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田園風景に車が大回転!?世界のアーティストも注目する、糸島と世界のアートを結ぶ『糸島芸農』のトリクミとは?

2016.9.13  

『糸島芸農』とは

いきなりではありますが、トップ写真の作品は「伊都国稲作数え歌」という、美術作家久保田弘成さんの作品。宙に浮いた車はただ浮いているだけではなく、車体の外に出されたエンジンをかけると、狂気ともいえるスピードで車が回転します。アーティストの手にかかれば、車も「自動車」である意味をそぎ取られ、単なる物質である面を強調する。モノ自体が持っている力や見る人の固定した観念を打ち壊すことを目指した作品です。

今回は私がスタッフとしても関わっている糸島のアート活動『糸島芸農』について少しご紹介します。
『糸島芸農』は福岡市のお隣、糸島市の中心からさらに西の二丈地区にある『Studio Kura』が活動の場なのですがそのそも活動が始まったきっかけは、ドイツベルリンでのアート活動を終え地元糸島に帰国した松崎さん(糸島芸農運営委員会代表)が、自宅の目の前に広がる田園風景の中で「おっきな祭りみたいなことばやりたい。」と言ったことから全てが始まります。

海外アーティストとビー玉遊び

松崎さんは『糸島芸農』だけでなく、留学していたドイツをはじめ、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界中のアーティストを受け入れるアーティストレジデンスを展開。今では2年先までレジデンスの予約で埋まっている状態にまで成長しました。写真は3カ国の海外アーティストとビー玉遊びをする子。『Studio Kura』では普通な光景です。

芸農ミーティング風景

先日のミーティングは主に糸島芸農2016の予算と参加作家、招待作家の交渉や地元福岡・糸島在住の作家さんにも参加してもらおうと色々議論していました。下の写真は糸島芸農のキーパーソンでもある、大澤寅雄さんと牧園憲二さん。

糸島芸農のキーパーソン

メンバーはそれぞれの仕事が終わった後にミーティングを始めるため、終わるのは大体23時近くになります。ハードなスケジュールをこなしてつくり上げる『糸島芸農』の活動を通して感じるのは、福岡の人間は(やっぱり)お祭りごとが好き。アートと農業は非常に身近な距離感にあること。そして何よりも人を引き付ける、外からの人(国内、国外問わず)を受け入れる土壌が福岡、特に大陸にも近い糸島は地理的、歴史的にも豊かだと実感することができます。

発行する地平

ミーティングを重ね今年の『糸島芸農』のテーマは「発酵する地平」と決まりました。
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※糸島芸農2016HP(http://www.ito-artsfarm.com

『糸島芸農』のサイトから引用しますと、

糸島芸農2016のテーマは「発酵する地平」です。みなさん、綺麗な水洗トイレに慣れてしまって、汚いものは見えない場所に遠ざけられて…忘れていませんか?生き物の排泄と自然の再生の循環のことを。田んぼや畑に必要な堆肥は、動物の排泄物などの有機物が発酵することで分解されて、作物の生育に必要な土の養分になります。「発酵」と「腐敗」は実は微生物の分解作用という点では同じで、人類に有益なものを発酵、有害なものを腐敗と呼んでいるに過ぎません。
これは世の中に対するアートの作用と似ています。過疎化や高齢化など、活力を失う地域の中で、アートがどんな役割を果たすのかを考えたとき、アートやアーティストが微生物のように作用することで「発酵」を起こすことができないだろうか、と考えました。人によってはそれが「腐敗」に見えるかもしれない。でも、腐敗なのか発酵なのかは、そこで作用するアート次第ではないか。アートの力が足りなければ腐敗に、アートの力があれば発酵に。アートの力で、地平を発酵させる。地域を活性化させる。そういう思いを込め、今回のテーマを「発酵する地平」としました。

このテーマからも読み取れるように、アートの可能性と地域活性化の糸口にもなり得るイベントになりそうです。

前売りチケットは絶賛発売中、そして参加アーティストも決まっております。
詳細は下記公式サイトよりご確認いただき、皆さまのご参加をお待ちしております。
【糸島芸農2016】
http://www.ito-artsfarm.com

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万野 潤二
福岡県福岡市出身。
地元に対して何か貢献できないかと、WEBを通してボランティア、まちづくりに参加。2012年より糸島芸農(http://ito-artsfarm.com)の運営スタッフとして参加。またWordPressのワークショップ活動を定期的に開催している。