【ママとこどもの良い暮らし】こどもの目を見て“一緒に食事”を楽しむ場所。けやき通りにある家族の温もりあふれるカフェ(キラキラカフェとねりこ)

「ママとこどもの良い暮らし」は、“「子連れでお出かけ」をもっと楽しく!”するために活動する『ママリボン』と福岡移住計画の共同企画です。子連れママ&パパたちも福岡の街に自然に溶け込んで、みんなで多様性をもっと楽しんでいくためには?子連れでも過ごしやすいお店などを紹介しながら、暮らしやすい街の姿を連載で探っていきます。

第三回目の今回は、福岡市・赤坂にある『キラキラカフェとねりこ』をご紹介します。
けやき通りの路地を入った坂の上に現れる、白いトンネル。トンネルをくぐった先には、全面に広がるお庭の植物たちや南仏インテリアの素敵な空間が迎えてくれます。

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オーナーは京都から9年前に移住をしてきた北川さんご一家。娘でオーナーシェフのさやかさん、お母さんの睦さんにお話を伺いました。

家族全員一致で好きになった「福岡」の魅力

−フランスで料理を学び、帰国後、京都でケータリング中心のお店をやっていたというさやかさん。なぜここ福岡・けやき通りでお店をすることになったのですか?

さやかさん:「両親が退職したのを機に一緒に住むことになったんです。それまでは母が青森で、父が最後の単身赴任先の福岡、私は京都とバラバラに暮らしていました。住む場所を探していてもなかなか見つからなかったのですが、何度か福岡にきているうちにすごく好きになって」

睦さん:「東京にも大阪にもいたけど、(わたしたち家族には)なんか違うなって感じだったんですよ。娘がフランス好きで、似た雰囲気を福岡に感じる部分があったみたい」

さやかさん:「まず驚いたのは、あらゆるところに緑や花があること。都心に大濠公園などの大きな公園もあったり、人がすごくウェルカムな雰囲気なのが魅力的で。いろんな文化が混ざり合う、やさしい街だなって印象を受けました。今のお店の場所に決めたのは、大好きなけやき通りにあったことと、私の思い描いていた条件にぴったりな、まさに理想の場所だったからです。高いビルもなく緑がいっぱいで日差しがやさしく入り込む心地いい場所なんです」

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−店名の「キラキラカフェとねりこ」とはどんな思いでつけられたんですか?

睦さん:「庭にあるシマトネリコは一年中葉っぱがついている木なんですよ。そうありたいなってことと、控えめななかにも光があたるとかわいくてきれいで。きびしい冬でもずっと葉をつけている。春になると古い葉っぱがおちても枯れることがないんです。店名のキラキラカフェも“太陽に照らされてキラキラするとねりこの木”のことなんですよ」

さやかさん:「オープンした時から、ここはみんなが集まる場であり、“まちのコミュニティの場所”として定着したいという思いがありました。また、定期的にライブなどのイベントも行い、お客様に非日常的な体験をしていただくことで“また明日から頑張ろう”のきっかけづくりができればと思っています」

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※庭のシマトネリコの木。たくさんの植物が四季を彩る。

幸せには努力がいる。父母と働いてわかったこと。

−ご家族でカフェをやる、憧れる方も多いと思います。ご家族ならではの苦労したことやここでやっていきたいことについて教えてください。

さやかさん:「一緒に働くということは、言いたいたいことを言わないと成り立たないので。喧嘩になることもありました。親子だからこその“距離感”が難しかったですね」

睦さん:「私も主人も人間として未熟だったので(笑)こういう仕事をしたからこそ気づけた、直すことや気をつけなきゃいけないことがいっぱいありました。当初は“退職したらみんな一緒に住める”と喜びがありましたが60までがっちり仕事の垢がついた状態で、考えも固かっただろうし。それを見直すチャンスでしたね」

さやかさん:「逆に一緒に仕事しなければ、お互いの事を本当に知らないままずっと一緒にいたのかなって思うんですよね。嫌なこといっぱい見えるし、親子だから甘えすぎることももちろんある。その辺はお互い努力しないといけないなと思います。ありがたいことに私たちはお客様やスタッフに囲まれ、その存在があったおかげで今日までこれた。ありがたいですよね」

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こどもの目を見て“一緒に食べる幸せ”を感じるひとときを。

−このエリアには幼稚園や保育園もありますが、お子様連れの方は来られますか?

さやかさん:「よく来られています。“うちの子、お野菜食べれないのに、ここだと食べるんです!”という声を聞くととてもうれしく感じます」

睦さん:「ぜひお子様と“一緒に食事をすること”を楽しんでもらえたら。お野菜がたっぷりつきますので“お野菜、これが食べれたね!すごいね!”と褒めてあげたり、お野菜をつくっているひと、ごはんをつくるひとへの感謝の気持ちを、ここに来ることで育ててくださっている方もいらっしゃるようです。家じゃない空間で食事をし、お父さんお母さんからの言葉の魔法で食べれないものも食べられたり。お子様と一緒になって“おいしそうだね、よかったね”ってその光景をみると私たちも本当にうれしい気持ちになるんですよ」

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−私自身、小さなこどもがいますが、親である私たち自身が、こどもと外で食事をするということを学べ「一緒に食事をすることの楽しさ」を感じるきっかけになりそうですね。ぜひこれを、というおすすめのメニューはありますか?

さやかさん:「3種類のランチは野菜をたっぷり使ったメニューです。そのなかでも、野菜嫌いの方の代表ニンジン。それを克服できる“ニンジンのサラダ”をぜひ召し上がっていただきたいです。臭みをとって、ニンジンの美味しさが味わえるようにしています。野菜のおいしさを感じてもらえたら。また、こども向けプレートは基本的には大人と同じものをこども用に食べやすく工夫してあります。おにぎり2つとおかずか2~3種類。お子様にも素材のおいしさをしってもらいたいと思っています」

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「食事」をもっと大切な時間にしたい。

−7周年を迎えたとねりこさん。お店のこれから、について教えてください。

さやかさん:「もうちょっと「食事」ってものに焦点を当てていきたいと思います。
からだにいいものとか、食卓を囲む楽しさとか。「食育」って、こどもだけではなく、大人も、働いている人たちにも言えること。ここからみなさんに発信していけたら。いまの時代は忙しい毎日でごはん食べる時間もなく、デスクの上で食べるとかってのも当たり前。個食が増えている上、みんなで食事をすることがめんどくさい、と思っている方も多いと思う。皆に気持ちの余裕がなくなっている気がします。そこで一回立ち止まって、一度食事をゆっくり味わうってことをしてもらいたい。とても大切なことだと思うんです。新たな取り組みとして、まずはケータリングで、お客様の集まりや会社に行って、食堂みたいにみんなが集まって囲んで食事を楽しむ機会を提供する予定です。イメージは『移動社員食堂』いよいよ始めますよ!」

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家族でありながら、店をつくるチームの一員として個人を尊重し認め合うこと。常にお互いを知り合おうとする努力をしてきた北川さんご一家。
『キラキラカフェとねりこ』特有の誰しもがほっと肩の荷を下ろせる安心感や雰囲気は、この“家族の感じ”からくるものなのだと取材を通してわかりました。移住して今年で9年目。今ではこの福岡のまちの皆の健康を想って“食事をすることの大切さ”を伝えていく、さやかさんの新たな動きに注目です。また、例えばママたちの集まりに。野菜がいっぱい詰まった“とねりこ弁当”のケータリングも是非ご利用くださいね。(福岡市内のみ、5個~配達をしています)
ゆっくり「食事」と向き合える場所。小さなお子様連れの方は、お子様から目を離すことのないようご注意のうえ、店内に流れる時間を是非お子様とご一緒に楽しんでみてください。さあ、キラキラ輝くとねりこの木のカフェにお出かけしませんか?
(撮影:山澤)

【キラキラカフェとねりこ】
http://www.cafe-tonerico.com/
福岡市中央区赤坂3-6-37
TEL; 092-771-2347
営業時間:
11:30~18:00 (ラストオーダー 17:30)
10名様以上のご予約の場合、ディナー有
定休日:月曜日・第3火曜日

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