dsc_3031

お店 コミュニティ ひと

【ママとこどもの良い暮らし】親子支え作り上げる丁寧な空間。六本松の森ビル⁉︎にある古民家カフェ(DAY’S CUP CAFÉ)

2016.11.21  

「ママとこどもの良い暮らし」は、“「子連れでお出かけ」をもっと楽しく!”するために活動する『ママリボン』と福岡移住計画の共同企画です。子連れママ&パパたちも福岡の街に自然に溶け込んで、みんなで多様性をもっと楽しんでいくためには?子連れでも過ごしやすいお店などを紹介しながら、暮らしやすい街の姿を連載で探っていきます。

記念すべき第1回は福岡市の六本松にあるカフェ『DAY’S CUP CAFÉ(デイズカップカフェ)』をご紹介。
六本松のメインストリートから少し入ったところにある、一軒の古民家は親子で支えあいながら、それぞれのお店を営む『六本松の森ビル(家族の呼び名)』。
親子3人がそれぞれスペースを改装し、それぞれ別のお店を持つ、という珍しい形。
今回は1階にて56歳でカフェをオープン、新たなスターㇳをきったマスター・森慎四郎さんのお話と、その2階で人気ペーパーショップを営むデザイナー、長女・明日香さんのお話を伺いました。

生き方としてやりたいことを

−カフェを始める前はフードマシン食品機械の輸入販売メ-カーで、海外から日本にまだない食文化をもってきたり、機械を販売する仕事を行うサラリーマンだったマスター。なぜこの道に進まれたんですか?

慎四郎さん:「今後どう生きていくか、なんですよね。定年までいてもいいし。どっちにしろ定年からの先がある。生き方としてね。そう考えたとき、今までの仕事で培ったノウハウを活かせることが「カフェ」だったんです。
カフェを目指してずっと計画していたわけじゃないんよね。サラリーマン勤務30年を経て考え始めたんですよ。ここは実家で、もともと家内は隣でミニチュアの店をやっていたから、お店を経営する上でのいいことも悪いことも、そのやり方を知っているから56歳のスタートに、特に不安はなかったですね」

dsc_2842

−“一日一杯のコーヒーをあなたに。”という意味の店名は、娘さんのアイディアから家族で決めたものとのこと。お店のこだわりは何でしょう?

慎四郎さん:「ひとりでやっているカフェでこんなにメニューをやっているのは珍しいと思いますよ(笑)。それを可能にしているのが設備。このマシンの数は大手コーヒーチェーン並みだと思うよ。自慢はエスプレッソマシーンかな。二連のパニーニの機械、スムージーの機械、秘密のジェラートマシンね。そしてスチームコンベクション!うちは、家賃も人件費もかからない、ワンマンでやっているけど、機械と合わせて2人分は働いているからね、ほんとに!笑」

dsc_2887

−すごい設備!見たこともないマシンがたくさんありますね!今後このお店でやっていきたいことはありますか?

慎四郎さん:「基本的にカフェが目的ではなくて。これは僕の生きるための糧だからね。だから、これから何をするかというと、僕たちは今から上っていく歳ではないし、伝えていく年齢だと思う。だから、若い子たちが頑張っていく姿はそりゃあ、応援したいと思う。

大きな話になっちゃうけど、世界的に見ると日本は女性の活躍について未開の国みたいな印象なんだと思う。
だけど実際はそんなことないじゃないですか、みんな自由に生きているし。ただそれを発表・発信する場がない、システムみたいなものがないからね。

dsc_3046
※奥さんが隣で経営するお店(マーブルチョコ)

僕の場合、母もバリバリ働く女性だったし、たまたま家内もずっと働いているし。“女性の活躍”を考える環境にあるんだよね。たとえば今、長女は子育てをしながらやる気まんまんで仕事も頑張っている。

私が思うには、今ある男性が作ったシステムの社会じゃない“新しいカタチ”を若い子たちが作っていくんじゃないかと。そういうのは見てみたいし、応援したいと思っているんだよね」

−ここ六本松エリアは再開発エリアで子育て世帯も多いと聞きます。子連れのお客様は多いですか?

慎四郎さん:「そうだね。お客さんの4分の1は乳母車だよ。あ、でも一日に100人も来る店じゃないからね!(笑)皆さん、大濠公園にお散歩行って帰りに寄ってくださるみたいで“このカフェでケーキを食べるから、それが楽しみで子どもと公園にいく”って方もいてね。大きなカフェには入りづらい人もいるみたい。

段差が多くて不便な造りなんだけど、もちろんお手伝いもするし。そんなことにはなんの拒否感もないからね。ぜひお散歩コースで立ち寄ってもらえれば」

dsc_2855

家族がいたからこその店づくり

−お店はご家族の協力があってこそということですが。

慎四郎さん:「僕はドリンクをやる専門だから、ケーキは長女、クッキーは次女、プリンは家内が手伝ってくれていて家族の協力を得て運営しています。正直、飲食関係の方と仕事をしてきた僕から見てもご満足いただけるものが出せていると思うんですよね。秘密を言っちゃうと、原価はあまり考えてないんだ。だから商売として考えるとなかなかできないレシピなんですよ(笑)」

dsc_2809

dsc_2899

−家族で一緒に頑張る。なんだかうらやましいです。

慎四郎さん:「僕は“新しい人生にカフェを立ち上げた!”というほど人生は変わっていないと思っているんだよね。同じような業界でカタチを変えて、毎日コーヒーをつくる仕事をやっている感じ。“家でない別世界でゆっくりできる空間”そういう店づくりをしたいと思っていて、この雰囲気の中であっという間に1時間たっちゃったと言ってもらえたらうれしいね。これからはね、まだまだやりたいことがあるんよ。人生何もなければあと30年、僕が進む道が何らの影響を誰かに与えられたら、なんて思ってるけどね」

dsc_2766

親孝行、はじめてできるかな

そして今年で4年目。広告のデザイン関係のお仕事を経て、イタリアでのペーパーショップを見たのがきっかけで大好きな「紙」を仕事にした、長女の明日香さん。マスターの取材の後、カフェの真上にあるお店『REGARO PAPIRO』にお邪魔しました。

dsc_2928

−今は3歳と0歳の2人のお子様を子育て中とのことですが、どんなお仕事をされているんですか?

明日香さん:「紙の店舗やオンラインでの販売、デザインの仕事をしています。最近では、お知り合いからのご紹介でご縁をいただき、博多マルイや子供服のお店等のオリジナル包装紙のデザイン、カフェやパン屋さんの店舗デザイン、ロゴマークのデザインの仕事をしています」

dsc_2948

-お父さんがお店をはじめると聞いたとき、どうでしたか?

明日香さん:「当時、娘が2歳で、下の子を妊娠中。複数のデザインの仕事もある時期だったので突然“お店のデザインよろしく”と聞き、正直“ええ!”となりましたね、でも、お父さんへの親孝行、はじめてできるかなとうれしかったんですよね。OPENまでに家族内でも激闘がありましたけど、店が完成したとき本当に感慨深かったですね」

−子育て中でも育児と両立しようとされていて、大変だと思います。両立の秘訣は?

明日香さん:「私の場合は、家族で支えあえている環境がありがたいですね。いつも悩むのが“仕事で活躍したい思い”と“子育てをなおざりにしたくない”という思い。家族円満じゃないと絶対嫌だし旦那に不満を持たれるもの嫌、どれかを突き抜けてやっていくことはできない、その戦いが自分の中であります。でも、協力者が家族にいることにより“絶対無理でしょ”って思うことも乗り越えてこれた。

それに、すごくいい方に巡り合うことも多くて、抱っこしながらの打ち合わせなど、子どもがいることをお取引先が理解してくださって今があります。

dsc_2943

dsc_2946

子どもがいると悩むこともあるけど、産む前にはできなかったくらいの力がでることもありますよね。こんなに頑張れたっけ、ワタシ。みたいな。娘が“ママが仕事してるのがきらいだ”となってほしくないですもんね。ゆくゆくは一緒に楽しんでやっていけたらね、と思っています」

dsc_3015

近くに公園や緑が多い、六本松エリアのお散歩コースに新たに生まれた、ひとつの建物に親子の想いが詰まった、六本松の『森ビル』。そこにはちょっと変わった、そして、とてもあたたかな家族の姿がありました。父と娘それぞれのインタビューでは、普段は言えないけど、とお互いが言いながら、親と子の関係を超えたパートナーのような、強い信頼関係を感じました。

『森ビル』には、いろんな想いを抱えた人々が集まったり励ましあったり。子連れの方もそうでない方も。マスター自慢のマシンで淹れた本格的なコーヒーと、家族メイドのおやつ、あれもこれもとこころ躍るラッピングペーパーやミニチュアの世界をのぞいてみませんか?

【DAY’S CUP CAFÉ】
http://www.dayscupcafe.com/
福岡県福岡市中央区六本松1-3-13-1階
TEL:092-731-1710
営業時間:11:30am-07:00pm
定休日:木・日曜

【REGARO PAPIRO】
http://www.regaro-papiro.com/ ※WEB販売有
福岡県福岡市中央区六本松1-3-13-2階
TEL:092-731-1710
営業時間:11:00am~05:00pm
営業日:水曜・第1,第3土曜のみ営業(2016年12月迄)
(2017年〜は店舗HPをご確認のうえお越しください)

【マーブルチョコ】
http://www.marble-choco.com/ ※WEB販売有
福岡県福岡市中央区六本松1-3-13-1階
TEL:092-731-1710
営業時間:11:00am~05:00pm
営業日:月・水・金曜・第1,第3土曜のみ営業

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう。

Facebookページでは最新の情報をお届けします。

谷川 智代子(ママリボン)
福岡県出身。2007年京都よりUターン。
小さなお子様連れの方々とまちをつなぐ活動【ママリボン】2015年より始動。子育て中の方々の声を活かし、お店の企画、ブランディングのお手伝いやイベント運営を中心に行っている。