PR Tableの共同創業者で取締役/編集長の菅原さん。

PR Tableは、企業や団体向けにストーリーテリングサービスを提供しています。ストーリーテリングというのは、ストーリーを通して共感を呼んだり納得度を高めてブランディングをする手法のこと。国内700社以上の経営者や人事・広報担当者がPR Tableのサービスを使って広報ストーリーを発信しています。


https://www.pr-table.com

企業が自分でストーリーをつくって掲載できるPR Table。必要時にはPR Tableが作成を有料代行しているそう。

菅原さんは、地方に眠るストーリーを見える化し、それが活用される環境をつくることで地方活性化の役に立ちたいと考えています。今回はそのために福岡に1ヶ月間滞在。『+Wander』を利用してどんなつながりができたのか、そして広報のプロから見た福岡の魅力についてお話を伺いました。

ストーリーが持続的に発信されるしくみづくり

−菅原さんは福岡の広報担当者コミュニティ「PR Fukuoka」が開催する勉強会の講師として福岡に呼ばれたんですよね。それから福岡に1ヶ月滞在ということで、当初は福岡をどのように見ていたのでしょうか。


※レポートはこちら(https://hood-tenjin.com/2017/01/17/0117/

福岡はITスタートアップの街としても見ていましたが、同時に100年続くような老舗企業や個性的なお店が多いこともリサーチをして注目していました。ですが東京にいると、広報のプロである私たちでさえも地方の情報はつかむのが難しいんです。

私たちは、ストーリーに会社の大小は関係なく等しく持っていて、等しく発信する権利があると考えています。そこでもっと地方から全国に情報が発信されるように仕組みづくりで貢献したいなと思いました。

それで福岡に呼ばれたのをきっかけに、地方で眠るストーリーの見える化をまず福岡ではじめてみることにしたんです。実際に来てみて気がついたのは、福岡は企業広報の需要と地元ライター需給のバランスがいいんです。

−広報ストーリーの需給バランスですか。PR Tableが福岡の地元ライターにも目を向けるのはなぜですか?

PR Tableでは作成代行もサービスとして提供しているのですが、そのためにはストーリーのつくり手であるライターさんが必要です。出張取材も可能ですが、地元ライターさんの方が深い話を引き出せると考えているんです。

さらには、ストーリーをつくりだす仕事とお金の循環は地元でまわった方がいいと思うんですね。いいストーリーが持続的につくられるためには、その仕組みが必要です。

福岡は住みやすい街なのでフリーのライターさんも増えているようです。その一方で、地元福岡の仕事だけで生活できているライターさんは思ったほど多く無いんだなと気づきました。地元で仕事が少ないという理由で、仕方なく東京に出稼ぎに行っているというんですね。

そこで地元ライターさんと、広報を強化したい企業さんをPR Tableがおつなぎしていくことで、お金と仕事が地産地消でまわるしくみをつくれたら、双方がハッピーになるんじゃないかと思ったんです。福岡は企業側の需要はある状態です。


※福岡ライターと一緒に取材した龍宮株式会社。うきは市で“脱脂綿の寝具”をつくる、70年続く老舗企業。

PR Tableとしても良質なコンテンツがたまっていくのはうれしいし、東京や全国の方も福岡の情報にアクセスしやすくなると、みんなうれしいんじゃないですかね。

都心と海辺を往復する暮らしで、福岡の街が見えてきた

−『+Wander』では「HOOD天神」と「SALT」の2拠点ご利用いただきました。天神の都心部と今宿の海辺の両方ではたらいてみていかがでしたか?

2つの拠点を行ったり来たりするような使い方をしました。HOODではライターさんと面談をしたり、企業さんと会ったり。アポの間でPCワークする場所としても便利でした。SALTでは集中してPCワークすることが多かったです。


※SALTワーク

HOODとSALTでは人と出会いも生まれました。拠点滞在をきっかけに、紹介で会えた人もいて。福岡では1人か2人経由すればだいたいの人に会える感じなので、最初のキーマンとつながりやすい環境だと思います。

この1ヶ月で200人以上はお会いできたと思います。東京に戻ってもオンラインでつながり続けられるし、実際に一緒に仕事をさせていただけるようになった方たちもたくさんいます。

福岡で1ヶ月暮らしたことで、東京にいても福岡の企業、ライターとも仕事ができるようになったかなと思います。これからも福岡は訪れるのですが、もしこちらの仕事が多くなれば、生活費の安い福岡に住んで東京に出張に行くというスタイルもありなんじゃないかと、ちょっとイメージできました。

福岡にいて東京の情報をとるのと、東京にいて福岡の情報をとるのとだと、今の私たちの状況だと後者の方がよほど難しいんです。例えば福岡では、ふつうに台湾のことが話題になったりするんですよね。その肌感覚は東京にいた時には無かったです。明言はできませんが、おそらく福岡にいた方が、東京と福岡の両方から情報を得やすいので効率的かなと感じているんです。

誇りの伝播が、街の引力になる

−福岡の人って、よく地元愛が強いって言われることもあるのですが、それって広報的にはどうなんでしょうか?

すごくいいですよ。福岡は今、とてもいい状態だと思います。福岡市や福岡県を1つの“会社”として見ると、それって“従業員満足度が高い状態”だといえます。

たとえば私も、地元の人に福岡のいろんなところに連れて行ってもらいました。美味しいローカルフードのお店とか。で、気づいたのですが、そうしておもてなしをしてくれた方のほとんどが福岡出身者ではないんですね。移住した方たち。企業でいえば、あたらしく入社した方たちです。

その人たち自身もまた、地元の人におもてなしをされてきたから、今度は自分たちがおもてなしをしているんです。福岡を好きになって帰ってもらいたいと思って。自分の街を誇りに思っているというのが相手に伝わるというのは、いいですよね。

こうして福岡愛がどんどん伝播していくんですよ。そうすると、街に“引力”が生まれます。福岡はこの引力が強い。その中心にいるのが、福岡ネイティブな方たちです。だから移住者はこの人たちへのリスペクトを忘れないことが大事だと思います。

これが会社だとすごいことだと思いませんか?「うちの会社いいよ」っていうことを、広報担当者とか経営者だけじゃなくて従業員だれしもが発信する会社。こうなるためには従業員満足度を高めることが必要です。そして企業広報はそのための役にも立つんですよ。広報は、社内に向けてのものでもあるんです。PR Tableはストーリーを通して、企業も、そこではたらく人もハッピーにしていきたいと思っています。

−地元愛はどんどん出していいんですね!では、ビジネス面では福岡はどうでしたか?

そうですね、福岡はビジネスチャンスの街だと思います。たとえば福岡には海があってゆったり暮らせるからいい、というだけではないと思うんですよ。そういう自然豊かな環境に、都心から20分で行けるというのが本質かなと思います。空港からも30〜40分ですよね。

地方で “丁寧な暮らし”ができますというだけではなくて、むしろ実ははたらく環境としてとてもいいんです。企業が集まる天神ではすぐに人に会いに行けるし、集中して作業したくなれば20分で別世界に行けて集中できる。これが福岡ならではの魅力かなと思います。ただ海辺で働きたいなら、それは福岡じゃなくてもいいかもしれませんね。

1ヶ月暮らしてみて、福岡移住はおすすめです。ただし、ゆるやかに働きたいから移住したいというのではなくて、ビジネスチャンスを広げたいから移住したいという人におすすめですね。そういう人にこそ福岡はぴったりだと感じます。もしそうでなければ、街の成長に置いていかれる気がするんですよね。

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板村成道
山口県宇部市出身。
2011年に東京から移住。大分と熊本での暮らしを経て、2014年から福岡市在住。移住計画のライティングやWebディレクションに関わりながらソーシャルウェブマガジン『greenz.jp』などでもライターとして活動。